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2008年09月30日

老人性イボ(脂漏性角化症、スキンタッグなど)

 今日は老人性イボについてお話します。老人性イボと言っても、20代の比較的若い年齢からできることもあります。
 このイボはウイルス性ではなく、うつったりはしません。原因ははっきりしていませんが、こすり刺激、紫外線などが原因ではないかと言われています。また、老人性イボの多い方は、両親のどちらかにも老人性イボが多いことが往々にしてあります。
 体のどこにでもできますが、顔、頸、頭、体幹部に多く見られ、四肢(腕や足)にみられることは少ないです。
種類
脂漏性角化症
スキンタッグ

病理組織像

icon76治療:どのタイプでも、CO2レーザーで焼灼するか、液体窒素の治療を行います。悪性の可能性も否定できない場合は、生検(組織の一部を切除して病理検査で確認する)を行った上で、上記の治療を行ったり、あるいは初めから全切除をすることもあります。
  


Posted by yoshiko at 10:49

2008年09月23日

しわの治療と予防

今日はしわの治療、予防についてお話します。
まずは治療から
icon76しわも浅いしわから深いしわまであります。しわの深さ、範囲、部位により治療も異なります。
1.乾燥による小じわ:入浴後に消えるようなしわの事です。主に、セラミドや天然保湿因子配合のクリームなどを使用します。また、ビタミンC、E、A配合の美容液なども効果があります。

2.浅い小じわトレチノインの外用などが効果があります。トレチノインには浅いしみや毛穴を改善する効果もあります。

3.限局した深いしわ(額、眉間、眼尻、鼻口唇溝、口周りのしわなど)
 主にヒアルロン酸の注入が効果的ですが、眼尻など皮膚の薄い場所ではヒトコラーゲンの注入などが効果的です。
 また、表情筋の収縮によりしわがよる場所(額、眉間、鼻根部、眼尻など)では、ボトックス注射も併用した方が良い結果がえられます。
4.表情じわ:表情を作ることによりよるしわです。額、眉間、眼尻などが代表的な部位です。ボトックス注射を行うと3~7日程度で無意識に寄せてしまうしわが改善します。

5.たるみをともなうしわ:上まぶた、下まぶた、鼻口唇溝のたるみを伴うしわは美容外科的に手術により治療を行う方が効果的な場合もあります。手術などのリスクのある治療を希望されない場合はレーザー治療(フラクセル、サーマクール、タイタン、カーボンピール(MAXピール)など)がありますが、手術よりは効果はマイルドです。

次に予防について
1.紫外線(特にUVA)を浴びないようにしましょう。
きちんと日焼け止めを塗り、日傘などの紫外線対策を行ってください。
2.乾燥する季節には適度な保湿を行いましょう。
3.肌をこすったり、強く洗ったり、強くマッサージしたりなどの刺激を加えないようにしましょう。
4.肌がかぶれたり、炎症をおこしたりした場合は、自己判断に頼らず、早めに皮膚科などを受診し悪化させないようにしましょう。
悪化させると、炎症後の色素沈着や小じわなどが増強します。
5.バランスのとれた食事、適度な水分をとりましょう。
ビタミンE(抗酸化作用),ビタミンA(肌の生まれ変わりをはやめる)を多く含んだ食事、良質なタンパク(魚や脂肪分を多く含まない肉)を摂取しましょう。
 野菜食に極端にかたよると意外に肌のはりは低下します。
  


Posted by yoshiko at 00:04

2008年09月17日

秋の肌トラブル

 この季節、朝夜が涼しくなりの昼間との温度差が大きくなります。
また、夏のなごりもあり、夏にあびた紫外線の影響が出てくるものです。
今日はこの季節に気になる肌トラブルについてお話します。
1.アトピー性皮膚炎などの湿疹の悪化:イネ科植物、ブタクサなどにアレルギーのある方はこの季節悪化することがあります。また、急な気温の変化による乾燥などで悪化することがあります。

icon76治療:まず、アレルギーの素因を調べます。アレルギー検査などをされたことがない場合はアレルギーの状態を把握するために血液検査をします。
 肌が乾燥しやすい状況にありますので、皮脂膜をとる行為(石鹸でごしごしこする、頻回に入浴するなど)を控えましょう。適度な保湿を行い、湿疹症状がひどい場合は早めに皮膚科を受診しましょう。

2.かぶれ:乾燥した肌に、夏の紫外線の影響を改善しようと、試供品や内容成分の豊富な化粧品などを使用し、一部の成分に合わずにかぶれへと進行することがあります。
icon76治療:原因となる製品の使用をまずやめましょう。なるべく化粧は控え、ダブル洗顔も控えましょう。低刺激の化粧水の使用程度に控え(刺激感がある場合は使用しないでください)、症状の改善がみられない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

3.シミの増強:夏にあびた紫外線の影響により、肝班やそばかすなどのシミが目立つようになります。
icon76治療:ビタミンCなどの美白剤入りの化粧水の使用、ビタミンCのイオン導入、そばかす、老人性色素班に対してはレーザー治療(Qスイッチレーザーなど)、トレチノイン、ハイドロキノン治療、肝班に対しては、トランサミンの内服、ハイドロキノンの外用などを行います。
 治療により治療効果は高いのですがダウンタイムがあるものなどがありますので、美容皮膚科、形成外科などで相談された上で治療を行われるとよいでしょう。


4.乾燥による小じわの増強:夏場の強い日差しによる影響、気温の変化による乾燥などにより眼尻の小じわなどが目立つようになることがあります。
icon76治療:適度な保湿を行いましょう。ビタミンA,C,E入りの美容液などを使用するのもよいでしょう。

  


Posted by yoshiko at 11:00

2008年09月08日

夏の後のしみケア他

 今年の夏は日差しが強く、蒸し暑く、また、8月後半以降急激に気温が下がってきました。
 今日は夏の日差しによるシミの悪化(老人性色素班、肝班、雀卵班など)、夏場の湿疹、虫刺されなどによる色素沈着に対する治療についてお話します。
1.シミについて
icon76老人性色素班:濃いしみに対しては、Qスイッチレーザー治療が良いでしょう。薄いしみに対しては、トレチノイン、ハイドロキノン治療(オバジニューダームシステム他)が効果的です。

icon76肝班:トランサミン内服、ハイドロキノン外用(場合によってはトレチノインと併用)、ビタミンCのイオン導入が効果的です。

icon76雀卵班:Qスイッチレーザー、トレチノイン、ハイドロキノン治療などが効果的です。

 また、いずれのしみも再発をなるべく少なくするため、日焼け止めをきちんと塗りましょう。
2.湿疹、虫刺されのあとについて
icon76炎症後色素沈着:時間がたつと次第に薄くなるものです。日焼けしないように気をつけ、まずはハイドロキノンなどの軽い美白剤の使用などから試します。
icon76虫刺されあとのかゆみ:結節性痒疹などかゆみを伴う結節化した状態には、ステロイドの局所注射やステロイド含有テープの使用などを行います。

icon76虫刺されあとの褐色腫瘍皮膚線維腫の可能性があります。放置してよいのですが、整容的に気になる場合は切除術を行います。
  


Posted by yoshiko at 22:00

2008年09月01日

ニキビの新しい外用薬

 やっと9月下旬より日本でも認可され、処方できることとなりました!(具体的日時はまだ未定です。)
諸外国ではすでに使用され、ニキビの第一選択薬となっているレチノイド外用薬であるアダパレン(ディフェリンゲル)が日本でも使用できることとなりました。

 ニキビの原因となっている角化異常を改善します。白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビいずれにも効きます。特に、今まで、治療薬がイオウ製剤ぐらいしかなかった、白ニキビ(コメド)に有用と思われます。1日1回の外用です。
 トレチノインよりも皮膚の刺激作用は少ないと言われていますが、皮膚乾燥は多くの症例にみられ、皮むけは4割程度、皮膚の赤味は2~3割程度に、皮膚刺激感も少々の症例にみられると言われています。
 いずれにせよ、皮膚症状を上手にコントロールしながら使用すると、よい結果がえられると考えられます。
こもりにきびなどが気になっている方は皮膚科で相談してみられてくださいね。face02
  


Posted by yoshiko at 16:22