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2009年03月25日

春の肌トラブル、皮膚科疾患

icon76 この時期に増える皮膚疾患は以下のような疾患です。face01

1.白癬、でん風、マラセチア毛包炎(背中、胸のニキビ)などの出現、悪化。



 急に暖かくなり汗をかきやすくなると、高温多湿のカビにとっては繁殖しやすい環境となり、白癬菌やマラセチアなどが原因の疾患が増えます。
 ウールのセーターや通気性の悪い合成の素材の下着などを着るのを控え、まめに着脱して体温調節をしましょう。汗はこまめにふきとりましょう。
icon76治療:真菌検査などを行い、抗真菌薬の外用剤などを行います。
2.花粉、黄砂によるアレルギー疾患の悪化

 スギやヒノキの花粉が飛散する2月~4月末(ヒノキの場合は5月頃まで)は、アレルギー性鼻炎、結膜炎のみならず、皮膚もトラブルをおこしやすくなります。黄砂も同様です。
 これらに反応がみられる方は花粉が飛散し終わる次期まで抗ヒスタミン剤を内服し、マスクを着用したり、肌が乾燥しないようなスキンケアを心がけましょう。また、メークは控えめにし、この時期に化粧品を変えたり、パックをしたりなどを行うとかえって肌トラブルをまねくことがありますので注意しましょう。
icon76治療:抗ヒスタミン剤などの内服、プロペト(ワセリン)などによる肌の保護、湿疹化している場合は状況に応じてステロイドの外用、プロトピック軟膏の外用など。
3.季節の変わり目による皮膚の乾燥、小じわの悪化
 季節の変化にまだ肌が対応できない状態ですので、洗顔は控えめにし、低刺激の保湿成分の配合された化粧水や乳液、クリームなどを適度に使用しましょう。
icon76治療:乾燥がひどい場合はプロペトやヒルドイド軟膏、ローション、セラミドクリーム(化粧品)などを外用します。
適宜ビタミンA、C、E入りの美容液などを小じわに対して使用することもありますが、まずは乾燥を防ぐスキンケアが重要です。
4.日光アレルギー
 まだまだ日傘をさしている方は少ないようですが、紫外線量は増えてきています。
 まずは、日傘、帽子などを利用しなるべく肌に紫外線が届かないようにしましょう。
 その上で、ノンケミカルタイプの日焼け止め(紫外線吸収剤不使用のもの)が低刺激ですので、肌に合うかテストした上で使用してください。光接触性皮膚炎は肌に外用したものに日光があたり起こることがありますので注意してください。

icon76治療:遮光することと、皮膚炎に対してはステロイドの外用治療など。必要に応じて光アレルギーがあるかの検査を行います。
5.紫外線が増えることによるしみの増強
 普段の生活ではSPF20~30レベルの日焼け止めをきちんと塗りましょう。
 紫外線を浴びてすぐに悪化する雀卵斑のようなシミもありますが、紫外線暴露後しばらくして出現する老人性色素斑などもあります。
 まずはシミを作らないように予防を心がけましょう。
icon76治療:しみの種類、程度に応じて、Qスイッチレーザー治療やトレチノイン、ハイドロキノン治療(オバジニューダームシステムなど)などを単独または組み合わせて行います。肝班はレーザー治療の適応とはなりません。
6.にきびの悪化(日光、季節の変わり目、就職、新生活などの原因による)

 この季節は乾燥もしやすいので乾燥ニキビ肌の方は必要以上に洗顔をしないようにしましょう。日光もニキビにはよくありませんので、ノンコメドジェニックタイプの日焼け止めを使用しましょう。また、喫煙、ストレス、寝不足はニキビを悪化させますので、気をつけてください。
icon76治療:ニキビ治療に準じて行います。主に、ニキビ出し、外用薬(ディフェリンゲル、ダラシンTゲル、ローションなど)、抗菌剤内服(ミノマイシンなど)、イオン導入などを行います。この他にもピーリング、トレチノイン外用(オバジニューダームシステム)などの治療もあります。
  


Posted by yoshiko at 00:24