2008年09月17日

秋の肌トラブル

 この季節、朝夜が涼しくなりの昼間との温度差が大きくなります。
また、夏のなごりもあり、夏にあびた紫外線の影響が出てくるものです。
今日はこの季節に気になる肌トラブルについてお話します。
1.アトピー性皮膚炎などの湿疹の悪化:イネ科植物、ブタクサなどにアレルギーのある方はこの季節悪化することがあります。また、急な気温の変化による乾燥などで悪化することがあります。
秋の肌トラブル
icon76治療:まず、アレルギーの素因を調べます。アレルギー検査などをされたことがない場合はアレルギーの状態を把握するために血液検査をします。
 肌が乾燥しやすい状況にありますので、皮脂膜をとる行為(石鹸でごしごしこする、頻回に入浴するなど)を控えましょう。適度な保湿を行い、湿疹症状がひどい場合は早めに皮膚科を受診しましょう。

2.かぶれ:乾燥した肌に、夏の紫外線の影響を改善しようと、試供品や内容成分の豊富な化粧品などを使用し、一部の成分に合わずにかぶれへと進行することがあります。
icon76治療:原因となる製品の使用をまずやめましょう。なるべく化粧は控え、ダブル洗顔も控えましょう。低刺激の化粧水の使用程度に控え(刺激感がある場合は使用しないでください)、症状の改善がみられない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

3.シミの増強:夏にあびた紫外線の影響により、肝班やそばかすなどのシミが目立つようになります。
icon76治療:ビタミンCなどの美白剤入りの化粧水の使用、ビタミンCのイオン導入、そばかす、老人性色素班に対してはレーザー治療(Qスイッチレーザーなど)、トレチノイン、ハイドロキノン治療、肝班に対しては、トランサミンの内服、ハイドロキノンの外用などを行います。
 治療により治療効果は高いのですがダウンタイムがあるものなどがありますので、美容皮膚科、形成外科などで相談された上で治療を行われるとよいでしょう。
秋の肌トラブル

4.乾燥による小じわの増強:夏場の強い日差しによる影響、気温の変化による乾燥などにより眼尻の小じわなどが目立つようになることがあります。
icon76治療:適度な保湿を行いましょう。ビタミンA,C,E入りの美容液などを使用するのもよいでしょう。
秋の肌トラブル



Posted by yoshiko at 11:00