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2008年12月24日

外用薬のいろいろ(皮膚科)

今日は皮膚科でよく使用する外用薬についてお話しします。face02
1.ワセリン(瞼用の純度の高いものはプロぺト):白色ワセリン、プロぺト、サンホワイトなど

icon76皮膚の保護、保湿に使用します。湿疹の悪化を防ぐため、皮膚を濡らす前に使用するのも効果的です。
2.サトウザルべ

icon76じくじくした湿疹、亀裂を伴う湿疹、水虫でじくじくしている時などに皮膚の浸出液をとり乾燥させるために使用します。
3.亜鉛華粉
icon76上記の粉バージョンです。あせも(汗疹)などにも使用します。
4.保湿剤:ヒルドイドソフト、ヒルドイドローションなど

icon76皮膚に潤いを持たせます。湿疹が治った後、アトピー性皮膚炎の乾燥、皮脂欠乏性湿疹(老人性乾皮症)などに使用します。
5.皮膚軟化、保湿軟膏:パスタロン20ソフト、ローション、ウレパール軟膏、ケラチナミンコーワ、サリチル酸ワセリンなど
icon76皮膚の角質を柔らかくし、保湿効果があります。
毛孔性苔癬や踵のがざがさなどに使用します。
6.ステロイド含有軟膏:デルモベート軟膏、マイザー軟膏、パンデル軟膏、リンデロン軟膏、キンダベート軟膏など



icon76強さに応じランク分けされています。湿疹などいろいろな病変に使用されますが、使用する部位により、ステロイドの吸収率が異なるため強さを使い分けます。顔、頸、陰部などは皮膚が薄く、ステロイドの吸収が良いため弱いステロイドの短期間使用にとどめます。
7.ステロイド含有クリーム
icon76上記のクリームタイプです。夏場、べたつくのが嫌な部位、毛穴を軟膏などの基材でふさぎたくない時に使用します。
8.ステロイド含有ローション
icon76主に頭皮の病変に使用します。湿疹、かぶれ、脂漏性湿疹などに使用します。
9.ステロイド含有テープ

icon76ステロイドがテープの接着面についています。ケロイド、結節性痒疹などに使用することが多いです。テープのため掻破を抑えることができます。じくじくした病変には使用できません。
10.抗真菌外用クリーム:マイコスポールクリーム、ラミシールクリーム、メンタックスクリーム、ニゾラールクリームなど

icon76水虫の治療薬として最も一般的な外用薬です。時に外用薬でかぶれることがあります。その他、瘢風、脂漏性湿疹などにも使用します。
11.抗真菌外用ローション
icon76上記のローションタイプです。爪、頭皮などで使用されます。
12.抗菌剤含有軟膏、クリーム、ゲル:ゲンタシン軟膏、ダラシンTゲルなど

icon76挫傷の処置、ニキビ、毛包炎、とびひ(膿痂疹)など感染を伴う病変で使用されます。
13.免疫抑制剤含有軟膏:プロトピック軟膏など

icon76アトピー性皮膚炎の顔面や頸部の病変に使用します。妊娠中の方は使用できません。
14.抗ウイルス薬含有軟膏:ゾビラックス軟膏、アラセナA軟膏など

icon76口唇ヘルペス、陰部ヘルペスなどに使用します。
15.非ステロイド抗炎症剤:アンダーム軟膏など
icon76湿疹などに使用しますが、がぶれることがあります。
16.その他  


Posted by yoshiko at 23:30

2008年12月18日

母斑(生まれつきのもの)について

 今日は母斑についてお話します。
 母斑とは遺伝的要因や胎生期要因により、生涯様々な時期に発現する色調、形の異常を主とする限局性の皮膚奇形です。なんだかわかりづらい表現ですが。
代表的な母斑と治療をみていきましょう。
1.色素性母斑


icon76いわゆるほくろの事です。切除術、炭酸ガスレーザーによる焼灼切除などがあります。
2.太田母斑

icon76顔面(頬、上下眼瞼)に紫色や灰色にみえる母斑です。Qスイッチルビー、アレキサンドライトレーザーなどが効果的です。
3.扁平母斑

icon76体や顔に生じ、褐色で、生まれつきまたは思春期頃にはっきりしてくる母斑です。残念ながら、とても効果的な治療は現在のところないのが現状です。Qスイッチレーザー(テストレーザーを行ってから)、トレチノイン、ハイドロキノン治療などを様子を見ながら行います。再発が多くみられます。
4.点状集簇性母斑

icon76褐色色素班の中にほくろのような小さな黒褐色の色素が点在します。褐色の部分には扁平母斑に準じた治療を、黒褐色のほくろの部分には炭酸ガスレーザーなどを行います。
5.獣皮様母斑

icon76色の濃い大きな母斑で毛をともなっています。数%の確率で悪性化することがあります。切除縫縮が確実ですが、広範囲な場合、切除後植皮術、エキスパンダーによる皮膚の伸展(風船みたいなもので皮膚を伸展させる)後切除縫縮などの方法があります。
6.青色母斑

icon76一見するとほくろに似ていますが、色が青色で皮膚の深い部分にまで母斑細胞が存在します。まれに悪性化することもありますので、手術で確実に切除します。
7.脂腺母斑

icon76頭部や顔面に生まれつき存在します。次第に隆起し、加齢とともに悪性化することもありますので、切除術を行う方がよいでしょう。
8.表皮母斑

icon76褐色のざらざらした丘疹が列序性に存在します。炭酸ガスレーザーによる焼灼や切除術などを行います。
9.その他
  


Posted by yoshiko at 00:18

2008年12月10日

毛のスキンケア(かぶれ、脱毛など)

今日は頭皮、髪のお手入れについてお話しましょう。face02
1.洗浄力の強いシャンプー、香料の強いシャンプーは使用しないようにしましょう。
icon76これらの製品は必要以上に頭皮の皮脂を取り去ってしまい、湿疹やかぶれの原因となることがあります。
2.シャンプー、リンス、トリートメントは必ず十分すすいでください。
icon76最近洗い流さないタイプのトリートメントなどが発売されていますが、シャンプー、リンス、トリートメントはいずれも界面活性剤が使用されています。
残存物が頭皮に残ると、皮膚を傷める原因となります。
3.洗髪の際は、まずは軽くブラッシングしてあらかじめふけなどを落とし、ぬるま湯で頭皮、髪を湿らせてから、よく泡立てたシャンプーの泡を頭皮につけ、優しく手指の腹で洗い、爪をたてて洗わないようにしましょう。十分にすすぎ、速やかに乾かしましょう。
icon76髪をぬれたままにしておくと、頭皮で細菌や真菌が増えることがあります。また、かぶれなどを悪化させる原因ともなります。
4.頭皮の乾燥が目立つ方、アトピー性皮膚炎がある方、頭皮にかぶれ(湿疹)がある方は洗髪の回数を減らしましょう。また、湿疹のある部位にシャンプーをつけたりしないようにしましょう。

icon76洗髪の度に頭皮の皮脂が落ちてしまい、更なる乾燥、ふけをもたらし、湿疹を悪化させます。
5.整髪料は地肌にはつけないようにしましょう。皮膚炎がある方は使用しないでください。皮膚炎がある方はリンス、トリートメントも控えましょう。代わりにオリーブオイルなどを毛先だけに使用しましょう。
6.頭皮の乾燥がある方、湿疹がある方は、洗髪の30分程度前に医療用のオリーブオイルを頭皮につけ、洗髪直前に軽くブラッシングするとふけも落ちやすく、オリーブオイルが頭皮の保護膜となるので効果的です。
7.毛染め、パーマ液はかぶれの原因となることが多いので、なるべく同時に行うのは控えましょう。また、頭皮や髪に異変がある時には行わない方が賢明です。一度かぶれた毛染め液やパーマ液は使用してはいけません。
icon76一度かぶれると感作されるので、使用すればするほど合わなくなり、かぶれを強く起こすようになります。
8.円形脱毛になっている場合は皮膚科を受診してください。

icon76症状に応じてステロイドの外用や、内服治療を行います。
9.男性型の脱毛の場合は、フェナステリド(プロペシア)の内服、ミノキシジル(リアップ、リアップレディ)の外用が効果的ですが、いずれも保険の適応はありません。(プロペシアの内服は自費治療、リアップは薬局で購入となります)

  


Posted by yoshiko at 22:46

2008年12月03日

爪のスキンケア

今日は爪のスキンケア上の注意点についてお話します。face01

1.マニュキュアはつけたままにしないようにしましょう。
除光液、マニュキュアの使用頻度は1週間に1回程度までにとどめましょう
icon76これらの商品は爪の表面を脱脂してしまいます。過度な使用により爪が黄色に変色したり、一部が剥離したり(爪甲剥離)、先端が割れたり(2枚爪)する原因になってしまいます。



2.甘皮の処理はしない方が爪のためにはよいのですが、どうしても行う場合は自己流ではなく、きめられた方法で丁寧に行いましょう
icon76処理が適切でなく、爪の根元(後爪郭)を傷つけると爪に溝がはいったり、陥凹したりします。  

3.水仕事の後は保湿をしましょう。爪の辺縁まで手湿疹がある場合は皮膚科を受診しましょう。
icon76水仕事が多い方は、手湿疹で爪が変形することがあります。
3.長時間、手を水やお湯につけないようにしましょう。
icon76魚屋さんなど長時間手がぬれている職業や、主婦で常に手を濡らす方の場合、爪が黄白濁しもろくなったり(爪白癬)、爪が緑色になったり(緑膿菌感染による)、爪周囲に膿がたまって痛みだします(瘭疽)。

この場合も皮膚科を受診しましょう。
4.ささくれは丁寧にハサミで処理しましょう。
爪周囲に炎症を起こす原因となります。

5.足に合った靴を履きましょう。
icon76靴が小さすぎたり、大きすぎたりすると靴の中で足が移動していまいます。その結果爪に外傷が生じ、爪が飴色に変色したり、爪に溝が入ったり、爪の下に血がたまり(爪下血腫)痛みの原因となったりします。

6.足はむれないようにしましょう。
icon76水虫(白癬)に感染し、放置すると爪にまで病変が及び、爪がもろくなったり、黄白濁したり、変形したりします(爪白癬)

場合によっては、一部から細菌感染を起こし足全体が腫れる(蜂巣炎)といったことになってしまう場合もあります。皮膚科にて早めの治療をしましょう。
7.爪は切りずぎないようにしましょう。特に足爪の場合はカーブさせずにまっすぐに切りましょう。
icon76深爪、窮屈な靴により爪がくいこみ痛みを生じます(陥入爪)。

また、爪が湾曲し巻き爪の状態になることもあります。


皮膚科を受診し、まずは炎症をおさえる処置を行い、その後程度に応じ、ワイヤーによる矯正や手術を行ったりします。
  


Posted by yoshiko at 23:33