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2010年09月28日

皮膚腫瘍(導入編、診断について)

今回は久しぶりに皮膚の腫瘍(できもの)についてお話します。
 icon76皮膚腫瘍には大きく分けて、良性のできものと悪性のできもの、その中間があります。
 これを見分けることはとても重要で、予後、治療法などに大きく関わってきます
色調にむらがある、かなり色が濃い(真黒)、形がいびつである、急速に大きくなる(経過が短い)、出血するなどの症状があれば、悪性の可能性がありますが、一概には判断できません。まずは心配なら皮膚科を受診を受診されてください。湿疹と思っていても、日光角化症、ボーエン病のように表皮内癌病変のこともありますので、治らない湿疹様の病変も要注意です。
日光角化症:慢性湿疹と間違えられることあり。
ボーエン病:慢性湿疹と間違えられることあり。

icon76次にできている部位により、皮膚腫瘍、皮下腫瘍に分けられ、更にどの成分から生じたかにより、様々に分けられます。例えば、メラノサイト系母斑、表皮系の腫瘍、毛包系の腫瘍、神経系の腫瘍、血管系の腫瘍、線維組織系の腫瘍、骨系の腫瘍などといった感じです。具体的には、
線維組織系腫瘍の軟線維腫です。治療:切除
メラノサイト系母斑の色素性母斑です。治療:切除
血管系腫瘍の老人性血管腫です。治療:レーザー、切除
神経系腫瘍の神経線維腫です。治療:切除
毛包系腫瘍の毛包腫です。治療:切除
といった具合です。
icon98診断は、肉眼的(見た目)、触った感じ、ダーモスコピー(皮膚表面を拡大して確認)である程度推測し、場合によっては画像検査(エコー、CT、MRIなど)で更に詳しく性状や部位を見極めることがあります。ここまではあくまでも推測で、最終的には、手術や生検で組織を病理検査に提出し、確定診断を行います。
 次回は良性のできものについて具体的に治療も含め、お話しましょう。face02
  


Posted by yoshiko at 10:54

2010年09月08日

夏から秋への肌ケア(シミ、乾燥など中心に)

 まだ暑い日が続いていますが、台風の到来とともにすこしづつ秋の気配を感じるようになってきました。
 今日は夏から秋への季節の変わり目の肌トラブル、スキンケア上の注意点についてお話しますface02
1.今年の夏は蒸し暑かったのですが、秋になると湿度、気温ともにさがり、肌の乾燥が目立ち出します。→不用意に化粧品をかえたり、長時間のパックなどをすると、かえって肌を傷めることがあります。乾燥を感じたら、洗顔を控えめにし、肌を刺激しないようにしましょう。保湿剤を使用するなら、いろいろな成分が入っていないセラミドやヒアルロン酸中心の製品にしましょう。
2.夏の日差しの影響によるしみ、くすみが気になってきます。→しみの種類によって治療法は異なります。具体的には、下記のとおりです。
 肝斑は内服が効果的ですし、老人性色素斑などの浅いしみで、ある程度色の濃いものはQスイッチレーザ-照射が効果的です。


色の薄いものは、外用治療(トレチノイン、ハイドロキノン)が効果的です。   雀卵斑Qスイッチレーザー、Gentle MAXなどのダウンタイムの少ないレーザー、トレチノイン、ハイドロキノンなどの外用治療などいずれも効果的ですが、各々しみのとれるスピードが異なります。

 
また、一見シミのように見えますが、褐色で皮膚のふくらみがあるタイプは、脂漏性角化症(いわゆる老人性イボ)の可能性があります。このタイプはシミのレーザーではとれないので、炭酸ガスレーザーなどで皮膚の隆起部を焼灼します。
 いろいろなシミが組み合わさっている場合は、これらの治療を組み合わせて総合的な治療を行います。
3.日焼けや虫さされのあとの色素沈着は次第に軽減しますが、気になる場合には→日焼けに関してはひりつき、皮向けが落ち着いた後、ビタミンCなどのイオン導入やハイドロキノンなどのが効果的です。虫刺されのあとは次第に改善しますが、結節化してかゆみが続いたり、ドーム状の褐色の皮膚隆起がある場合は腫瘍(皮膚線維腫)になっている場合がありますので気になる場合は皮膚科を受診しましょう。  


Posted by yoshiko at 23:27