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2008年11月06日

レーザー治療を成功させる術後ケアの秘訣

 しみやイボ、ほくろに対してレーザー治療をしようと思われる方も多いと思います。
きちんと説明を受けて適切な治療を受けることは治療を成功させる第1歩です。しかし、更に重要なことは施術後(治療後)のケアなのです。意外に治療後のケアがきちんとできていなくて、治療結果を左右することがありますので、今日はこのお話をします。
1.炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)
 とにかく乾燥させないことです。乾燥させてしまうと、皮膚があがりきらないうちに(上皮化しないうちに)、かさぶたができてしまい、陥凹した傷痕になったり、逆に肥厚性瘢痕となどのもりあがった傷痕になってしまいます。きれいな傷痕にするためにも、指示された軟膏をきちんと塗り、皮膚ができあがるまで可能ならばできるだけ3Mテープなどのテープ(茶色なので顔面に貼ってもめだちません)や絆創膏などで傷を保護しましょう。
 ほくろ切除後はやや深く削れているので約10日~2週間、老人性イボなどの治療後は比較的浅く削れているので約1週間程、上記のケアをする必要があります。






 また、頭、顔は比較的傷の治りがよいのですが、体、四肢は傷の治りに時間がかかる上、傷痕にもなりやすい部位なので、ほくろなどの深く削らなければいけない腫瘍の場合は、切除術などの他の治療を選択した方が良いでしょう。老人性イボはこの限りではありません。
 炭酸ガスレーザーの後でもう1つ問題となるのが、傷の赤みです。他のレーザーよりも施術後の赤みが比較的長く続きます。特に、深く削った場合は半年ぐらい赤味がひくのにかかることがあります。皮膚があがった後は(上皮化完了後は)、日焼け止めなどをきちんと外用し遮光しましょう。
体や四肢の場合、顔よりも赤みの期間が長いです。また、人によっては若干の色素沈着をおこすことがありますので、そのような傾向があれば、必要に応じて美白剤などの外用を行います。

2.Qスイッチレーザー
 老人性色素班、雀卵班などに行うと褐色の被膜ができます。レーザー後は軽いやけどのような状態なので、早めにこの被膜を取ってしまうと、レーザー後の赤みが強くでたり、レーザー後の色素沈着などをおこしやすいものです。被膜の下に表皮ができると、約1週間~10日程度で、自然にはがれてきます。



それまでは、指示された軟膏を塗り、目立たない茶色のテープなどで保護をしましょう。そして、優しく洗顔、入浴を行い、決してレーザー部をこすらないようにしましょう。 メークはレーザー部を避けるか、テープ、ガーゼの上からなら行ってもよいです。
被膜がとれたら、日焼け止めをきちんと塗り遮光して下さい。
 レーザー後の赤みは1か月~3か月程度で次第に目立たなくなります。
 レーザー後2週間~1か月ぐらいしてレーザー後色素沈着がおきることがあります。半年ぐらい待てば時間とともに改善するのですが、可能ならば、ハイドロキノン、トレチノインなどで積極的な外用治療を行った方が、しみの改善も早く、良い結果が得られます。 ただし、皮向け、赤味などのダウンタイムがあります。
 炭酸ガスレーザーと同様に、体や四肢(手、足)は顔に比べ被膜がとれるのに時間がかかったり、しみの取れ方が十分でなかったり、赤味の期間が長く続いたりすることがあります。
 皆さんも以上の点に気をつけて、レーザー治療後のケアを行ってくださいね。face02  


Posted by yoshiko at 15:44