2012年04月03日

加齢による肌変化(しみ、しわ、たるみ)

加齢による肌変化(しみ、しわ、たるみ)について今日はお話します。face02
まずはしみについて
icon76①しみ:皆さんご存知のように、加齢性の変化と言えばこれが一番に頭に浮かびます。
しみの種類:大まかに4種類(肝斑、老人性色素斑、雀卵斑、遅発性太田母斑)ですが、最近化粧品などの炎症やこすり刺激により、真皮に色素が滴落して、深いタイプのしみが部分的に存在するケースも時々見られます。
1.肝斑:30代~50代の方に多くみられ、女性ホルモンの影響、こすり刺激などが原因と言われています。トランサミンの内服が最も効果的でしょう。補助的ですが、イオン導入などの治療もあります。


2.老人性色素斑:褐色の色素斑ですが、一部皮膚の肥厚がみられイボ化している場合があります。このイボの事を通称老人性イボ(医学的には脂漏性角化症)と言います。色素斑にはQスイッチレーザー(当院の場合はQYAG レーザー)を、膨らんだイボの部分には炭酸ガスレーザーによる焼灼を行います。また、治療後レーザー後色素沈着などを起こすこともあります。そのような場合は、外用治療(トレチノイン、ハイドロキノン治療)を行うと改善します。

3.雀卵斑:所謂そばかすの事です。そばかすの治療は大方の治療が効果的ですが、日光の影響で再発しやすいのも特徴です。治療にはQスイッチレーザー、トレチノイン、ハイドロキノン治療などがあります。いずれも効果的です。

4.遅発性太田母斑:そばかすに一見似ていますが、最大の違いは色です。そばかすは褐色ですが、遅発性太田母斑は色素が真皮の部分にも存在するため、灰色がかったり、紫灰色を呈しています。また、そばかすに比べてやや大きめの斑点で、頬以外にも、こめかみ、鼻翼部にもみられることがあります。治療はQスイッチレーザーを行いますが、一過性に色素沈着を起こすことが多いため、引き続きトレチノイン、ハイドロキノン治療を行うことが多く、色素が薄くなるのに他のしみより時間がかかります。

5.真皮に滴落した深い色素斑:摩擦などの刺激によるものは時間はかかりますが、時間と共に次第に薄くなってきます。場合によってはQスイッチレーザー(深い波長)を行うことがあります。例:固定薬疹など


icon97*いずれにしても、全体の印象でくすみや色素むらがなく、はりのあるきめの整った肌が理想的ですので、メインのしみの治療をした後、トレチノイン、ハイドロキノン治療(オバジニーダームシステムなど)を行うと、さらにバランスのとれた健康な美しい肌にステップアップが望めます。

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②しわについて
しわには大きく分けて、表情しわと、乾燥、老化によるものがあります。
表情じわは、表情筋の作用で額、眉間、目尻などにでき、次第に目立つようになります。




また、乾燥で縮緬じわが目尻などに起きたり、老化により肌にはりがなくなりたるんできたり、入れ歯などになると、ほうれい(鼻唇溝)の部分や口回り、顎の皺が目立つようになります。


治療には大きく分けて、注射(注入)、手術(除皺術など)、外用治療(補助的)などがあります。
注射について:注射治療は大きく分けて2つあります。
1.表情筋の収縮を弱める注射:ボトックス注射
2.充填目的の注入:ヒアルロン酸注入、線維細胞増殖因子添加自己血小板注入など

ボトックス注射は表情じわに効果があり、前額部、眉間、目尻などの表情しわがでる部位が適応になります。効果は3か月~6か月程度なので定期的に行うとよいでしょう。
ヒアルロン酸注入はボトックスの適応でないほうれい線のしわ(鼻唇溝のしわ)、口元の縦しわ、下顎のしわや、ボトックスのみでは改善が十分でない、深く刻まれた眉間のしわ、目尻のカラスじわなどに対して注入を行います。次第に吸収されるので、また気になる時は追加注入が必要です。
乾燥による皺には洗いすぎない、保湿剤の使用(セラミドクリーム、ヒアルロン酸など)が、目尻の小じわには、エラスチダームアイクリーム(バイミネラルコンプレックス配合)、ビタミンA,C,E含有美容液などがソフトですが効果があります。

icon76③たるみについて
年齢とともに肌にはりがなくなると、顔面の中央が中高かった顔が次第にたるんで、顔面の下方、頸にたるみが目立つようになります。
 たるみに関しては、当院では行っていませんが、フェイスリフトなどの手術、サーマクール、タイタン、フラクセルなどのレーザー治療があります。
ソフトな治療では、G-MAX などの治療があります。

icon76④まぶたの下垂について
1.上まぶたの下垂
加齢による変化で上まぶたの皮膚が下垂し、視野を妨げることがあります。

このような場合は、たるんだ皮膚を切除する除皺術が適応になります。眼瞼挙筋と瞼板の間にゆるみがある場合は、挙筋を瞼板に再固定する施術も必要になります。
2.下まぶたのたるみ
加齢による変化で下眼瞼がたるみ、目袋のようにみえます。

この場合は、眼窩脂肪を必要最小限切除し、たるんだ皮膚を切除する手術が適応になります。
以上です。face02




Posted by yoshiko at 11:02