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2009年04月14日

皮膚腫瘍、色素斑(しみ)、色素脱出の原因

 いろいろな原因で皮膚腫瘍や色素斑は出現します。今日は、現在わかっている範囲で、何故いろいろな皮膚変化(できもの、しみなど)が起きてくるかについてお話したいと思います。face01

ほくろ(色素性母斑):胎生期に神経堤由来の母斑細胞が異常増殖することにより生じます。

イボ:老人性イボ(脂漏性角化症)は加齢性の変化です。老人性色素斑が隆起し生じることもあります。頸などに生じるスキンタッグの場合、こすり刺激が原因とも言われます。

 ウイルス性イボ(尋常性イボ)はイボウイルスに感染したことが原因です。皮膚の小さな傷などからうつりますが、(例えばびげそりのあとなど)イボに対する免疫を獲得していない人がうつりやすく、治りにくい傾向にあります。
稗粒腫:胎生期の上皮芽の迷入により出現すると考えられています。眼のまわりによく見かける腫瘍です。

汗管腫:真皮内の汗の管が増殖したと言われていますが、はっきりした原因はわかっていません。女性に多く、眼のまわりに多くみられます。

粉瘤(アテローム):表皮や毛穴の入り口部分の上皮成分が真皮内に陥入し、袋を形成し、その中に角質物質がたまりおきます。
 大抵は偶然できることが多いのですが、足底などの場合小さな傷がきっかけに出現したり、体質的に多発する方もいます。(慢性膿皮症)

老人性色素斑:メラニン色素の増加を伴うケラチノサイトの異常増殖が原因で、以前に浴びた紫外線の影響により、しばらくしてから出現します。

肝班:性ホルモンの異常や紫外線の影響でメラニン細胞が活性化するため生じると考えられています。

雀卵班:紫外線(日光)の影響で起きますが、遺伝的傾向があります。

尋常性白斑:メラニンやメラニン細胞を自分の細胞が攻撃すること(自己免疫)などが原因として考えられています。

 ほくろなどのまわりが白くなる現象(サットン現象)などもあります。これは、中心部のほくろ細胞に存在するメラニンに対する自己免疫が生じ、周囲のメラニンに対しても免疫反応が生じるためと考えられています。
  


Posted by yoshiko at 14:40