2010年01月19日

顔しみ、腫瘍の総合治療

  今日は顔の腫瘍(できもの)、しみが混在している場合、どのように判断し、治療法を選択するかについてお話します。
顔によくみられる腫瘍、しみには以下のようなものがあります。
1.イボ(尋常性イボ)
2.脂漏性角化症(老人性イボ)
3.汗管腫
4.ひ粒腫
5.老人性脂腺増殖症
6.老人性色素斑
7.肝斑
8.遅発性太田母斑
9.雀卵斑(そばかす)
10.その他

icon76では、この写真をみてください。

顔しみ、腫瘍の総合治療
この写真の皮膚はどの様な状態でしょうか?
icon98この写真の皮膚には、A.脂漏性角化症(老人性イボ)、B.老人性色素斑などが混在しています。
A顔しみ、腫瘍の総合治療
B顔しみ、腫瘍の総合治療
治療:Aは炭酸ガスレーザーによる焼灼を、BはQスイッチレーザーによる治療をおこないます。仕上げにトレチノイン、ハイドロキノンの外用治療をするのも薄いしみやくすみを改善し、効果的です。

icon76次にこれはどうでしょうか?
顔しみ、腫瘍の総合治療
icon98この写真には主に脂漏性角化症(老人性イボ)が存在します。AもBも見かけは異なりますが、同じ脂漏性角化症です。
A顔しみ、腫瘍の総合治療
B顔しみ、腫瘍の総合治療
治療:いずれに対しても、炭酸ガスレーザーで浅く焼灼します。

icon76この写真はどうでしょう?
顔しみ、腫瘍の総合治療
icon98この写真には、A.汗管腫、B.色素性母斑(ほくろ)などが存在します。
A顔しみ、腫瘍の総合治療
B顔しみ、腫瘍の総合治療
治療:Aに対しては、炭酸ガスレーザーによる治療を、Bに関しては、メスによる切除か炭酸ガスレーザーによる治療を行います。
 icon99このように、人それぞれ持っている腫瘍もしみも異なります。組み合わせも様々なのです。顔のできものやしみを治療し、すっきり若々しい肌に近づくには、専門の医師に相談されどの点(できもの、しみ)をどこまで改善したいかにより、効率的な治療計画を立てましょう。



Posted by yoshiko at 20:47