2014年09月23日

秋編(皮膚科、美容皮膚科、形成外科)

久しぶりの更新です。face01

最近は朝晩に涼しくなり、秋の気配を感じます。

この時期は、急に気温、湿度が下がり、肌の乾燥、乾燥による湿疹の出現、悪化を感じる時期です。
また、美容皮膚科的には、少しずつ日差しが弱くなり、汗をかく機会が減少するため、しみや加齢性のイボ(老人性イボ)の治療を開始をするには良い時期です。
形成外科的にも、汗をかきにくくなったので、腫瘍(ほくろやその他の皮膚腫瘍)の切除術や炭酸ガスレーザーなどによる治療を行うには、良い季節となりました。

 では具体的に科目別に見ていきましょう。face02

1.皮膚科

① 肌の乾燥:
急に乾燥しだしましたので、洗顔や入浴を控えめにしましょう。その上で、適切な保湿を心がけましょう。かゆみなどの湿疹病変を伴う場合は、いろいろ化粧品を外用すると逆効果ですので、早めに皮膚科を受診し、治療を開始しましょう。

② 皮脂欠乏性湿疹:

四肢(腕や脚)に起きやすいです。入浴時、乾燥を伴うところは石鹸などで洗わないようにします。入浴後は保湿剤を塗るとよいでしょう。湿疹化している場合、乾燥がひどい場合は、皮膚科に相談しましょう。

③ アトピー性皮膚炎などの慢性的な湿疹の悪化:

夏は汗で悪化していましたが、これからの季節は乾燥などで悪化します。加えて、部分的に症状がひどい場合は、かぶれ(例えば、生え際、頸すじの悪化の場合シャンプーなど)を合併している場合があります。
皮膚科を受診し、必要に応じてアレルギー検査などを行い、アレルゲンの除去、原因の除去を心がけます。加えて、外用内服治療を行っていきます。

2.美容皮膚科

④しみ:
しみと一概に言っても、いろいろな種類があり、各々のしみの内容により、治療が異なります。代表的なしみは、老人性色素斑、肝斑、雀卵斑(そばかす)、加えて、遅発性太田母斑や炎症後色素沈着などがあります。
治療:まずは、クリニックを受診され、しみの内容を診断します。1種類のしみのこともあれば、いくつかの種類のしみを合併している場合もありますので、個人のしみの状況、生活スタイルを考慮したしみの治療を行っていきます

老人性色素斑(いわいる日光によるしみ):

Qスイッチレーザーの適応
になります。薄すぎるしみやレーザー後に少し残ったしみ、レーザー後色素沈着には、外用治療(トレチノイン、ハイドロキノンなど)治療を行います。

肝斑:

トランサミンの内服が基本ですが、加えて、ビタミンCの外用、導入、ハイドロキノンの外用などを行います。

雀卵斑(そばかす):

レーザー、外用など比較的どの治療もよく反応し効果的です。はっきりしたそばかすなら、やはりQスイッチレーザーによる治療が早く効果がでます。

遅発性太田母斑:

色素が真皮(皮膚の比較的深いところ)に主に存在します。レーザー治療(Qスイッチレーザー)をしない限り、深い部分の色素は取れません。レーザー治療をすると、一過性に濃くなることが多いですが、1年ぐらいすると効果が表れ徐々に薄くなってきます。レーザー後の後療法(外用治療)や、数回のレーザー治療が必要なことがあります。

*治療について詳しくはホームページ(柴田佳子クリニック)をご覧になってください。

⑤老人性イボ:


しみが一部分軽く隆起した程度のものから、黒子のように濃くかなり隆起しているものまで、又、頸などによくみられる小さなイボまで様々です。いずれの場合も、基本的には炭酸ガスレーザーなどによる焼灼を主に行いますが、かなり濃く隆起している場合は、手術的に切除して病理検査を行うことがあります。


3.形成外科

⑥ほくろ(色素性母斑):

ほくろの大きさ、濃さにより、手術による切除か炭酸ガスレーザーによる切除が判断します。

⑦その他の皮膚皮下腫瘍:
代表的な皮膚、皮下腫瘍には粉瘤、石灰化上皮腫、軟性線維腫、、脂肪腫などがあります。
いずれも切除術、摘出術の適応になりますが、腫瘍によっては、炭酸ガスなどで簡便に切除する場合もあります。(茎の細い軟性線維腫、汗管腫、老人性脂腺増殖症など)

以上です。いずれにせよ、クリニックを受診され、きちんと診断をうけた上で効果的、最適な治療をなさるとよいでしょう。face02  


Posted by yoshiko at 03:54

2014年01月12日

皮膚科、美容皮膚科治療(冬~初春編)

2014年がスタートしました。久しぶりのブログ更新です。
今回はこの時期(冬~初春にかけて)よく見かける皮膚科疾患、肌の相談(美容も含め)、形成外科治療についてランダムにお話しようと思います。face02

 熱傷(低温熱傷):
今年のように寒い冬はホッカロ、湯たんぽ、電気ストーブなどを使用したまま入眠してしまい、低温熱傷をおってしまうことがあります。
 低温熱傷は、低温でじっくりと皮膚がやけどするため、熱傷深度が深いことが多く注意が必要です。低温熱傷が疑わしければ、早めに皮膚科、形成外科を受診しましょう。


凍瘡(しもやけ)
やはり寒くなると手指、足ゆび、耳介などにおこすことがあります。
 ビタミンEの内服や外用などを行います。症状がひどい場合は皮膚科を受診しましょう。


アレルギーによる皮膚炎
1月の下旬ごろになると杉の花粉が飛び始めます。この時期になると、徐々に肌にもアレルギー性の皮膚炎を起こす方が増えます。
 もともとアレルギーのある方は花粉情報を聞き、症状によっては、前もって抗ヒスタミン剤を内服したり、洗いすぎないなどの予防も必要です。症状がではじめたら、早めに診察を受けましょう。

 日差しが弱い時期の美白(しみ)治療
この時期はしみの治療にとってもってこいの時期です。
日差しも弱く、汗もかきにくいからです。
効果的なしみ治療は、レーザー治療(主にQスイッチレーザー)と、外用治療(トレチノイン、ハイドロキノン治療)です。
しみの種類により治療内容も異なってきます。下記にお主なしみの種類と治療を上げます。

 肝斑
トランサミン内服、トレチノイン、ハイドロキノン外用治療などが効果的です。
治療前
治療後

老人性色素斑 :
主にQスイッチレーザー治療、レーザー後の色素沈着やかなり薄い色素斑では外用治療(トレチノイン、ハイドキノン治療)があります。
治療前
治療後

雀卵斑(そばかす):
Qスイッチレーザー治療、外用治療ほか、比較的いろいろな治療が効果がありますが、日光などの影響もあり、再発しやすい傾向があります。
治療前
治療後 

遅発性太田母斑
しみの存在部位が深いため、Qスイッチレーザー照射が必要となります。その後、レーザー後の色素沈着を起こしやすいため、外用治療を行うこともあります。
治療前
レーザー治療直後
外用治療後

 脂漏性角化症(老人性イボ):
老人性色素斑の一部が隆起している場合や、全体がイボ化している場合があります。一見、しみのように見えますが、拡大するとふくらみがありイボ化している場合、炭酸ガスレーザーによる焼灼治療を行います。
治療前
治療後

 くすみ、色素むら、はりのなさ、きめの不均一さ
外用治療(トレチノイン、ハイドロキノン)が主体となります。いろいろなしみが存在する場合や、各々のしみに対する適切な治療を行った後、総合的に改善するためにもトレチノインなどの外用治療は効果的です。

腫瘍切除:ほくろや粉瘤などの皮膚、皮下腫瘍切除も、この時期は汗をかきにくいので術後管理がしやすいです。  


Posted by yoshiko at 02:03

2013年08月29日

肌トラブル(体、四肢、足編):皮膚科、形成外科、美容皮膚科別

今回は、四肢、手、足の肌トラブルについてお話しますface02

皮膚科編
1.チャドクガ皮膚炎(毛虫皮膚炎):

毎年6月、8月、9月頃に発生します。茶やさざんか、つばきの木の葉の裏いる毛虫の毛が付着しておきます。庭の剪定などをしたあとなどに多いですが、洗濯物などに付着しておきることもあります。四肢、体幹部などにかゆみを伴う紅い皮疹が出現します。
治療:主にステロイドの外用をします。
2.水虫、体部白癬:


毎年5月頃から夏場にかけて症状がでたり、悪化したりします。水虫の場合、治療せずに放置していると、趾(足の指)のまたのじくじくした部位から細菌感染を起こし、蜂窩織炎をおこすことがあります。
治療:真菌検査を行い、抗真菌剤を外用しますが、2次的な細菌感染による炎症が強い場合はこちらの治療を優先させて行います。
3.癜風:

皮膚にいる常在真菌のマラセチアによりおきます。高温、多湿で出現します。褐色のしみのようにみえたり、逆に色がぬけることもあります。
治療:真菌検査を行い、抗真菌剤の外用を行います。
4.多形滲出性紅斑:

四肢に紅斑を生じます。蕁麻疹に似ていますが、症状が改善するまでに数週間かかります。ヘルペスなどのウイルス感染、扁桃炎などの細菌感染、内服薬などに対するアレルギーが引き金となります。
治療:原因の治療に加えて、抗ヒスタミン剤の内服、ステロイドの外用などを行います。
5.貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎:

湿疹をこじらせると細菌感染を伴い、じくじくした病変になることがあります。早めに治療しないと更に自家感作性皮膚炎を引き起こすことがあります。(アレルギーをおこし、全身に皮疹が出現します。)
治療:抗生物質の内服や亜鉛華軟膏とステロイドの混合軟膏を外用したりします。自家感作性皮膚炎をおこしてしまったときは、抗ヒスタミン剤の内服などの治療を加えます。
6.皮脂欠乏性湿疹:

特に下腿(膝から下)は身体のなかでも皮脂の分泌が少なく、夏場はそこまでではありませんが、冬場は外気が乾燥していて特に乾燥しやすくなり、湿疹化することがあります。
治療:乾燥のみなら保湿剤の使用のみで改善しますが、湿疹化している場合は湿疹の治療に準じてステロイドの外用などを行います。
7.うっ滞性皮膚炎

静脈瘤などのの基礎疾患が下腿などにあると、血液の流れがうっ滞して、紫斑を形成し、湿疹化することがあります。
治療:なるべく血液がうっ滞しないように動かすことが重要です。弾性ストッキングなどを使用することもあります。湿疹化してしまった場合には、湿疹の治療に準じます。
8.汗疱、異汗性湿疹:

夏場など汗をかきやすい時期に悪化することが多く、掌、足の裏に水疱が生じます。一見白癬(水虫)とまちがわれることもあります。真菌検査を行い判断を行います。
治療:軽度でかゆみなど伴わない場合は尿素の外用などを行いますが、かゆみや炎症を伴う場合、ステロイドの外用を行います。
9・結節性紅斑
下腿に紅斑が出現します。扁桃炎などの溶連菌感染症などが引き金となります。
治療:原因に対する治療(抗生物質の投与)、ならびに下腿の安静と、症状に応じて対処療法を行います。
10.掌蹠膿胞症:

掌や足の裏に小さな膿疱や水疱が生じ、皮がむける症状を定期的に繰り返す疾患で、長きにわたる喫煙や、歯科金属、扁桃炎などの炎症が引き金になるといわれています。治療には時間がかかります。治るまでに5~7年程かかると言われています。
治療:軽い場合はステロイドの外用やビタミンDの外用などを行います。中等度の場合には、チガソンの内服や光線療法などを行います。禁煙や歯科治療、扁摘なども考慮します。
11.日光皮膚炎(いわゆる日焼け):
強く日焼けをすると、やけどと同じような状態になり、水疱を形成します。
治療:この場合はやけどに準じた治療を行います。
12.帯状疱疹

帯状に赤味や小水疱ができます。水ぼうそうのウイルスの再燃によるもので、疲れているなど、免疫機能が低下している時におきることが多いです。
治療:抗ウイルス剤の内服をします。
13.乾癬ほか

体や四肢に、赤いカサカサした湿疹ができる慢性の疾患です。
治療:ステロイドやビタミンDの外用、光線療法、チガソンの内服、免疫抑制剤(ネオラール)の内服、生物学的製剤の使用など、症状の程度に応じて様々です。
14.紫斑

単純性紫斑、老人性紫斑などや、慢性色素性紫斑、アナフィラクトイド紫斑病など様々です。いずれも、血液成分が血管の外に漏れ出た結果生じたものですが、病変により重症度が違います。
治療:病変の程度により様々です。
15.結節性痒疹などの痒疹

皮膚が結節状にかたくしこりとなり、強いかゆみを伴います。
治療:ランクが上位のステロイドの外用や、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服などを行います。
16.蕁麻疹

もりあがった赤味や浮腫がみられ、地図状なることもあります。いろいろな原因でなりますが、慢性化した場合、原因がわからない場合も多くあります。
治療:基本的には抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服を行います。
17.ウイルス性のイボ
手足によくみられます。足底にできたものは、うおのめと間違われることがあります。
治療:液体窒素による治療を主に行います。爪のまわり、足底のイボは難治の傾向があります。
18.うおのめ、たこ
治療
:肥厚した部分を削ります。

形成外科編
1.色素性母斑


小さな腫瘍から、有毛性の先天性の大きなものまであります。
治療:切除術を行います。大きなものの場合、数回に分けて切除を行ったり、皮弁で欠損部分を補ったりします。
2.扁平母斑
カフェオーレ色の色素斑です。
治療:レーザー治療が効きが悪いので、小さなものの場合切除術を行う場合もあります。
3.その他の腫瘍
たの部位と同様にいろいろな腫瘍ができますが、代表的な腫瘍についてお話します。
治療:いずれの腫瘍も基本的には切除術を行いますが、イボ(老人性イボ)や軟性線維腫などの場合、炭酸ガスレーザーによる焼灼切除をおこなう場合もあります。
粉瘤

皮膚線維腫

スキンタッグ
軟性線維腫

脂肪腫
石灰化上皮腫

4.ケロイド

きずあとが赤く盛り上がった状態で、痛みやかゆみを伴うことがあります。
治療:肥厚性瘢痕の場合は、修正手術が可能ですが、ケロイドの場合、体質により切除しても再びケロイドになることが懸念されるため、ステロイドの局所注射やステロイドテープの使用、サポーターによる圧迫などをおこないます。
5.熱傷(やけど)
冬場には低温熱傷が増えます。
治療:まず、即座に冷やしましょう。2度の軽い熱傷までの場合は、軟膏処置などで治療しますが、深い部分まで熱傷を起こしている場合は壊死した組織を切除した後、植皮術などが必要になる場合があります。

美容皮膚科編
1.老人性色素斑
主に、日焼けなどのあとに生じたしみです。
治療:Qスイッチレーザー治療などを行います。
2.脂漏性角化症(老人性イボ)

加齢性のイボです。
治療:炭酸ガスレーザーによる治療を主に行いますが、濃いものの場合、切除し病理検査を行うことがあります。  


Posted by yoshiko at 17:26

2013年03月03日

肌トラブル(顔編):美容皮膚科、皮膚科、形成外科別


ブログ更新遅くなりました。face01今年はよくみかける肌トラブルを部位別にみていきます。今回はです。
顔に起きる肌トラブルは以下のようなものが考えられます。
1.皮膚科トラブル:かぶれ、アトピー性皮膚炎などの湿疹、ヘルペス(帯状疱疹を含む)、とびひ、ウイルス性イボ(青年性扁平いぼ、尋常性イボ)、ニキビ、酒さなど

2.美容皮膚科トラブル:しみ(肝斑、老人性色素斑、雀卵斑、遅発性太田母斑様色素斑、炎症後色素沈着など)、加齢性、美容上気になる腫瘍(老人性イボ(脂漏性角化症)、汗管腫、ひ粒腫、老人性脂腺増殖症、老人性血管腫など)、老人性眼瞼下垂(まぶたのたるみ)、しわ、たるみなど

3.形成外科トラブル:皮膚腫瘍(色素性母斑、その他の皮膚腫瘍)、皮下腫瘍(粉瘤、石灰化上皮腫など)、悪性腫瘍(基底細胞癌、日光角化症など)、瘢痕(外傷後、水ぼうそうのきずあとなど)、ケロイド(耳垂ケロイドなど)、先天性異常(副耳、外耳瘻など)、眼瞼下垂、熱傷(やけど)など

では、各々具体的にお話していきましょう。face02
icon76皮膚科編
①かぶれ(接触性皮膚炎)

シャンプー、リンス、毛染め、化粧品、歯磨き粉などが原因となります。また、金属アレルギーのある方ではピアス、ビューラーなどでかぶれることがあります。
治療:まず、原因となる製品の使用をやめることです。その上で、プロペトなどによるかぶれた肌の保護に加え、ステロイド外用などを行います。
②アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎でも、フェイスラインに強く症状がでるケースでは、シャンプー、リンス、毛染めなどが原因で症状が悪化していることがあります。
治療:シャンプーはラウリル硫酸ナトリウム、香料、着色料が含まれていないものを選びましょう。毛染めは色素、ジアミン系化合物を含まない製品にしましょう。いずれも、製品に合うかどうか試してから使用しましょう。外用治療はかぶれと同様ですが、プロトピックを使用することもあります。
③ヘルペス

口唇ヘルペスが一般的ですが、眼瞼や鼻部のヘルペスもみられます。また、口唇ヘルペスと間違われやすい症状に、口唇周囲のかぶれがあります。かぶれは、口唇周囲全体に小水疱などがみられるのがヘルペスとの違いです。
治療:抗ウイルス薬の内服、外用を行います。
④帯状疱疹はじめは痛みやかゆみなどの症状が起こり、顔面の片側に三叉神経の分布に伴い赤味、小水疱が出現します。早めに治療しないと、いつまでも痛みが続くことがあります。
治療:主に抗ウイルス薬の内服を行います。ヘルペスの場合に対し、内服量が多くなります。
⑤とびひ

小児に夏場にみられることが多いですが、成人でも起きることがあります。じくじくした湿疹があちこちに生じます。
治療:細菌検査などを行い、抗生物質の内服、サトウザルべと抗菌剤配合軟膏混合軟膏などの外用を行います。
⑥ウイルス性イボ
糸状イボ
水イボ
青年性扁平イボ、尋常性イボ、水イボ(伝染性軟属腫)などがあります。
治療:炭酸ガスレーザーによる焼灼、液体窒素による治療などを行います。
⑦尋常性ざ瘡(にきび)

白にきび、赤ニキビ、膿疱性ニキビなどがあります。また、ニキビあと(色素沈着、陥凹変形、肥厚性瘢痕)が気になる場合もあります。
治療:白にきびが中心の場合は、ディフェリンゲル外用を、赤ニキビの場合はディフェリンゲルに加え、ダラシンTゲルなどの抗生物質の外用薬に加え、抗生剤の内服を必要に応じて行います。膿疱性ニキビの場合は、外用に加え、ミノマイシンの内服などを行います。
上記の治療加え、必要に応じニキビ出し(面皰圧出)やイオン導入、ニキビ、ニキビ痕(色素沈着、毛穴の開きなど)を総合的に改善するトレチノイン、ハイドロキノン治療(オバジニューダームシステム)、軽度の陥凹変形などにピーリング治療、炎症性ニキビ後の肥厚性瘢痕(ケロイド)には、ケナコルト局所注射などがあります。
⑧酒さ、酒さ様皮膚炎
いわゆる赤ら顔のことですが、オイルやステロイドの使用などにより悪化すると、赤い丘疹(ぶつぶつ)ができます。
治療:いろいろ外用しないことです。ミノマイシンの内服やビタミンB群の内服を中心に行います。赤ら顔にはGentle MAXレーザー治療もあります。
icon76美容皮膚科編
⑨しみ(、肝斑、老人性色素斑、雀卵斑、遅発性太田母斑様色素斑、炎症後色素沈着)
肝斑
老人性色素斑
雀卵斑
遅発性太田母斑
しみと一言に行っても実はいろいろあります。よく見かけるしみには、肝斑、老人性色素斑、雀卵斑、遅発性太田母斑様色素斑、炎症後色素沈着などがあります。
治療:肝斑にはトランサミンの内服を、老人性色素斑にはQスイッチレーザーを、雀卵斑にはレーザーやトレチノイン、ハイドロキノン外用などを主に行います。遅発性太田母斑様色素斑は真皮の深い部分に色素が存在するため、Qスイッチレーザーを行いますが、色素が薄くなるにはしばらく時間がかかります。炎症後色素沈着は、外用治療(トレチノイン、ハイドロキノン外用)を主に行います。
⑩加齢上、美容上気になる腫瘍(老人性イボ(脂漏性角化症)、汗管腫、ひ粒腫、老人性脂腺増殖症、老人性血管腫など)
老人性イボ


治療:主に炭酸ガスレーザーなどによる焼灼切除を行います。施設によっては液体窒素などで治療する場合もあります。色が濃かったり、悪性腫瘍などと鑑別がつきにくい場合には、切除し組織検査します。
汗管腫

治療:炭酸ガスレーザーによる焼灼などを行います。
ひ粒腫

治療:針などにより小さな穴をあけて圧出します。
老人性脂腺増殖症

治療:炭酸ガスレーザーによる焼灼を行います。
老人性血管腫
治療:Gentle YAGレーザー、ダイレーザー、Vビームなどの血管腫に効果のあるレーザーを行います。
⑪老人性眼瞼下垂(まぶたのたるみ)

年齢と共に上まぶたの皮膚がたるんで、二重瞼の幅がせまくなったり、重症の場合はたるんだ皮膚が視野を妨げる場合があります。
治療:重瞼ラインに沿ってたるんで余剰となった皮膚を切除します。(一重の方はケースに応じて切開線を決めます)
⑫しわ(額、眉間、目尻、ほうれい線など)
しわには表情しわと小じわがあります。
治療:表情じわ(額、眉間、目尻)に関しては、ボトックス注射が効果的です。加えて、深いしわにはヒアルロン酸などを注入します。
⑬たるみ

治療:下眼瞼のたるみには徐しわ術を、ほうれい線はヒアルロン酸注入などを行います。その他、当院では行っていませんが、フェースリフト、レーザー治療(タイタン、サーマクールなど)もあります。

icon76形成外科編
⑭皮膚腫瘍(色素性母斑、その他の皮膚腫瘍)
ほくろ
治療:基本的には切除術を行いますが、ほくろ(色素性母斑)は小さく、色が濃くない場合、炭酸ガスレーザーによる焼灼切除を行います。レーザー治療の場合は、大きさ、色合い、部位によっては適応とならない場合があります。また、再発する可能性があります。
 他の腫瘍の場合もかなり小さく浅い腫瘍の場合は炭酸ガスレーザーによる切除の適応になる場合もありますが、基本的には手術で切除術を行います。
⑮皮下腫瘍(粉瘤、石灰化上皮腫、静脈湖など)
粉瘤
石灰化上皮腫
静脈湖
黄色腫
治療:基本的には切除術(摘出術)を行います。
⑯悪性腫瘍(基底細胞癌、有棘細胞癌、日光角化症、悪性黒色腫など)
基底細胞癌
有棘細胞癌
日光角化症
急に大きくなる、色合いにむらがある(均一でない)、形がいびつである、非常に黒い、潰瘍化する、出血するなどの症状があれば、悪性の可能性もありますので、最寄の皮膚科を受診しましょう。治療:切除マージンを十分にとり切除術を行います。病理検査を行い、きちんと切除できているか確認します。腫瘍の内容によっては、病院などでの治療が必要です。
⑰瘢痕(外傷後、水痘後の陥凹変形など)

治療:瘢痕を修正する手術を行います。ひきつれがある場合にはZ形成術などで瘢痕拘縮を解除します。
⑱ケロイド(耳垂ケロイドなど)

治療:基本的にはケナコルト注射を行います。ケロイドの圧迫を行うと更に効果的です。
耳垂ケロイドの場合、ケースによってはケロイドを切除し圧迫治療を行う場合があります。他の部位ケロイドは(特に真性ケロイドは)切除術を行うと、切除した部位に更にケロイドを生じますので、基本的には切除術は行いません。
⑲先天異常(副耳、外耳瘻、副乳など)
副耳
外耳瘻
先天的に存在します。外耳瘻の場合、感染をおこして腫脹することがあります。
副乳は月経、妊娠に応じて大きさが変化することがあります。
治療:副耳、副乳の場合は切除術を行います。外耳瘻は、穴をピオクタニンなどの色素で染色し、瘻孔を摘出します。
⑳眼瞼下垂
治療:先天性の下垂の場合は、症状に応じ眼瞼挙筋の前転術や、筋膜による吊り上げなどが必要になる場合があります。
21熱傷(やけど) 
水疱を形成しない1度熱傷から、水疱を形成する2度熱傷、深く熱傷が及び白くなる3度熱傷があります。
治療:1度はすぐに落ち着きますが、色素沈着になることがあります。2度熱傷の場合は外用治療で2~3週間程度でよくなりますが、やはり色素沈着になることがあります。
2度熱傷でも感染を伴ったりして深くなると、完治までに時間がかかります。3度熱傷の場合(低温熱傷の場合このケースが多いですが)、そのままでは治らないので、壊死した組織(血行のない組織)を切除し、植皮術などが必要になる場合もあります。
  


Posted by yoshiko at 00:37

2012年09月30日

美容皮膚科パート3(腫瘍除去ほか)

 今回は美容皮膚科取扱い疾患の最終編(腫瘍除去ほか)についてお話します。皮膚科、美容皮膚科で見かける腫瘍にはいろいろなものがありますが、ここでは、よく見かける代表的なもののみお話します。
同じ腫瘍でも、部位により良い結果を得る治療法が異なります。また、確実に切除できる治療と、再発する可能性がある治療法もありますので、治療を受けられる際は、形成外科、美容皮膚科、皮膚科などで、説明を聞かれ、治療を選択されることをお勧めします
1.顔のできもの
色素性母斑(いわゆるほくろ):大きさも、濃さいろいろあります。

icon76治療:炭酸ガスレーザーによる治療と、手術による切除があります。大きさ、濃さ、確実な切除を希望かなどにより、治療法を決めます。
脂漏性角化症(いわゆる老人性イボ):大きさも濃さも様々です。

icon76治療:主に、炭酸ガスレーザーによる焼灼術を行いますが、色が濃く、他の悪性腫瘍などと鑑別がつきにくい場合には、切除し、病理組織検査を行います。
老人性脂腺増殖症:正常皮膚色からやや白い皮膚色の隆起性腫瘍です。皮脂の分泌の多い方の額や頬にできることがあります。

icon76治療:炭酸ガスレーザーによる切除などを行います。
稗粒腫:眼のまわりを中心に小さな白い腫瘍ができます。一見すると白にきびのように見えますが、ニキビではありません。

icon76治療:針などで小さな孔を開けて内容物を圧出します。
汗管腫:下眼瞼などにみられます。


icon76治療:炭酸ガスレーザーなどで治療しますが、一度にすべて腫瘍がなくなるというよりも、少しずつ目立たなくする治療です。

汗嚢腫:汗が嚢腫状に溜まったもので、夏場などに目立ち、涼しくなると目立ちにくくなります。
icon76治療:様子をみるのもよいですが、気になる場合は針などで孔を開けて内容物を出します。
2.頭のできもの
色素性母斑:隆起して一見イボのようにみえるほくろがよくみられます。
icon76治療:頭部の場合、炭酸ガスレーザーによる切除がよい適応となります。もちろん、大きなほくろの場合は手術で切除することもあります。
脂漏性角化症:顔面と同様に、年齢的な変化でみられます。
icon76治療:炭酸ガスレーザーなどの焼灼切除がよい適応になります。
3.頸のできもの
色素性母斑
icon76治療:基本的には、切除術を行います。
脂漏性角化症

icon76治療:炭酸ガスレーザーによる治療を行います。
ルビー血管腫
icon76治療:当院ではG―YAGレーザー治療を行っていますが、ダイレーザー、Vビームなどのレーザー治療もあります。
4.体、四肢のできもの
色素性母斑
icon76治療:炭酸ガスレーザーによる治療では傷痕が目立ちますので、基本的には切除術を行います。
脂漏性角化症
icon76治療:炭酸ガスによる治療を主におこないますが、顔面などの血行の良い部位にくらべると治療後の赤味の引き具合が遅く、色素沈着を起こしやすい傾向にあります。
軟性線維腫:有茎性で乳頭、腋窩などいろいろなところに見られます。

icon76治療:茎が細いものは、炭酸ガスレーザーによる治療を行うと簡便ですが、茎が太いものは切除術などを行います。
ルビー血管腫

icon76治療:頸の治療に同様です。
皮膚線維腫
icon76治療:気になるなら、切除術を行います。
これら以外にも、粉瘤、多発性毛包嚢腫、石灰化上皮腫なども皮膚科領域と重なりますが、よく見かける腫瘍です。face02


  


Posted by yoshiko at 19:49

2012年06月28日

美容皮膚科パート2(色素沈着、瘢痕など)

 今回は美容皮膚科の治療の一部門である色素沈着、瘢痕(肥厚性瘢痕、陥凹変形)、ケロイド、外傷性刺青などに対する治療についてお話します。
 では、色素沈着、瘢痕(肥厚性瘢痕、陥凹変形)、ケロイドは、どのような状況でおきるのでしょうか?
 そうならないための予防法、おきてしまった場合の治療についても具体的に見ていきましょう。face02

1.にきびの場合:
にきびの炎症がひどい場合は、治療をせず放置すると、赤味がいつまでも続き、しみになってしまったり、皮膚のでこぼこが気になったりします。
予防:治りが悪い場合は、専門のクリニックで早めに治療を受けましょう。
icon76治療:内容に応じて下記のような治療を単独、または複合して行います。
赤味イオン導入など
色素沈着(しみ)トレチノイン、ハイドロキノン治療(オバジニューダームシステム)、イオン導入

皮膚の肥厚性瘢痕(ケロイド)ステロイド局所注射やステロイド含有テープの貼付

陥凹変形→軽い変形の場合は、ピーリングやトレチノイン治療などが効果的です。


2.かぶれなどの湿疹、虫刺され、アトピー性皮膚炎の場合
 かぶれ、湿疹、虫刺されにおいても、いつまでも治らずに長引くと、炎症後の色素沈着を起こします。

予防:早めに皮膚科を受診し、適切な治療を受けることが重要です。ステロイドなどで色素沈着をおこすと思っている方もおられますが、ステロイドで色素沈着をおこすのではなく、早めに適切な治療をしなかったのが原因でおきます。
icon76治療:皮膚炎が落ち着いたのち、目立つ色素沈着に対しては、トレチノイン、ハイドロキノン治療などを行う場合もありますが、治療により再び湿疹を起こしてしまうこともあるため、湿疹を繰り返さない事に注意し(原因となることをやめる、洗いすぎない、こすりすぎないなど)、経過を観察(wait and see)します。
アトピー性皮膚炎などの慢性の湿疹の場合、繰り返し炎症がおき、掻破行動(かきむしる行動)を続けることで、皮膚が分厚くなったり粗造になったり、色素沈着や結節性痒疹(かゆみを伴う硬い結節)などができたりします。この場合も、湿疹のコントロールを早めにつけること、症状を繰り返さないスキンケアを心がけることなどが重要になってきます。
icon76治療:結節性痒疹の場合、ステロイド局所注射やステロイドテープ貼付などを行います。

3.外傷(けが)の場合
 真皮深層(皮膚の深いところ)にまで損傷が及ぶと、瘢痕化しやすく、場合によってはケロイド状になってしまいます。
予防:このようにならないためにも、深い傷の場合は病院で洗浄、縫合処置をうけたり、医師の指導のもとに傷の治りを早める外用などを行うのがよいでしょう。
icon76治療:瘢痕化した場合は、程度により、修正手術(専門は形成外科)、ステロイドの局所注射やステロイドテープ貼付などを行います。


ケロイドの場合、ケロイド体質でない場合、部位によっては手術を行うこともありますが、多くの場合、ステロイドの局所注射やステロイドテープ貼付、リザベンなどの内服を行います。
また、けがの際、砂などの異物が混入したままになると、外傷性刺青(いれずみ)になります。外傷性刺青は、鉛筆の芯がささり、そのままになった場合にも起きることがあります。

予防:この場合も、けがした時にすぐに、病院で洗浄をし、異物を出来うる限り除去してもらうことが大切です。
icon76治療QスイッチYAGレーザーなどのレーザー治療が効果的です。瘢痕を伴っている場合は、瘢痕を修正する手術を行うことがあります。

4やけどの場合
やけどした深さにより、色素沈着になったり、瘢痕化したり、ケロイド化したりします。
浅いやけどの場合:多くは2~3週で傷は治るのですが、その後赤味を経て、色素沈着をおこすことがあります。

深いやけどの場合:感染を伴ってしまった場合や、低温熱傷などで皮膚の深いところまで損傷が及ぶと、傷の治りに1か月~2か月近くかかり、場合によっては植皮術が必要になる場合があります。このような場合、傷が赤く盛り上がり、その後盛り上がった瘢痕になったり、ケロイド化することが多くみられます。また、傷の治りが悪く放置した場合、稀ではありますが、将来、皮膚癌になってしまうケースもあります。
予防:深いやけどの場合は、早めに皮膚科、形成外科を受診し、適切な治療を受けましょう。
icon76治療:傷がなおった時点で、症状に応じてステロイドの局所注射やステロイドテープ貼付などを行います。また、活動期の場合(まだ赤く盛り上がっている時)、サポーターや弾性ストッキングなどによる圧迫も有効です。


5.ケロイドの場合
上記のようにけがのあと、手術のあとに、傷の深さや部位(好発部位は、前胸部、肩、陰部です)起きることもありますが、本当のケロイド(真性ケロイド)は、虫刺されやにきびなどのちょっとしたきっかけ後におきます。傷痕が赤く盛り上がり、次第に広がり、かゆみや痛みをも伴います。このような場合は、ケロイドになりやすい体質(ケロイド体質)の方でよく見られます。



予防:ケロイド体質の方はケロイドになりやすいため、手術などを行う場合は注意が必要です。
icon76治療ステロイドの局所注射、落ち着いてきたらステロイドテープ貼付をします。原則的には真性ケロイドの場合、切除術は行いません。何故なら、切除したところがまたケロイド化するためです。


  


Posted by yoshiko at 09:25

2012年04月03日

加齢による肌変化(しみ、しわ、たるみ)

加齢による肌変化(しみ、しわ、たるみ)について今日はお話します。face02
まずはしみについて
icon76①しみ:皆さんご存知のように、加齢性の変化と言えばこれが一番に頭に浮かびます。
しみの種類:大まかに4種類(肝斑、老人性色素斑、雀卵斑、遅発性太田母斑)ですが、最近化粧品などの炎症やこすり刺激により、真皮に色素が滴落して、深いタイプのしみが部分的に存在するケースも時々見られます。
1.肝斑:30代~50代の方に多くみられ、女性ホルモンの影響、こすり刺激などが原因と言われています。トランサミンの内服が最も効果的でしょう。補助的ですが、イオン導入などの治療もあります。


2.老人性色素斑:褐色の色素斑ですが、一部皮膚の肥厚がみられイボ化している場合があります。このイボの事を通称老人性イボ(医学的には脂漏性角化症)と言います。色素斑にはQスイッチレーザー(当院の場合はQYAG レーザー)を、膨らんだイボの部分には炭酸ガスレーザーによる焼灼を行います。また、治療後レーザー後色素沈着などを起こすこともあります。そのような場合は、外用治療(トレチノイン、ハイドロキノン治療)を行うと改善します。

3.雀卵斑:所謂そばかすの事です。そばかすの治療は大方の治療が効果的ですが、日光の影響で再発しやすいのも特徴です。治療にはQスイッチレーザー、トレチノイン、ハイドロキノン治療などがあります。いずれも効果的です。

4.遅発性太田母斑:そばかすに一見似ていますが、最大の違いは色です。そばかすは褐色ですが、遅発性太田母斑は色素が真皮の部分にも存在するため、灰色がかったり、紫灰色を呈しています。また、そばかすに比べてやや大きめの斑点で、頬以外にも、こめかみ、鼻翼部にもみられることがあります。治療はQスイッチレーザーを行いますが、一過性に色素沈着を起こすことが多いため、引き続きトレチノイン、ハイドロキノン治療を行うことが多く、色素が薄くなるのに他のしみより時間がかかります。

5.真皮に滴落した深い色素斑:摩擦などの刺激によるものは時間はかかりますが、時間と共に次第に薄くなってきます。場合によってはQスイッチレーザー(深い波長)を行うことがあります。例:固定薬疹など


icon97*いずれにしても、全体の印象でくすみや色素むらがなく、はりのあるきめの整った肌が理想的ですので、メインのしみの治療をした後、トレチノイン、ハイドロキノン治療(オバジニーダームシステムなど)を行うと、さらにバランスのとれた健康な美しい肌にステップアップが望めます。

icon76
②しわについて
しわには大きく分けて、表情しわと、乾燥、老化によるものがあります。
表情じわは、表情筋の作用で額、眉間、目尻などにでき、次第に目立つようになります。




また、乾燥で縮緬じわが目尻などに起きたり、老化により肌にはりがなくなりたるんできたり、入れ歯などになると、ほうれい(鼻唇溝)の部分や口回り、顎の皺が目立つようになります。


治療には大きく分けて、注射(注入)、手術(除皺術など)、外用治療(補助的)などがあります。
注射について:注射治療は大きく分けて2つあります。
1.表情筋の収縮を弱める注射:ボトックス注射
2.充填目的の注入:ヒアルロン酸注入、線維細胞増殖因子添加自己血小板注入など

ボトックス注射は表情じわに効果があり、前額部、眉間、目尻などの表情しわがでる部位が適応になります。効果は3か月~6か月程度なので定期的に行うとよいでしょう。
ヒアルロン酸注入はボトックスの適応でないほうれい線のしわ(鼻唇溝のしわ)、口元の縦しわ、下顎のしわや、ボトックスのみでは改善が十分でない、深く刻まれた眉間のしわ、目尻のカラスじわなどに対して注入を行います。次第に吸収されるので、また気になる時は追加注入が必要です。
乾燥による皺には洗いすぎない、保湿剤の使用(セラミドクリーム、ヒアルロン酸など)が、目尻の小じわには、エラスチダームアイクリーム(バイミネラルコンプレックス配合)、ビタミンA,C,E含有美容液などがソフトですが効果があります。

icon76③たるみについて
年齢とともに肌にはりがなくなると、顔面の中央が中高かった顔が次第にたるんで、顔面の下方、頸にたるみが目立つようになります。
 たるみに関しては、当院では行っていませんが、フェイスリフトなどの手術、サーマクール、タイタン、フラクセルなどのレーザー治療があります。
ソフトな治療では、G-MAX などの治療があります。

icon76④まぶたの下垂について
1.上まぶたの下垂
加齢による変化で上まぶたの皮膚が下垂し、視野を妨げることがあります。

このような場合は、たるんだ皮膚を切除する除皺術が適応になります。眼瞼挙筋と瞼板の間にゆるみがある場合は、挙筋を瞼板に再固定する施術も必要になります。
2.下まぶたのたるみ
加齢による変化で下眼瞼がたるみ、目袋のようにみえます。

この場合は、眼窩脂肪を必要最小限切除し、たるんだ皮膚を切除する手術が適応になります。
以上です。face02


  


Posted by yoshiko at 11:02

2012年01月22日

美容皮膚科とは?(導入編)

 最近、美容に興味をもたれる方が多いと思います。美しい、健康な肌を手に入れたいのはもっともなことです。しかし、一言に美容と言っても、人それぞれに悩みも異なり、目標も異なるとは思います。そこで今回は、美容皮膚科はどのような疾患を取り扱っているのかについておおまかにお話します。一部に美容外科、形成外科の治療内容も含みます。

取扱いの内容には下記のようなものがあります。詳しい治療は次回から数回に分けてお話しますので、今日は簡単に導入までとします。

1.加齢による肌変化の改善(しみ、しわ、たるみ、まぶたの下垂など)
最もこの悩みが多いと思われます。若々しい肌と、年を取って見える肌の違いはなんでしょうか?肌の透明感、はり、きめ、うるおいなどが影響を与えています。30代ぐらいになると少しずつ肌のくすみ、小さなしみが気になりはじめ、40代50代になると、しみも大きなものができたり、いぼ化してふくらんできたり、眉間や額のしわや、目尻の小じわが気になりだします。その後50代、60代と年齢を重ねるにつれて、次第に上まぶたのたるみや下まぶたのたるみ、ほうれい線のたるみが気になりだします。70代近くになると口周囲にもしわがでてきます。
icon76治療シミ、いぼ、くすみに関してはレーザー治療、外用治療などを行い、まぶたなどのたるみに関しては、たるんだ皮膚の切除を、しわに関してはボトックスやフィラー(ヒアルロン酸など)の注入などがあります
しみ治療前
治療後

くすみ治療前
治療後

2.肌トラブル後の皮膚状態の改善(ニキビ、毛包炎後の炎症後色素沈着や陥凹、肥厚変形、及び、かぶれ、アトピーなどの湿疹後の炎症後色素沈着など)
炎症がひどいニキビ後などは赤味がいつまでも続き、しみになってしまったり、皮膚のでこぼこが気になったりします。また、かぶれなどの湿疹においても、いつまでも治らずに長引くと、炎症後の色素沈着を起こします。
icon76治療:主に外用治療ですが、他にもイオン導入や、ニキビ後の陥凹変形にはピーリング、肥厚には注射などがあります。

にきび痕治療前
治療後

3.先天性及び後天性腫瘍による皮膚変化の改善(ほくろ、いぼ、赤あざ、あざなどの治療)
皆さんがよく見かけられるものには、ほくろ、いぼなどがありますが、それ以外にも先天性の血管腫(赤あざ)や黒いあざや、いろいろな皮膚皮下腫瘍が存在します。
icon76治療:レーザーが行えるか、手術をするかは腫瘍の性状により様々ですが、基本的には切除です。


4.傷あとの改善(外傷(けが)後、熱傷後(やけど後)色素沈着、瘢痕、ケロイドなど)
けがややけどが皮膚の浅い部分までの場合、傷は早期に治るのですが、その後炎症後の色素沈着(しみっぽくなる)を起こしやすいものです。
一方、真皮深層(皮膚の深いところ)に及ぶけが、やけどなどは瘢痕化しやすく、場合によってはケロイド状になってしまいます。
icon76治療:炎症後色素沈着は外用治療、瘢痕は切除、ケロイドは注射などがあります。

5.毛の悩みの改善(脱毛、円形脱毛症および脱毛レーザーなど)一言に脱毛と言っても色々な要因でおきます。円形脱毛、男性型脱毛、出産後の一過性の脱毛など様々です。
icon76治療:脱毛の種類により異なります。男性の脱毛はプロペシアの内服、円形脱毛にはステロイドの内服、外用他があります。

6.刺青(怪我のあとの外傷性刺青、入れ墨)
けがした時、皮膚の中に砂などの異物が残留したり、鉛筆で刺した後には外傷性の刺青になることがあります。また、自ら入れた刺青、アートメークなどもあります。
icon76治療:レーザーによる治療が基本ですが、場合によっては、切除術を行うこともあります。
治療前
治療後

以上です。

icon99悩みを解決して、健康で、正常で、すっきりとして、若々しく、明るいはりのある肌を取り戻せたら、気持ちも前向きになれ、更にいろいろなことに積極的になれる可能性がひろがります。face02
  


Posted by yoshiko at 13:52

2011年11月23日

肌質ごとのスキンケア、および12月、1月の肌トラブル

 前回がしみ、皮膚腫瘍についてお話しましたので、今日はそれぞれの肌質ごとの起きやすい疾患、肌トラブル、およびスキンケア上の注意点、治療などについてお話しします
icon76脂性肌:もともと皮脂の分泌の多い肌の方です。


起きやすい疾患、肌トラブルニキビ、脂漏性皮膚炎など
スキンケア上の注意点:ダブル洗顔が基本ですが、このような肌の方でも冬場は部分的に乾燥することがあります。また、脂漏性皮膚炎の場合(赤味があり脂漏性のふけのようなものがでている場合)、湿疹化している状態なので、洗いすぎるとかえって悪化します。ソフトに洗顔しましょう。
治療:脂性肌のニキビ、脂漏性皮膚炎に関しては、ビタミンB群の内服が効果的です。
ニキビに関しては、程度に応じて、ニキビ出し、イオン導入、抗菌剤外用やディフェリンゲルやトレチノインなどの毛穴の異常を改善し、毛穴のつまりをとる外用薬などを使用するとよいでしょう。他にピーリングなどもあります。
 脂漏性皮膚炎ニゾラールクリームなどの外用をします。場合によっては、ステロイドを使用することもありますが、不適切に使用すると酒さ様皮膚炎などになることがありますので、必ず医師の指導を守り、長期に使用することのないようにしてください。

icon76乾燥肌:すぐ肌がつっぱり、皮がむけたりする肌です。


起きやすい疾患、肌トラブル皮脂欠乏性湿疹、かぶれ、小じわ、乾燥によるニキビなど
スキンケア上の注意点:この肌の方は洗顔をしすぎてはいけません。特に冬場は通常より湿度、気温ともに低いので、更に乾燥しがちになります。朝の洗顔はぬるま湯、または水だけにし、夜もクレンジングを中心に行い、ダブル洗顔などをしない方がよいでしょう。自分ではよごれを落としているつもりでも、大事な皮脂までとってしまっているケースが多くみられます。(皮脂は余計なものが肌に侵入しないように肌を守ってくれているものなのです。)洗顔後はいろいろつけるより、香料や美容成分などの含まれていない低刺激の保湿製品を必要な分だけ使用しましょう。いろいろ使用すると、肌が傷んでいる場合、かぶれやすくなります。また、シャンプー、リンス、歯磨き粉なども、顔につく界面活性剤なので低刺激なものを選び、適切に使用しましょう
治療乾燥だけならプロぺトなどのワセリンで肌を保護したり、保湿剤を使用します。
しかし、赤味、かゆみなどの炎症を伴っている場合は湿疹化していますので、医師の指導のもとに、適切な強さのステロイドなどを使用します。このような場合も、原因となることを取り除くのが一番大事です。つまり。スキンケア(上記)に気を付け、かぶれている場合は原因となる物質、製品を使用しないようにしましょう。
 小じわに関しては、保湿剤の使用、エラスチダームアイクリームなどの小じわに効果がある製品などを肌状態に合わせて使用します。

icon76混合肌:混合肌の場合はケースバイケースです。自分の肌の置かれている状況に応じて判断し、スキンケアを行いますが、わからない場合は自己判断せずに医師に相談しましょう。

icon76酒さ:いわゆる赤ら顔の肌の方です。調子が悪い場合は赤い丘疹(ぶつぶつ)ができる場合もありあります。


起きやすい疾患酒さ様皮膚炎です。これは脂漏性皮膚炎などに対し不適切にステロイドを使用した場合や、顔面に比較的長期にステロイドなどを外用した結果生じる肌トラブルです。
スキンケア上の注意点オイルが含まれている製品はよくありません。オイルクレンジング、乳液、クリーム、リキッドファンデーションなどは使用しないようにしましょう。また、アルコールやメントールなどが含まれている製品もよくありません。洗いすぎないようにし、クレンジングを中心に行い、石鹸は使用しないようにしましょう。
治療:酒さ様皮膚炎は難治性です。しかしながら、根気強く治療すれば改善しますので、自己判断せず、早めに専門の皮膚科を受診しましょう。


icon99最後に12月、1月の肌トラブルについてお話します。
この時期は冬場の乾燥が気になる季節です。

1.皮脂欠乏性湿疹
スキンケア:まずは洗いすぎない、熱いお湯に長時間つからないことが重要です。湯船につかるよりシャワーの方がよいでしょう。入浴後には保湿剤を外用しましょう。
治療:湿疹化した場合は早めの治療が必要です。特にじくじくしている場合は早めに病院を受診しましょう。ステロイドの外用、保湿剤の外用を行います。
2.熱傷
ホッカイロ、湯たんぽ、暖房器具などを使用するようになると、熱傷を起こすケースがでてきます。暖房器具を使用したまま入眠したりしないようにしましょう。低温でやけどをしてしましい、深いやけどとなってしまいます。
応急処置:すぐに、流水もしくは保冷剤をタオルなどに包んで冷やしましょう。20分~30分程度冷やすとよいでしょう。自己判断で外用はしない方がよい場合が多いので、早めに病院を受診しましょう。
治療:浅い場合は軟膏処置で治りますが、深い場合は壊死した組織を切除し、植皮などが必要な場合もあります。

3.乾燥によるアトピー性皮膚炎などの悪化
皮脂欠乏性湿疹に同様です。また、原因となるスギが1月の下旬より飛散しはじめますので、アレルギーのある方は気を付けてください。早めに抗ヒスタミン剤の内服をしましょう。face02

  


Posted by yoshiko at 11:48

2011年09月18日

10、11月の肌トラブル(乾燥、腫瘍、しみ他)

 秋になると夏の蒸し暑さから解放される一方、気温、湿度が下がり、肌が乾燥し始めます。この時期のトラブルは下記のごとくです。face02
1.肌の乾燥
2.アレルギー(秋の植物他)
3.日焼け後のしみなどの悩み

4.その他

 また、暑さが少しずつ落ち着いてきたら、腫瘍、しみなどの治療によい季節になります。(もちろん悪性の場合や、早めに切除した方がよい腫瘍の場合はその限りではありませんが)

 本日は肌乾燥、アレルギー対策と、久しぶりにシミ、腫瘍治療のお話をします。

1.肌乾燥、アレルギー対策
icon76スキンケア:この時期は次第に湿度がさがり、肌が乾燥しはじめます。夏の間、多かった皮脂も次第に分泌が低下してきます。9月下旬から10月中旬ぐらいまでは肌がまだ秋の湿度、気温に対応できない状態ですので、洗顔の際は洗いすぎに気を付け、夏場よりも軽めに洗顔しましょう。乾燥するなと思ったら、石鹸などは使用しないようにしましょう。また、乾燥する部分に適度な保湿をするのもよいでしょう。
アレルギー対策:この時期にアレルギー性鼻炎や結膜炎、アレルギー性皮膚炎の症状がおきる方は、病院で秋の植物などのアレルギーがないか調べてみるとよいでしょう。まずはアレルギーの原因となるものをなるべく排除し、皮膚炎に対しては、皮膚科で外用薬や抗ヒスタミン剤などを処方してもらいましょう。

icon99次にしみについて
 しみ一言で言っても様々で、当然しみの種類により治療法も異なります。まずはシミ治療を行っている美容皮膚科、形成外科などでしみを診断してもらい、適切な治療を受けられるとよいでしょう。

 では、よく見かけるシミについて、種類と治療について見ていきましょう。
1.肝斑

 トランサミン内服などに加えハイドロキノンの外用などが主流で効果的ですが、施設によってはレーザートーニングなどをおこなっている所もあります。(ちなみに当院では肝斑に対するレーザー治療は行っていません)
2.老人性色素斑

 濃いものはまずはQスイッチレーザーを行うのが効果的です。非常に薄いものや、レーザー治療でも十分取れなかったもの、あるいはレーザー後の色素沈着に対し、トレチノイン、ハイドロキノン治療を行うと更に効果的です。
 尚、しみの一部が膨らんでいる場合は、老人性いぼ(脂漏性角化症)化しているので、その部位には炭酸ガスレーザーを追加します。
3.雀卵斑(そばかす)

 日差しの影響で濃くなるのでまずは日焼け防止が一番ですが、出来て気になる場合は、レーザー治療、外用治療(トレチノイン、ハイドロキノン治療)など比較的どの手段も効果的です。
4.遅発性太田母斑

 一見、そばかすに見えるのですが、そばかすとは色調が異なり灰色紫ががった小さな色素斑です。しみが皮膚の深いところ(真皮)に存在しますので、深いところにも効果的なQスイッチレーザーを行います。その後、一過性に濃くなることが多いので外用治療でレーザー後の色素沈着の治療を行うとよいでしょう。
5.その他

icon99最後に皮膚腫瘍についてお話します。
 皮膚腫瘍には良性と悪性があります。心配になるのは悪性ではないかという点だと思います。悪性の皮膚腫瘍は、形がいびつ、色素むらがある、急に大きくなる、出血をするなどの症状がありますが、すべての特徴がみられるわけでもなく、腫瘍によっても特徴が異なり、また、日光角化症のような表皮内癌の場合、一見湿疹のように見えることがあります。おかしいなと思ったら皮膚科を受診しましょう。また、いろいろと触ってしまうと判断がしにくくなったり、より病状が進行したりしますので、決して自己判断で処置をしないようにしてください。
 一方、良性の腫瘍外見上比較的左右対称で、秩序を保っている印象があります。
 ありふれた腫瘍から、比較的珍しい腫瘍まで様々ですが、ウイルス性のイボ以外は基本的には切除をすることが根治につながります。しかし、腫瘍の種類、数、出来ている部位などによっては切除以外の治療を選択することもあり、状況に応じてベストな方法で治療を行います。
 良性なのでいつ治療をおこなってもよいように感じますが、①炎症を起こしていない時(化膿を含め)、②可能なら、比較的小さなうちに、多発しないうちに行うのがよいでしょう。

icon76よく見かける腫瘍について治療法
1.粉瘤:切除します。化膿している場合は、まず切開排膿をし、炎症を抑えます。

2.ほくろ:切除します。顔面の小さな、比較的色の薄いほくろ、頭部のほくろなどは炭酸ガスレーザーによる焼灼切除の適応になります。

3.老人性いぼ(脂漏性角化症):炭酸ガスレーザーによる焼灼切除をします。色の濃いもの、診断がはっきりつかないものなどは、切除術を行い病理検査をします。


4.尋常性いぼ(ウイルス性いぼ):液体窒素による冷凍術などをおこないます。

5.ひ粒腫:針による切開を行い、内容物を圧出します。

6.汗管腫:炭酸ガスレーザーによる焼灼を行います。少しずつ目立たなくなりますが、根治術ではありません。

7.脂肪腫:摘出術を行います。

8.軟性線維腫:切除、炭酸ガスレーザーによる焼灼切除を行います。

9.石灰化上皮腫:切除術を行います。

10.ガングリオン:まず穿刺術を行います。手術で摘出する方法もありますが、再発することがあります。
11.その他

 今回は多岐にわたりいろいろとお話ししましたが、いずれの疾患も専門的に診察しないとわからないものも多いので、まずは皮膚科、形成外科など専門の科を受診され、相談されるのがよいでしょうface02
  


Posted by yoshiko at 11:16

2011年07月25日

8,9月の肌トラブル

 8月は日差しが強く、夏休みなどで海、山などのレジャーも多くなり、クラゲ刺傷、虫刺され、日焼けによる肌トラブルなどが目立つようになります。9月は、8月よりは日差しが弱まりますが、まだまだ紫外線が強い時期ですので、8月と同様に注意が必要です。また、夏の間に浴びた日差しによる影響がすこしずつシミなどとしてはっきりしてくる時期です。この時期の注意点は、予防です。
1.虫刺され、クラゲ刺傷
虫さされ1
虫さされ2
icon76予防:山などに行く場合は長袖などを着用し、肌の露出を少なくしましょう。(ただし、覆いすぎて熱中症にならないように気を付けてください。)虫よけのスプレー、携帯の虫よけグッズなどを利用するとよいでしょう。海の場合も、日差しや虫をよけるために、泳いでいるとき以外は通気性の良い長袖を上から羽織るとよいでしょう。クラゲが出やすい時期には泳がないようにしましょう。
icon76治療
虫に刺された場合:冷やしましょう。ひどい時は早めに皮膚科を受診しましょう。ステロイド剤の外用などを行います。
クラゲ刺傷の場合:痕になりやすいので、早めに皮膚科を受診し治療をうけましょう。
2.日焼け

icon76予防:海、山に行く場合は、必ず日焼け止めを塗布し、まめに塗りなおしましょう。また、日差しを避け、熱中症を避けるためにも、必ず帽子を着用しましょう。無防備に日焼けすると、強い紫外線の影響で、思わぬ熱傷(日光皮膚炎)を起こし、後々しみになったり、場合によっては皮膚癌を生じることもあります。
icon76治療:冷やしましょう。日焼けした皮膚をこすったり、石鹸をつけて洗ったりしないようにしましょう。水疱化している場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。熱傷(やけど)に準じた治療を行います。
 顔面の場合は、水疱化していない場合は炎症が落ち着いた時点で、イオン導入などを行ったり、ビタミンCローション、ハイドロキノンの外用、内服などを行います。
しみになってしまった場合は、しみの種類に応じた治療をおこないます。


icon76日焼けなどによるしみの治療
 はっきりした老人性色素斑の場合はQスイッチレーザーが効果的ですが、日差しの影響を受けやすい方の場合、日差しが弱まってから(9月下旬以降)の治療の方がよいでしょう。そばかす(雀卵斑)の治療も同様です。
なんとなくくすみが目立つ場合や、かなり薄いしみの場合、またレーザー治療で十分取れなかったしみ、レーザー後の色素沈着、にきび後、外傷、炎症後の色素沈着などに対しては、レーザー治療ではなく、外用(トレチノイン、ハイドロキノン)治療が効果的です。この治療は夏場でも開始できます。
 肝斑に対しては、トランサミンの内服や外用治療を行います。
  
 *9月も後半になるとすこしずつ汗、日差しが弱まりますので、夏に治療を保留していた顔面、頸部、頭部などの露出部の腫瘍切除、汗をかきやすい部位の腫瘍切除も考えてみてもよいでしょう
  


Posted by yoshiko at 10:19

2011年05月26日

6、7月の肌トラブル

 最近は心地よい気候の季節がなく、5月でも気温が30℃になったりと亜熱帯化している感じさえします。
また、6月になると梅雨に入り、湿度も増してきます。この時期に多い肌トラブルについてお話しましょう。face02
 icon996月はやはりカビ、真菌が原因となる疾患が増えます。icon76カビ、真菌が原因の疾患は下記のものです。
1.水虫(白癬):すでに5月頃より症状(小水疱、皮むけ、びらんなど)がでている方も、この季節更に悪化しがちになります。白癬は足以外にも、陰部や体幹部など蒸れてしまう部分にもできることがあります。環状に広がっていくのが特徴です。
足白癬
体部白癬
治療:皮膚科で真菌検査をしてもらい、白癬の場合は抗真菌剤などの外用、爪白癬の場合は抗真菌薬の内服が必要になります。
2.マラセチア毛包炎:胸、背中、頸すじにニキビのようなものができます。高温、多湿で悪化します。

治療:吸湿性の良い下着を着ましょう。合成で蒸れやすい素材のものはよくありません。まめに汗を拭きましょう。抗真菌剤を外用します。
3.癜風:まるでシミのような褐色の斑が体幹部にできます。マラセチアという皮膚にいる常在の真菌が原因です。

治療:皮膚科で真菌検査をしてもらい、マラセチアが存在するようなら、抗真菌剤の外用をします。やはり、蒸れにくい下着を着ましょう。

icon99カビ、真菌以外でも、この季節は虫や細菌が原因でおきる疾患が多くなります。
4.チャドクガ皮膚炎(毛虫皮膚炎):椿などの葉の裏にいる毛虫の毛が原因で、かゆみを伴う紅い皮疹が局所的に生じます。毛虫に直接触れなくても、木の剪定作業などでおきることがあります。


治療:ステロイドの外用をします。
5.とびひ:じくじくした湿疹が急に広がります。アトピー性皮膚炎がある方などは、細菌感染に弱いので特に注意が必要です。

治療:湿疹をこじらせないうちに、早めに皮膚科を受診しましょう。抗生剤の内服や、亜鉛華軟膏、ステロイドの外用など症状に応じて選択します。
6.化膿:粉瘤などの皮下腫瘍が炎症を起こしやすくなったりします。
治療:粉瘤などは炎症を起こす前に皮膚科、形成外科で切除をしてもらいましょう。炎症を起こしている場合は皮膚を切開し、膿を出す応急処置をします。
7.虫さされ:薄着になり、海や山と活動範囲が増えるので虫にさされる機会も増えます。

治療:症状に応じて、ステロイドの外用などを行いますが、ムカデ、蜂などの毒性の強いものに刺された場合などはすぐに医療機関を受診しましょう。腫れている場合は温めてはいけません。冷やしましょう。

icon99日差しによる疾患としては次のようなものがあります。
8.日光皮膚炎(いわゆる日焼けによる紅斑、水疱形成など):強く日焼けをした場合におきます。

治療:日焼け止めを外用し、不用意に日焼けをしないようにしましょう。後々、シミや皮膚癌の原因をなることがあります。おきてしまったら、冷やして早めに皮膚科を受診しましょう。症状に応じてステロイドの外用などをします。
9.そばかすなどの増加:夏場はどうしても増えてしまいます。

治療:日傘、日焼け止めなどで予防するのが一番ですが、増えてしまった場合は、秋など日差しが弱まってから、レーザー治療、美白剤(トレチノイン、ハイドロキノンなど)の外用治療などを行うとよいでしょう。
10.その他
  


Posted by yoshiko at 07:10

2011年04月11日

4.5月の肌トラブル(ニキビ、肌荒れ、水虫など)

 4月は入学したり、就職して新しい仕事を始めたりと、新生活をスタートする方が多い時期です。また、自分自身が新スタートでなくても、職場のメンバーが変わったりと周りの人も何かと気を使ったりストレスのかかる時期でもあります。
今日はこの時期よく見られる疾患、対策、治療についてお話します。
1.新しい生活スタートによるストレス、化粧などによるニキビなどの悪化
対策:なるべく睡眠をとり、食生活のバランスに気をつけましょう。化粧品はいろいろつけず必要最小限にしましょう。オイル系の化粧品は控えましょう。
治療:症状に応じて抗生物質の内服や、ディフェリンゲル、ダラシンTゲルなどの外用を行います。ニキビ出しやイオン導入、ピーリングに加え、ニキビの症状が激しく、ニキビ痕などが気になる場合は、トレチノイン、ハイドロキノン治療などを行うことがあります。
治療前
治療中
2.皮膚アレルギー症状(ヒノキ、スギなどの飛散による)
対策:花粉症などのアレルギー既往がある方は、マスクなど着用し、なるべくアレルゲンにさらされないようにしましょう。この時期は乾燥しがちになりますので、洗顔剤の使用を控えめにし、化粧品を新しく変えたりするのは控えましょう。(不用意に変えると、肌が荒れている分、内容成分に感作されやすくなり、かぶれたりすることがあります。)
治療:まずスキンケアを見直します。加えて、症状に応じて抗ヒスタミン剤の内服、ステロイドの外用、ワセリンなどによる皮膚の保護、保湿剤の使用などを行います。
3.不慣れな仕事からくる怪我(やけど、切創、機械にまきこまれることによるの挫傷など)
対策:作業中には注意を怠らないようにしましょう。作業上、安全な服装の上、仕事に臨みましょう。職業によっては衣類の袖、靴などにも気を配りましょう。
治療:怪我をした場合は速やかに最寄りの医療機関で治療を受けましょう。怪我をして縫合などが必要な場合、時間がたって縫合すると(6~8時間以上)細菌などが繁殖して結果が悪くなる場合があります。やけど場合は、いろいろ外用したりせずに、とにかく冷やして早めに医療機関を受診しましょう。
4.水虫の症状の顕著化

対策:蒸れない靴下、靴を履きましょう。ウールの靴下、ナイロンストッキング、ビニール靴、きっちり覆われた革靴などは蒸れやすいです。
治療:疑わしい場合は皮膚科を受診しましょう。真菌検査などで白癬の場合は、抗真菌薬の外用、爪白癬の場合は抗真菌薬の内服を行います。
5.日差しが強くなることで雀卵斑などのしみが目立つようになる、ストレス、ホルモンバランスの崩れによる肝斑の増強など
対策:日傘、帽子、日焼け止め、サングラスなどを使用し、なるべく紫外線から肌を守りましょう。また、喫煙、不摂生(睡眠不足、バランスの悪い食生活など)は慎みましょう。これらは体を錆びつかせる活性酸素を体内で増やし、しみだけでなく細胞の老化を早めます。
治療:レーザー治療、トレチノイン、ハイドロキノンなどの外用治療、トランサミンなどの内服治療、イオン導入などがあります。しみによって効果が異なりますし、治療によりダウンタイムも様々です。しみの内容によってはいろいろな治療を組み合わせて行うこともあります。しみの内容は診察しないと判断がつきにくいので、まずは美容皮膚科、形成外科などを受診され相談されてください。
そばかす治療前
そばかす治療後  


Posted by yoshiko at 12:01

2011年03月16日

救急時の傷判断、治療、傷痕にしないコツ

 今回は大震災のこともありますので、日常で注意すべき救急時の傷などに対する対応、処置などをお話します。face01
icon76傷の場合
1.異物が混入している場合は丁寧に流水で洗い流します
(石鹸などは刺激になりますので使用しない方がよいです。)
2.深く異物(砂など)が入り込んでいる場合は、使用していない歯ブラシなどで除去します。
3.すりむき傷などは乾燥させないように軟膏などを外用するか(乾燥させない方が傷の治りがよいです)、きれいな傷の場合はキズパワーパッドなどを使用します。(ただし、汚染された傷には使用してはいけません)
4.深い傷の場合は最寄りの病院で処置(縫合など)をしてもらいましょう。
icon76打撲の場合
1.冷やしましょう。(湿布はいけません)
2.打撲したところをおさえた時強い痛みがある場合、動かしにくい場合、変形している場合、腫れ(腫脹)が強い場合には、骨折などの可能性もありますので、医療機関に診せましょう
 また、なるべく動かさないようにしましょう。(布や木片などを使用し副木代わりにするのもよいでしょう。)
icon98顔面の場合は形成外科、四肢、体幹部の場合は整形外科が適切です。
3.入浴、飲酒、サウナ、運動などは控えましょう。
icon76やけどの場合
1.冷やしましょう
2.いろいろ外用すると逆に悪化する場合がありますので、早めに皮膚科、形成外科などを受診しましょう。(特に低温熱傷(湯たんぽ、カイロなどによるやけど)は深くなりやすいので要注意です。)


icon76化膿、炎症病変の場合
1.傷ややけど、場合によっては水虫などを放置すると、細菌が感染してひょう疽、蜂窩織炎などに至ることがあります。こうなった場合はすぐに最寄り病院を受診してください。
 抗生物質の投与や、切開排膿、洗浄処置などが必要になります。このような状況にならないためにも早めの対応、処置をされてください。
ひょう疽
蜂窩織炎
2.傷などの急性の病変でなくとも、アテローム(粉瘤)などの腫瘍が炎症を起こし、痛み、赤み、膿などが出てくることもあります。このような場合も早めに皮膚科、形成外科などを受診されてください。
  


Posted by yoshiko at 22:47

2011年02月16日

これからの時期の治療パート2

 この時期はまだ日差しが弱く、汗などもかくことが少ないので、腫瘍(できもの)を治療するには良い時期です。face02今日はよく見られる腫瘍の治療法をお伝えします。

icon76まずは、よく見られる腫瘍ベスト3です。
1.ほくろ(色素性母斑)
 大きさ、濃さにより炭酸ガスレーザーによる焼灼切除と、手術による切除があります。
傷が治るのにレーザーの場合、約2週間、手術の場合、約1週間かかります。
更に、傷の赤みがひくのには3カ月から半年かかります。
手術前
手術後
レーザー前
レーザー後2週
2.イボ(脂漏性角化症(老人性イボ)、ウイルス性イボ)
いずれも液体窒素による冷凍凝固、炭酸ガスレーザーなどによる焼灼術などがあります。顔面の老人性イボなどに対する治療は主に炭酸ガスレーザーで行います。
傷が治るのに約1週間(冷凍凝固で水疱ができた場合は約2週間)、赤みが引くのに3カ月程度かかります。
顔レーザー前
レーザー後
頸レーザー前
レーザー後
3.粉瘤(アテローム)
手術による摘出術を行います。炎症を起こしている場合は、皮膚を切開し膿を出す施術を行います。
手術前
手術後
 icon76次に時々見られる腫瘍です。
4.皮膚線維腫
皮膚が褐色ドーム型に隆起した腫瘍です。盛り上がった皮膚を含め切除術を行います。
5.脂肪腫
摘出術を行います。
6.黄色腫
眼瞼に発生することが多く、高コレステロール血症との関連があります。手術による切除や炭酸ガスレーザーによる焼灼術などがありますが、同時にコレステロールを下げる内服なども行います。
コレステロールのコントロールを行わないと再発しやすい傾向にあります。
手術前
手術後
7.汗管腫
炭酸ガスレーザーによる焼灼を行い、少しずつ目立たなくします。
8.稗粒腫
針で小さな穴をあけて圧出します。
9.脂腺増殖症
炭酸ガスレーザーによる切除、もしくはくりぬき切除を行います。
10.石灰化上皮腫 
摘出術を行います。
11.線維性丘疹
鼻部にできることが多いのですが、他の部位にもできます。切除術を行います。
12.多発性毛包のう腫    
1か所のみ確定診断を得るために摘出することもありますが、多発している場合、多くは針で切開、黄色のクリーム状の内容物を圧出します。
13.その他
以上です。気になる時は、皮膚科、形成外科を受診しましょうface01。  


Posted by yoshiko at 11:16

2011年01月17日

この時期のスキンケア、治療(花粉症、しみ、乾燥の方へ)

1.花粉症、アレルギーのある方
 今年は花粉の飛散量が昨年の天候の関係で多いようです。 1月の中下旬ごろから花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎の症状のある方は、予防的に抗ヒスタミン剤の内服に加え皮膚に症状が出やすい方は洗顔剤、石鹸、シャンプーなどの使用を控えめにしましょう。湿疹化している場合は早めに皮膚科を受診されることをお勧めします。
2.しみの気になる方
 3月、4月に卒業式、入学式やイベントを控えている方で、しみなどを気にしている方は今が治療のチャンスです。 シミ治療は、シミの内容により異なります。肝斑の場合、トランサミンなどの内服が効果的ですが、効果が表れるのに個人差はありますが、2~3カ月程度かかります。また、老人性色素斑、そばかすなどのQスイッチレーザーが効果的なしみも、レーザーした後、赤みが引くのに数カ月かかりますし、場合によっては一過性にレーザー後の色素沈着が生じたり、レーザーのみでは効果が不十分な場合もあります。
レーザー前
レーザー後
こういった場合、トレチノイン、ハイドロキノンなどの外用治療を2~3カ月程度行うと効果的ですが、仕上げまでの治療期間を考えると早めに治療をされることをお勧めします。
3.乾燥の気になる方 
 引続き寒く、湿度が低く、乾燥した日がつづきます。特に膝下、手などが皮脂の分泌が少なく、乾燥しやすいですので、熱いお湯の使用、洗浄剤の使用は控えめにし、濡れたり洗ったりした後はこまめに保湿を行いましょう。唇なども以外に乾燥しますので、ワセリン(プロぺト)の外用をこまめに行い、歯磨き粉の落とし方が不十分だったり、唇をなめたりしないようにしましょう

この場合も湿疹化している場合は早めに皮膚科に診せましょう。
  


Posted by yoshiko at 12:27

2010年12月28日

毛穴、赤ら顔の治療

前回の続きです。
1.脂っぽい肌の場合
脂っぽい肌の方は油分を含む製品が良くありません(オイルクレンジング、オイル、クリーム、乳液など)。かといってこの肌質の方でも冬場は洗いすぎは禁物です。洗えば洗うほど更に皮脂を補うために皮脂の分泌が多くなるからです。皮脂の分泌が多いTゾーンを中心に優しく洗顔しましょう。
このような肌の方は皮脂の分泌の調節にイオン導入や毛穴の改善にピーリングなどが効果的です
2.毛穴が開きぎみである肌の場合
皮脂腺発達している頬から鼻部にかけては毛穴はもともと他の部位より目立っています。毛穴から皮脂を分泌して肌を保護する役目を担っているからです。
しかし、通常より毛穴の1つ1つが目立つ方の場合は、カーボンピール(顔に炭(カーボン)を塗布し、レーザーを照射する方法)やピーリングが効果があります。2週間に1度、4~6回程度施行します。
3.赤ら顔の場合
医学的には酒さと呼びます。20代の後半ごろから目立ち始めます。油性の化粧品の使用(オイルクレンジング、オイル、クリームなど)、ストレスなどで悪化し、赤いぶつぶつ(丘疹)が生じます。
まず、肌を刺激しないスキンケア(洗いすぎない、油性の化粧品を使用しない)を心がけます。
ビタミンB群の内服に加え、赤い丘疹が生じた場合はミノマイシンなどを内服します。ダラシンTゲル、アクアチムクリームなどの外用薬は場合によって使用する場合もありますが、むしろいろいろ外用しない方が無難です。赤ら顔に対してはGentle MAXなどのレーザーも劇的ではありませんが効果があります。
GMAX前
GMAX後  


Posted by yoshiko at 10:56

2010年12月07日

肌改善の総合治療(しみ、小皺、毛穴、赤ら顔など)

 前回はスキンケアのお話でしたので、今回は、肌を総合的に整える総合的な治療についてお話します。face02
日頃よく気になる肌のトラブルは下記のようなものです。
1.シミっぽい
2.乾燥していて、小皺などが気になる
3.脂っぽい
4.毛穴が開きぎみである
5.赤ら顔である


これら各々について数回に分けて治療法を説明します。

icon761.シミっぽい肌の場合
 シミのように見えても本当にしみ(老人性色素斑、肝斑、雀卵斑、遅発性太田母斑)の場合と、色素性母斑(ほくろ)や脂漏性角化症(老人性イボ)のように腫瘍の場合とあります。まずは、これらをきちんと診断して、適切な治療計画をたてるのが成功への秘訣です。美容皮膚科、形成外科などのクリニックで診てもらうのがよいでしょう。
 しみなら、老人性色素斑はQスイッチレーザー、雀斑斑はQスイッチレーザー、GMAXレーザーなど、遅発性太田母斑はQスイッチレーザー、肝斑はトランサミン内服治療などが最も効果的ですが、トレチノイン、ハイドロキノン治療(オバジニューダームシステムなど)も、レーザー後の色素沈着や十分に取りきれなかった浅いしみの治療の仕上げとして、また総合的にくすみ、しみ、毛穴を改善する治療として効果的です。
老人性色素斑、レーザー前

雀斑斑、レーザー前

遅発性太田母斑、レーザー前

 腫瘍の場合、色素性母斑で小さなものは炭酸ガスレーザー焼灼しますが、濃くて大きなものの場合は切除術の適応となります。老人性イボの場合も、炭酸ガスレーザーでの焼灼治療を行います。
老人性イボ、炭酸ガスレーザー前


icon99東洋人の場合、レーザー治療後に色素沈着を起こしやすいので、治療後は日焼けをしない、肌をこすらないなどのケアも必要です。起こしてしまった場合は、上述したトレチノイン、ハイドロキノン治療が効果的です。
icon762.乾燥していて、小皺などが気になる肌の場合
 乾燥している場合、湿疹化しているか、ただ乾燥しているだけか、見極めるのが重要です。湿疹化している場合は基礎化粧品により、さらに湿疹が悪化する場合が多いからです。
 ただ乾燥しているだけの肌の場合は、洗いすぎないことがコツですが、ヒアルロン酸やグリセリンが含まれた化粧水を適量使用し、セラミド入りのクリームなどを使用するとよいでしょう。ただし、パックなどは禁物です。
 湿疹化している場合は、皮膚科を早めに受診しましょう。肌を安静にし、適切な外用を行いましょう。
 小皺が気になる場合、眼の周りの小皺なら保湿クリーム、バイミネラルコンプレックス配合のエラスチダームアイクリームなどの使用がソフトな治療ですが、表情じわ(眉間、額、目じり)などが気になる場合は、ボトックス注射やヒアルロン酸注入などが適応となります。
エラスチダームアイクリーム使用前

ボトックス、ヒアルロン酸注入前

 次回は脂っぽい肌、毛穴、赤ら顔などについて治療をお話します。face02
  


Posted by yoshiko at 21:21

2010年11月22日

美肌を保つ肌ケア

icon99肌をいつまでも若々しく、健康な状態に保つには、肌の状態をよく観察し、肌にとって必要なケアを必要最小限行うことが重要です。良くある間違いが、顔を洗わないと肌がよごれる、肌にいろいろな化粧品を塗り、パックやマッサージなどいろいろした方が肌に良い、栄養を与えているという考えです。
icon76では、この考えは何故間違っているのでしょう?
 そもそも肌の表面には皮脂膜という自分が作り出している天然の保護膜があります。この皮脂膜は皮膚表面に膜をはり、外界からアレルゲンなどの抗原や、細菌が皮膚の内部に侵入するのを防ぎ、肌の潤いを保つ一旦を担っています。

 
不必要に洗顔剤をつけて洗ったり、ごしごしこすり洗い(いわいるキュッキュするまで洗う)をすると、この大事な皮脂膜(皮膚のバリア)がとれてしまい、肌にとって不利益ないろいろな侵入物が入りやすくなりますこのような侵入物が入り込むと、かぶれたり、炎症をおこしたり、それが慢性的に続くと色素沈着をおこしてきます(肌のくすみの原因の一部)。また、もともとアレルギーを持っている方はそうでなくても皮膚のバリア機能が低いのでこのようなスキンケアをしていると普通の肌の方よりもトラブルを起こしやすいものです。
 同様の理由で、化粧品をいろいろ使用していると、リッチな成分が入っているほど、その内容成分が多いほど、そのどれかに合わない場合、肌は炎症をおこし、赤みがでたり、痒みがでたりして、やがてはかぶれを引き起こすことになります。また、化粧品をすりこんだり、激しくパッティングしたり、強くマッサージしたり、長時間のパック(3分以上)などを行ってしまうと、肌の表面は傷めつけられ、皮脂膜がとれてしまい、化粧品の良い成分以外の悪い成分も肌のなかに侵入し、せっかく肌をよくするつもりでスキンケアをしているつもりが、益々肌を乾燥させ、炎症を起こし、シミっぽくしてしまうことになりかねません。
慢性の化粧品かぶれによる炎症、しみ
 次によくある間違いが、肌がひどく乾燥したり、かぶれたりした時に、何か更に化粧品をつけて何とか元に戻そうという考えです痛んだ肌にいろいろなものを外用すると、肌のバリアがなくなっていますので、本来肌に侵入しなっかったいろいろな成分が肌の中にはいってしまい、更に炎症を引き起こすことになります。
 肌が傷んでいる時は、なるべく水にも濡らさずにそっとしておくことが一番です。もちろんかぶれ、湿疹にまで進んだ場合には、皮膚科を受診して、早めに適切な治療を受けましょう。早めに治療すると、慢性的な炎症が原因の炎症後の色素沈着などをおこすことを防ぎやすくします。
以上、肌ケア上の注意点おわかりになられましたか?
icon76要点は
1.肌のバリア(皮脂膜)をすこやかに保ちましょう。
洗いすぎない、いろいろつけない(必要最小限)
2.湿疹化した場合は速やかに治療しましょう
 自己判断でいろいろなことをしてしまうとかえって逆効果です。
3.美肌はいろいろしない方が実現しやすいものです。 
肌への刺激をやめ、バランスのとれた食生活、睡眠をとりましょう。 
どうしても気になるシミ(老人性色素斑、そばかす、肝斑、遅発性太田母斑など)がある場合は、市販の化粧品でしみを取る力まではないので、専門のクリニックで適切なアドバイス、治療を受けてください。  


Posted by yoshiko at 21:07

2010年10月22日

よく見かける皮膚良性腫瘍

icon76今回はよく見かける良性の皮膚腫瘍についてお話します。
icon76では以下の腫瘍は何であるか当ててみてください。
A.
B.
C.
D.
E.
F.
G.
H.
I.
答え
A.アテローム(粉瘤)
icon98全身どこにでもできます。
icon76化膿している時は切開し膿を出します。化膿していない時は摘出術を行います。
B.軟性線維腫
icon98主に体、四肢にできます。
icon76付け根(茎)が小さなものの場合は炭酸ガスレーザーで切除を、大きなものの場合は切除術をおこないます。
C.色素性母斑(ほくろ)
icon98全身どこにでもできます。
icon76顔の色の薄い小さなほくろの場合は炭酸ガスレーザーによる切除も適応となりますが、体にあるもの、大きなもの、色の濃いものは手術が再発もなく、傷痕も良好ですので適応となります。
D.脂漏性角化症(老人性イボ)
icon98この腫瘍もどこにでもできます。
顔の場合、老人性色素斑(しみ)と合併していることもしばしばです。よくみられるのは顔、頸ですが、体や四肢にもできます。
icon76炭酸ガスレーザーによる焼灼や、濃いものの場合、切除術を行うこともあります。
E.皮膚線維腫
icon98これもどこにでもできます。
icon76気になるなら切除術を行います。
F.ひ粒腫
icon98主に顔面にできます。
icon76針や炭酸ガスレーザーで穴をあけて、圧出します。
G.汗管腫
icon98主に顔面にできます。
icon76炭酸ガスレーザーによる焼灼を数回行い少しずつ目立たなくします。
H.老人性脂腺増殖症
icon98顔面にできます。
icon76気になるなら、炭酸ガスレーザーによる切除か、切除術をおこないます。
I.尋常性イボ(ウイルス性イボ)
icon98四肢(特に手、足)にできることが多いのですが、顔面や体にできることもあります。
icon76液体窒素による冷凍凝固が一般的ですが、顔面や頸部では炭酸ガスレーザーによる焼灼をおこなったりします。ステイハイドを塗ったりする治療もあります。
  


Posted by yoshiko at 21:49