2010年09月08日

夏から秋への肌ケア(シミ、乾燥など中心に)

 まだ暑い日が続いていますが、台風の到来とともにすこしづつ秋の気配を感じるようになってきました。
 今日は夏から秋への季節の変わり目の肌トラブル、スキンケア上の注意点についてお話しますface02
1.今年の夏は蒸し暑かったのですが、秋になると湿度、気温ともにさがり、肌の乾燥が目立ち出します。→不用意に化粧品をかえたり、長時間のパックなどをすると、かえって肌を傷めることがあります。乾燥を感じたら、洗顔を控えめにし、肌を刺激しないようにしましょう。保湿剤を使用するなら、いろいろな成分が入っていないセラミドやヒアルロン酸中心の製品にしましょう。
2.夏の日差しの影響によるしみ、くすみが気になってきます。→しみの種類によって治療法は異なります。具体的には、下記のとおりです。
 肝斑は内服が効果的ですし、老人性色素斑などの浅いしみで、ある程度色の濃いものはQスイッチレーザ-照射が効果的です。
夏から秋への肌ケア(シミ、乾燥など中心に)
夏から秋への肌ケア(シミ、乾燥など中心に)
色の薄いものは、外用治療(トレチノイン、ハイドロキノン)が効果的です。   雀卵斑Qスイッチレーザー、Gentle MAXなどのダウンタイムの少ないレーザー、トレチノイン、ハイドロキノンなどの外用治療などいずれも効果的ですが、各々しみのとれるスピードが異なります。
夏から秋への肌ケア(シミ、乾燥など中心に)
夏から秋への肌ケア(シミ、乾燥など中心に) 
また、一見シミのように見えますが、褐色で皮膚のふくらみがあるタイプは、脂漏性角化症(いわゆる老人性イボ)の可能性があります。このタイプはシミのレーザーではとれないので、炭酸ガスレーザーなどで皮膚の隆起部を焼灼します。
 いろいろなシミが組み合わさっている場合は、これらの治療を組み合わせて総合的な治療を行います。
3.日焼けや虫さされのあとの色素沈着は次第に軽減しますが、気になる場合には→日焼けに関してはひりつき、皮向けが落ち着いた後、ビタミンCなどのイオン導入やハイドロキノンなどのが効果的です。虫刺されのあとは次第に改善しますが、結節化してかゆみが続いたり、ドーム状の褐色の皮膚隆起がある場合は腫瘍(皮膚線維腫)になっている場合がありますので気になる場合は皮膚科を受診しましょう。



Posted by yoshiko at 23:27