2008年07月28日
真夏のスキンケア
益々暑い日々が続きますが、皆さんいかがお過ごしですか?
本日は、この時期のスキンケア、注意点についてお話します。
1.日焼け止めは念いりに塗りましょう。
通常の生活ではSPF20~30程度のものを、日差しの強いところではSPF30~50程度のものをきちんと塗りましょう。2度塗りするぐらいきちんと塗ってください。
日焼け止めは紫外線が肌に到達する最後の防御手段にて、日傘、帽子はできるだけ使用してください。日焼けどめの効果を過信しないように。
日焼け止めは2時間程度しかもたないので、汗をかいたり、日差しの強い所で過ごす場合はまめに塗り直しましょう。
2.水分をきちんと取りましょう。
汗で水分が奪われるので肌にもよくありません。汗程度の塩分が入った水分(ポカリスエットなど)をまめに補給しましょう。
3.うっかり日差しをあびてしまった場合には
ほてりなどがある場合は保冷剤などをタオルにくるんでクーリングしましょう。
肌に赤味、ほてり、刺激感、水疱などの異常がある場合には、化粧水、クリームなどの使用を控えましょう。(使用すると余計に悪化することが多いものです。)
赤味が強い、ヒリヒリする、水疱ができているなどの症状がある場合は、日光皮膚炎の可能性がありますので、早めに皮膚科を受診しましょう。
4.うっかりしみができてしまった場合には
肝班が濃くなった場合はトランサミン、ビタミンCなどの内服が有用です。
そばかす、老人性色素班、光線性花弁状色素班(背中、肩などの色素班)が出現したり、濃くなった場合は、日差しが弱くなった時期(秋以降)に、レーザー治療や、積極的な外用治療(トレチノイン、ハイドロキノン治療)などを行うとよいでしょう。
とにかく、予防が一番ですので、日焼けしないようにしましょう!
本日は、この時期のスキンケア、注意点についてお話します。
1.日焼け止めは念いりに塗りましょう。
通常の生活ではSPF20~30程度のものを、日差しの強いところではSPF30~50程度のものをきちんと塗りましょう。2度塗りするぐらいきちんと塗ってください。
日焼け止めは紫外線が肌に到達する最後の防御手段にて、日傘、帽子はできるだけ使用してください。日焼けどめの効果を過信しないように。
日焼け止めは2時間程度しかもたないので、汗をかいたり、日差しの強い所で過ごす場合はまめに塗り直しましょう。
2.水分をきちんと取りましょう。
汗で水分が奪われるので肌にもよくありません。汗程度の塩分が入った水分(ポカリスエットなど)をまめに補給しましょう。
3.うっかり日差しをあびてしまった場合には
ほてりなどがある場合は保冷剤などをタオルにくるんでクーリングしましょう。
肌に赤味、ほてり、刺激感、水疱などの異常がある場合には、化粧水、クリームなどの使用を控えましょう。(使用すると余計に悪化することが多いものです。)
赤味が強い、ヒリヒリする、水疱ができているなどの症状がある場合は、日光皮膚炎の可能性がありますので、早めに皮膚科を受診しましょう。
4.うっかりしみができてしまった場合には
肝班が濃くなった場合はトランサミン、ビタミンCなどの内服が有用です。
そばかす、老人性色素班、光線性花弁状色素班(背中、肩などの色素班)が出現したり、濃くなった場合は、日差しが弱くなった時期(秋以降)に、レーザー治療や、積極的な外用治療(トレチノイン、ハイドロキノン治療)などを行うとよいでしょう。
とにかく、予防が一番ですので、日焼けしないようにしましょう!
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16:02
2008年07月23日
水虫がうつらない対策
この時期水虫で悩んでいる方も多いと思います。自分が水虫になった場合、家族にうつしてしまわないか心配だったり、逆に、家族に水虫の人がいてうつされないか心配している方も多いでしょう。
今日は、そんな方々に、水虫をうつさない、うつされないためのアドバイスをしましょう。
1.1日1回は足の裏、足のゆびの間を丁寧に洗いましょう。
靴を脱ぐ環境では、誰にでも白癬菌がつく可能性があります。ストッキングや薄手の靴下を履いていても白癬菌は足の皮膚についてしまいます。
白癬菌が付着することを恐れるよりも、ついてしまった白癬菌が皮膚の角層内に侵入する前に洗い流してしまいましょう。
ここで注意!。丁寧に洗うと言ってもゴシゴシ洗っては逆効果です。なぜなら、足に小さな傷がつくとそこから白癬菌をもらいやすいからです。軽石やナイロンタオルの使用はやめた方が無難です。石鹸などで軽く洗いましょう。
皆さんも、飲食店、プール、ジム、温泉、病院などに行って靴を脱いだ場合は、その日の内に足を洗いましょう。
2.むれにくい靴を履きましょう。
湿度が高いほど、白癬菌は角層に侵入しやすいことがわかっています。ビニール靴などの通気性の悪い靴は履かないようにしましょう。サンダルや下駄などが良いでしょう。
また、一日はいた靴は汗でしめっていますので、同じ靴を毎日履くことはやめ、異なる靴をローテーションしながら履き回しましょう。使用した靴は、風通しのよいところで陰干ししましょう。
3.家族に水虫の方がいる場合は、まめに床を掃除しましょう。
白癬菌が一番いるバスマットは共有しないようにし、患者のバスマットはまめに洗濯しましょう。
床にも白癬菌が付着していますので、掃除機をかけ、しっかり絞った雑巾で拭くなどもよいでしょう。
4.履物を共有しないようにしましょう。
スリッパ、靴は人のものは履かないようにしましょう。
5.水虫を持っている家族にきちんと治療をしてもらいましょう。
家族で励ましあって是非根治しましょう。
それには、自己判断するのではなく、あやしい方は皮膚科で白癬菌がいるか顕微鏡でみてもらい、きちんとした外用治療ほかをおこないましょう。
今日は、そんな方々に、水虫をうつさない、うつされないためのアドバイスをしましょう。
1.1日1回は足の裏、足のゆびの間を丁寧に洗いましょう。
靴を脱ぐ環境では、誰にでも白癬菌がつく可能性があります。ストッキングや薄手の靴下を履いていても白癬菌は足の皮膚についてしまいます。
白癬菌が付着することを恐れるよりも、ついてしまった白癬菌が皮膚の角層内に侵入する前に洗い流してしまいましょう。
ここで注意!。丁寧に洗うと言ってもゴシゴシ洗っては逆効果です。なぜなら、足に小さな傷がつくとそこから白癬菌をもらいやすいからです。軽石やナイロンタオルの使用はやめた方が無難です。石鹸などで軽く洗いましょう。
皆さんも、飲食店、プール、ジム、温泉、病院などに行って靴を脱いだ場合は、その日の内に足を洗いましょう。
2.むれにくい靴を履きましょう。
湿度が高いほど、白癬菌は角層に侵入しやすいことがわかっています。ビニール靴などの通気性の悪い靴は履かないようにしましょう。サンダルや下駄などが良いでしょう。
また、一日はいた靴は汗でしめっていますので、同じ靴を毎日履くことはやめ、異なる靴をローテーションしながら履き回しましょう。使用した靴は、風通しのよいところで陰干ししましょう。
3.家族に水虫の方がいる場合は、まめに床を掃除しましょう。
白癬菌が一番いるバスマットは共有しないようにし、患者のバスマットはまめに洗濯しましょう。
床にも白癬菌が付着していますので、掃除機をかけ、しっかり絞った雑巾で拭くなどもよいでしょう。
4.履物を共有しないようにしましょう。
スリッパ、靴は人のものは履かないようにしましょう。
5.水虫を持っている家族にきちんと治療をしてもらいましょう。
家族で励ましあって是非根治しましょう。
それには、自己判断するのではなく、あやしい方は皮膚科で白癬菌がいるか顕微鏡でみてもらい、きちんとした外用治療ほかをおこないましょう。
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00:03
2008年07月16日
にきびに似た疾患(顔)
今日は一見にきびに似ている疾患をお話します。
似ているのですが、病態や治療法は異なります。
1.毛包炎
毛穴に赤味がでたり、膿がたまります。かいた傷や、汗や、ステロイドの外用などが原因となることがあります。
治療:原因を取り除き、内容物の圧出、抗生物質の内服、外用などを行います。
2.尋常性毛瘡
毛包炎が男性のひげが生えている部位に起きた場合をいいます。ひげそりが悪化の引き金になります。
治療:抗生物質の内服などを行います。
3.稗粒腫
白にきびのように見えるのですが、にきびとは異なります。眼のまわりによくみられます。
治療:注射針などを用い内容物を出します。
4.酒さ
いわゆる赤ら顔、毛細血管拡張などを伴い、赤色の丘疹が頬などにできます。
中年の女性に多く、慢性に経過します。油分を多く含んだ化粧品の使用を控えましょう。
治療: ビタミンB群の内服を行います。赤色の丘疹がある場合は抗生物質(ミノマイシン)などの内服、毛細血管の拡張に対しては、ダイレーザー、Vビームなどのレーザー治療が効果的なことがあります。
5.酒さ様皮膚炎
脂漏部位(口周り、Tゾーン)に対し、不適切なステロイド外用を続けると生じることがあります。
治療:まずはステロイドの使用を中止します。ステロイドの使用中止により、一時的に悪化したようになることもありますが、正しいスキンケアを行いながら、必要に応じて抗生物質(ミノマイシン)などの内服、抗菌剤(アクアチムクリーム)などの外用を行います。治るのに時間を要します。
6.顔面播種状粟粒性狼瘡
青年男女におきますが、比較的珍しい疾患です。通常ニキビが出来にくい下まぶた、眼のまわりに赤い一見膿んだように見える丘疹(浮腫状)ができます。
治療:ミノマイシンの内服治療。
似ているのですが、病態や治療法は異なります。
1.毛包炎
毛穴に赤味がでたり、膿がたまります。かいた傷や、汗や、ステロイドの外用などが原因となることがあります。
治療:原因を取り除き、内容物の圧出、抗生物質の内服、外用などを行います。
2.尋常性毛瘡
毛包炎が男性のひげが生えている部位に起きた場合をいいます。ひげそりが悪化の引き金になります。
治療:抗生物質の内服などを行います。
3.稗粒腫
白にきびのように見えるのですが、にきびとは異なります。眼のまわりによくみられます。
治療:注射針などを用い内容物を出します。
4.酒さ
いわゆる赤ら顔、毛細血管拡張などを伴い、赤色の丘疹が頬などにできます。
中年の女性に多く、慢性に経過します。油分を多く含んだ化粧品の使用を控えましょう。
治療: ビタミンB群の内服を行います。赤色の丘疹がある場合は抗生物質(ミノマイシン)などの内服、毛細血管の拡張に対しては、ダイレーザー、Vビームなどのレーザー治療が効果的なことがあります。
5.酒さ様皮膚炎
脂漏部位(口周り、Tゾーン)に対し、不適切なステロイド外用を続けると生じることがあります。
治療:まずはステロイドの使用を中止します。ステロイドの使用中止により、一時的に悪化したようになることもありますが、正しいスキンケアを行いながら、必要に応じて抗生物質(ミノマイシン)などの内服、抗菌剤(アクアチムクリーム)などの外用を行います。治るのに時間を要します。
6.顔面播種状粟粒性狼瘡
青年男女におきますが、比較的珍しい疾患です。通常ニキビが出来にくい下まぶた、眼のまわりに赤い一見膿んだように見える丘疹(浮腫状)ができます。
治療:ミノマイシンの内服治療。
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23:16
2008年07月07日
傷あとの治療
今日は傷あとの治療についてお話します。
手術後、けが後など傷が気になっている方は結構多いものです。
傷あとにはいくつかのタイプがあります。
1.瘢痕(肥厚性瘢痕を含め)
手術やけがで傷を縫合したあと、傷に幅が出たり、傷が陥凹したり、肥厚したり(赤くふくらんだり)、スーチャーマークと言って糸あとが線路のように目立つ場合、傷が皮膚のしわの線にそっておらず目立つ場合などいろいろな状況があります。
治療(受傷後)して日が浅い場合、約半年は経過を観察するのが一般的です。その後、目立つ場合は修正の手術をおこないます。
治療:可能なら手術による修正を行います。部位、瘢痕の状況などにより、治療法(修正の手術法)が異なりますので、形成外科を受診され相談されてください。
2.ケロイド
予防接種のあとや、虫さされ、にきびのあとが、赤く盛り上がりかゆみを伴って広がってくることがあります。
起きやすい部位は、前胸部、肩、陰部です。ピアスの穴が化膿などを繰り返しおこし、ケロイド状にもりあがることもあります。
治療:ステロイドの局所注射を行います。ある程度改善したら、ステロイド含有テープなどを使用することもあります。手術は原則的には行いませんが、耳垂ではきちんとした管理のもとに行うこともあります。
3.外傷後色素沈着
転倒し擦りむいたあとや、やけどのあとが色素沈着になることがあります。
傷に砂などの異物が混入することで、外傷後の刺青(青や黒いあと)になることもあります。
予防のためにも、治ったあとは日焼けをしないように遮光しましょう。
治療:色素沈着には、ハイドロキノン単独外用、トレチノイン、ハイドロキノンの外用治療、イオン導入などを、外傷後刺青に対しては、Qスイッチレーザー治療などを行います。
手術後、けが後など傷が気になっている方は結構多いものです。
傷あとにはいくつかのタイプがあります。
1.瘢痕(肥厚性瘢痕を含め)
手術やけがで傷を縫合したあと、傷に幅が出たり、傷が陥凹したり、肥厚したり(赤くふくらんだり)、スーチャーマークと言って糸あとが線路のように目立つ場合、傷が皮膚のしわの線にそっておらず目立つ場合などいろいろな状況があります。
治療(受傷後)して日が浅い場合、約半年は経過を観察するのが一般的です。その後、目立つ場合は修正の手術をおこないます。
治療:可能なら手術による修正を行います。部位、瘢痕の状況などにより、治療法(修正の手術法)が異なりますので、形成外科を受診され相談されてください。
2.ケロイド
予防接種のあとや、虫さされ、にきびのあとが、赤く盛り上がりかゆみを伴って広がってくることがあります。
起きやすい部位は、前胸部、肩、陰部です。ピアスの穴が化膿などを繰り返しおこし、ケロイド状にもりあがることもあります。
治療:ステロイドの局所注射を行います。ある程度改善したら、ステロイド含有テープなどを使用することもあります。手術は原則的には行いませんが、耳垂ではきちんとした管理のもとに行うこともあります。
3.外傷後色素沈着
転倒し擦りむいたあとや、やけどのあとが色素沈着になることがあります。
傷に砂などの異物が混入することで、外傷後の刺青(青や黒いあと)になることもあります。
予防のためにも、治ったあとは日焼けをしないように遮光しましょう。
治療:色素沈着には、ハイドロキノン単独外用、トレチノイン、ハイドロキノンの外用治療、イオン導入などを、外傷後刺青に対しては、Qスイッチレーザー治療などを行います。
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10:29
2008年07月01日
夏に悪化する皮膚疾患
1.白癬(水虫ほか)、カンジダ
夏場は高温多湿となりますので、白癬菌(カビ)も活動を強めます。
足以外にも、腋、乳房下部、陰部なども蒸れやすいので気をつけましょう。
これらの部位が、皮がむける、小水疱ができている、じくじくしている、円形の赤味が次第に広がってくるなどの疑わしい症状がある場合は、皮膚科を受診され真菌検査(顕微鏡検査)を受けましょう。
治療:抗真菌剤外用、部位、症状によっては内服。亜鉛華軟膏を使用することもあり。
2.癜風
若い方の胸、腋などに褐色または白色の円形の皮疹ができます。かゆみは軽度です。
原因はマラセチアという皮膚の常在菌で、高温多湿、皮脂が悪さをします。
この菌が原因で、胸や背中ににきびができるマラセチア毛包炎も夏場に悪化します。
治療:抗真菌剤の外用を行います。放置すると色素沈着を残すことがありますので、気付いたら早めに病院を受診しましょう。
3.間擦疹
腋、乳房下部、太ももの付け根など蒸れやすい部位の湿疹です。
これら部位が蒸れないように下着を工夫しましょう。ベビー用シッカロールをふるのも良いです。
治療:真菌感染でないことを確認したら、弱いステロイドの外用をしたり、亜鉛華軟膏を外用したりします。
4.汗疹(あせも)
軽い場合は小さな透明な小水疱が体、腕などにできます。炎症を伴いだすと赤い丘疹や赤味を伴った小水疱ができます。細菌が感染すると膿を伴います。
予防が大切です。通気性のよい衣類(厚着しない)、蒸れない寝具、適度な室温に気をつけましょう。
治療:炎症がある場合はステロイドクリームの外用を、かゆみには抗ヒスタミン剤の内服を、細菌感染に対しては、抗生物質の内服を行います。
5.虫刺症(虫刺され)
毛虫皮膚炎は6,8,9月に、蚊による虫刺症は7、8月に、クラゲ刺症は8月頃に多く見られます。
草木の手入れ、野山、川、海でのレジャーを行うときには防虫剤を使用したり、衣類などで適切なプロテクトを行いましょう。
治療:主にステロイドの外用を行います。早めに外用する方が、症状も軽くすみ早く治ります。
6.かぶれ(金属かぶれなど)
夏場は汗をかくのでネックレス、ピアス、腕時計、衣類のホック、ベルトなどの金属が汗により肌表面に流出して、金属アレルギーなどをおこしやすくなります。
ピアスなどの場合は皮膚に接する部分がプラスチックのものにしたり工夫しましょう。
下着を着用せずにTシャツを着たりすると、ベルトの金属やズボンのホックなどで起こすことがありますので、なるべくシャツなどの下着を着用しましょう。
起こしてしまったら、それらの金属製品は素肌につけないようにしてください。
治療:主にステロイドの外用を行います。じくじくしているときは亜鉛華軟膏を使用することもあります。
7.伝染性膿か疹(とびひ)
小児によくみられますが、大人でも起きることがあります。
湿疹やアトピー性皮膚炎などで搔いた部分からおこり、次第に水疱を形成、やぶれてびらんとなり、周辺にとびひし、新たな病変をつくります。黄色ブドウ球菌などが原因となります。
治療:抗生物質の内服、抗菌剤や亜鉛華軟膏などの外用
8.その他
夏場は高温多湿となりますので、白癬菌(カビ)も活動を強めます。
足以外にも、腋、乳房下部、陰部なども蒸れやすいので気をつけましょう。
これらの部位が、皮がむける、小水疱ができている、じくじくしている、円形の赤味が次第に広がってくるなどの疑わしい症状がある場合は、皮膚科を受診され真菌検査(顕微鏡検査)を受けましょう。
治療:抗真菌剤外用、部位、症状によっては内服。亜鉛華軟膏を使用することもあり。
2.癜風
若い方の胸、腋などに褐色または白色の円形の皮疹ができます。かゆみは軽度です。
原因はマラセチアという皮膚の常在菌で、高温多湿、皮脂が悪さをします。
この菌が原因で、胸や背中ににきびができるマラセチア毛包炎も夏場に悪化します。
治療:抗真菌剤の外用を行います。放置すると色素沈着を残すことがありますので、気付いたら早めに病院を受診しましょう。
3.間擦疹
腋、乳房下部、太ももの付け根など蒸れやすい部位の湿疹です。
これら部位が蒸れないように下着を工夫しましょう。ベビー用シッカロールをふるのも良いです。
治療:真菌感染でないことを確認したら、弱いステロイドの外用をしたり、亜鉛華軟膏を外用したりします。
4.汗疹(あせも)
軽い場合は小さな透明な小水疱が体、腕などにできます。炎症を伴いだすと赤い丘疹や赤味を伴った小水疱ができます。細菌が感染すると膿を伴います。
予防が大切です。通気性のよい衣類(厚着しない)、蒸れない寝具、適度な室温に気をつけましょう。
治療:炎症がある場合はステロイドクリームの外用を、かゆみには抗ヒスタミン剤の内服を、細菌感染に対しては、抗生物質の内服を行います。
5.虫刺症(虫刺され)
毛虫皮膚炎は6,8,9月に、蚊による虫刺症は7、8月に、クラゲ刺症は8月頃に多く見られます。
草木の手入れ、野山、川、海でのレジャーを行うときには防虫剤を使用したり、衣類などで適切なプロテクトを行いましょう。
治療:主にステロイドの外用を行います。早めに外用する方が、症状も軽くすみ早く治ります。
6.かぶれ(金属かぶれなど)
夏場は汗をかくのでネックレス、ピアス、腕時計、衣類のホック、ベルトなどの金属が汗により肌表面に流出して、金属アレルギーなどをおこしやすくなります。
ピアスなどの場合は皮膚に接する部分がプラスチックのものにしたり工夫しましょう。
下着を着用せずにTシャツを着たりすると、ベルトの金属やズボンのホックなどで起こすことがありますので、なるべくシャツなどの下着を着用しましょう。
起こしてしまったら、それらの金属製品は素肌につけないようにしてください。
治療:主にステロイドの外用を行います。じくじくしているときは亜鉛華軟膏を使用することもあります。
7.伝染性膿か疹(とびひ)
小児によくみられますが、大人でも起きることがあります。
湿疹やアトピー性皮膚炎などで搔いた部分からおこり、次第に水疱を形成、やぶれてびらんとなり、周辺にとびひし、新たな病変をつくります。黄色ブドウ球菌などが原因となります。
治療:抗生物質の内服、抗菌剤や亜鉛華軟膏などの外用
8.その他
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22:06
2008年06月23日
皮膚腫瘍(体)
今日は体に比較的よくできる皮膚腫瘍(良性)についてお話します。
1.粉瘤
治療:切除、化膿している場合は切開し膿を出し、抗生物質を内服します。
2.軟線維腫
治療:炭酸ガスレーザー、はさみなどによる切除、茎が太い場合は切除術。
3.皮膚線維腫
治療:気になるようなら切除。
4.脂漏性角化症
治療:炭酸ガスレーザーによる焼灼など。
5.色素性母斑(ほくろ)
治療:主に切除術。
6.脂肪腫
治療:切除術。
7.ガングリオン(指の関節や、手の関節などにできます。)
治療:穿刺(注射器で内容物を吸います)。再発しやすいです。希望によっては摘出術を行います(再発することがあります)。
8.多発性毛包嚢腫
治療:穿刺や皮膚切開で内容物の圧出を行います。確定診断を得るために切除し病理検査をすることもあります。
9.石灰化上皮腫
治療:切除術。
10.ケロイド(体質によります。胸、肩、陰部が好発部位です。)
治療:ステロイド(ケナコルト)の局所注射など。
11.その他
診察しただけでは判断のつかない腫瘍もあります。そのような場合は切除して病理検査をおこなったり、画像検査を行う場合があります。
1.粉瘤
治療:切除、化膿している場合は切開し膿を出し、抗生物質を内服します。
2.軟線維腫
治療:炭酸ガスレーザー、はさみなどによる切除、茎が太い場合は切除術。
3.皮膚線維腫
治療:気になるようなら切除。
4.脂漏性角化症
治療:炭酸ガスレーザーによる焼灼など。
5.色素性母斑(ほくろ)
治療:主に切除術。
6.脂肪腫
治療:切除術。
7.ガングリオン(指の関節や、手の関節などにできます。)
治療:穿刺(注射器で内容物を吸います)。再発しやすいです。希望によっては摘出術を行います(再発することがあります)。
8.多発性毛包嚢腫
治療:穿刺や皮膚切開で内容物の圧出を行います。確定診断を得るために切除し病理検査をすることもあります。
9.石灰化上皮腫
治療:切除術。
10.ケロイド(体質によります。胸、肩、陰部が好発部位です。)
治療:ステロイド(ケナコルト)の局所注射など。
11.その他
診察しただけでは判断のつかない腫瘍もあります。そのような場合は切除して病理検査をおこなったり、画像検査を行う場合があります。
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12:01
2008年06月16日
皮膚腫瘍(顔)
皮膚のいろいろなできもの(腫瘍)
今日は、皮膚に比較的よくできるできもの(特に顔)について写真をお見せしましょう。
1.粉瘤(アテローム)
治療:切除、化膿したら切開し膿を出します。
2.稗粒腫
治療:針などで内容物を圧出します。
3.汗管腫
治療:炭酸ガスレーザーなどで、数回焼灼します。
4.脂漏性角化症(老人性イボ)
治療:炭酸ガスレーザーなどで、焼灼します。
5.尋常性イボ(ウイルス性イボ)
治療:炭酸ガスレーザーなどで、焼灼します。
液体窒素で冷凍し切除することもあります。
6.青年性扁平イボ
治療:炭酸ガスレーザーなどで、焼灼します。
ヨクイニン内服、トレチノイン外用などを行うこともあります。
7.老人性脂腺増殖症
治療:炭酸ガスレーザーなどで、焼灼します。切除することもあります。
8.色素性母斑(ほくろ)
治療:手術による切除、または炭酸ガスレーザーなどで、焼灼します。
9.石灰化上皮腫
治療:手術による切除。
10.黄色腫
治療:原因となる高脂血症にたいする内服治療。
手術による切除、炭酸ガスレーザーによる焼灼。
11.その他
今日は、皮膚に比較的よくできるできもの(特に顔)について写真をお見せしましょう。
1.粉瘤(アテローム)
治療:切除、化膿したら切開し膿を出します。
2.稗粒腫
治療:針などで内容物を圧出します。
3.汗管腫
治療:炭酸ガスレーザーなどで、数回焼灼します。
4.脂漏性角化症(老人性イボ)
治療:炭酸ガスレーザーなどで、焼灼します。
5.尋常性イボ(ウイルス性イボ)
治療:炭酸ガスレーザーなどで、焼灼します。
液体窒素で冷凍し切除することもあります。
6.青年性扁平イボ
治療:炭酸ガスレーザーなどで、焼灼します。
ヨクイニン内服、トレチノイン外用などを行うこともあります。
7.老人性脂腺増殖症
治療:炭酸ガスレーザーなどで、焼灼します。切除することもあります。
8.色素性母斑(ほくろ)
治療:手術による切除、または炭酸ガスレーザーなどで、焼灼します。
9.石灰化上皮腫
治療:手術による切除。
10.黄色腫
治療:原因となる高脂血症にたいする内服治療。
手術による切除、炭酸ガスレーザーによる焼灼。
11.その他
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22:10
2008年06月09日
毛虫皮膚炎(チャドクガ)
今日のお話は皮膚科のお話、毛虫皮膚炎です。
今年もこの皮膚炎の季節(6月、8~9月)がやってきました。この皮膚炎は、チャドクガの幼虫の毛が皮膚に付着することで生じます。
毛虫の幼虫は、お茶、山茶花、つばきの木の葉の裏などに集団でいます。
例えば、樹木の剪定作業、屋外に干した洗濯物などによりおきます。
症状:強いかゆみを伴った赤い丘疹が、全身に、あるいは部分に集まってできます。
治療:
皮膚科を受診しましょう。ステロイドの外用、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤などの内服をします。
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14:31
2008年06月03日
トレチノイン、ハイドロキノン外用が効くしみ
今日はシミ取り治療の2本柱のうちの1つ、レーザーと並ぶ治療を紹介します。
トレチノインはビタミンAが主成分で、皮膚の生まれかわりの速度(ターンオーバー)を早め、浅いシミ取り効果(メラニンの排出 をうながす)、毛穴引締め効果(タイトニング効果)に加え、角質の詰まりを改善し、皮脂の分泌を調節する効果があります。
一方、ハイドロキノンはメラニンの合成を抑える作用があります。
これらの外用薬を併用することで、相乗効果(シミ取り効果が高まる)が期待できます。
トレチノイン、ハイドロキノンが効果的なしみは、
1.浅いしみ:肝斑、老人性色素斑、そばかす(雀卵斑)
2.くすみ:広範囲な顔の黄ばみ他
3.ニキビ後の色素沈着
4.外傷後の色素沈着)
5.レーザー後の色素沈着(しみ、イボのレーザー後一過性に生じた色素沈着)
6.しみのレーザー後部分的に残ったしみ
7.その他などです。
治療期間:おおよそ3か月程度です。しみの取れ方により、2か月~4か月程度の幅があります。
治療中の反応:治療始めの6週間程度は、皮膚のターンオーバーが促進されるため、皮がむけたり、赤味がでたり、多少の皮膚の刺激感を感じることがあります。このような反応はいずれ落ち着きますが、個人差があります。また、まれではありますが、外用薬に合わず使用を中止することもあります。なお、治療期間中お化粧は通常通りできます。
治療効果が期待できないしみ:
とても効果的な治療ですが、深いしみ(遅発性太田母斑様色素斑、太田母斑など)には効果がありません。
トレチノインはビタミンAが主成分で、皮膚の生まれかわりの速度(ターンオーバー)を早め、浅いシミ取り効果(メラニンの排出 をうながす)、毛穴引締め効果(タイトニング効果)に加え、角質の詰まりを改善し、皮脂の分泌を調節する効果があります。
一方、ハイドロキノンはメラニンの合成を抑える作用があります。
これらの外用薬を併用することで、相乗効果(シミ取り効果が高まる)が期待できます。
トレチノイン、ハイドロキノンが効果的なしみは、
1.浅いしみ:肝斑、老人性色素斑、そばかす(雀卵斑)
2.くすみ:広範囲な顔の黄ばみ他
3.ニキビ後の色素沈着
4.外傷後の色素沈着)
5.レーザー後の色素沈着(しみ、イボのレーザー後一過性に生じた色素沈着)
6.しみのレーザー後部分的に残ったしみ
7.その他などです。
治療期間:おおよそ3か月程度です。しみの取れ方により、2か月~4か月程度の幅があります。
治療中の反応:治療始めの6週間程度は、皮膚のターンオーバーが促進されるため、皮がむけたり、赤味がでたり、多少の皮膚の刺激感を感じることがあります。このような反応はいずれ落ち着きますが、個人差があります。また、まれではありますが、外用薬に合わず使用を中止することもあります。なお、治療期間中お化粧は通常通りできます。
治療効果が期待できないしみ:
とても効果的な治療ですが、深いしみ(遅発性太田母斑様色素斑、太田母斑など)には効果がありません。
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11:56
2008年05月27日
Qスイッチレーザーの効くしみ
今日は、Qスイッチレーザーが良く効くしみについてお話しましょう。
そもそもQスイッチレーザーとは、正常の細胞に損傷を与えないような照射時間(パルス幅)ナノ秒で、シミ細胞(メラニン細胞)のみを破壊し、シミを薄くします。
しみの深さ、濃さなどにより照射の強さ、程度を変えて照射します。
Qスイッチレーザーが効くしみ
1.老人性色素斑
2.雀卵斑(そばかす)
3.遅発性太田母斑
太田母斑
伊藤母斑
4.異所性蒙古斑
5.刺青(外傷後刺青、アートメークも含む、青、黒が特に効果的、
レーザーによっては赤、ピンク、紫にも効果あり)
6.その他
1,2は浅いしみ、3~5は真皮(表皮の下の層)に及ぶ深いしみです。
1、2のような浅いしみは、レーザー照射後、褐色の薄い被膜(かさぶた)ができ、それが1週間程度でとれ、レーザー後の赤味がでます。その後、赤味が次第にとれてきます。
レーザー後の色素沈着をおこすこともありますが、外用治療などと併用するとかなり効果的にしみが改善します。
レーザー後は日焼け止めなどの遮光が重要です。
3~5のような深いしみは、レーザー照射後、かさぶたにはなりません。機種によっては軽い内出血がおきることもありますが、1週間程度で吸収されます。
遅発性太田母斑の場合、多くのケースで一過性に濃くなり(レーザー後の色素沈着)、数か月から1年ぐらいかけて次第に色素が薄くなります。
深いしみの場合はしみの濃さにより、半年おきぐらいに数回(場合によっては数十回)の照射が必要となります。
そもそもQスイッチレーザーとは、正常の細胞に損傷を与えないような照射時間(パルス幅)ナノ秒で、シミ細胞(メラニン細胞)のみを破壊し、シミを薄くします。
しみの深さ、濃さなどにより照射の強さ、程度を変えて照射します。
Qスイッチレーザーが効くしみ
1.老人性色素斑
2.雀卵斑(そばかす)
3.遅発性太田母斑
太田母斑
伊藤母斑
4.異所性蒙古斑
5.刺青(外傷後刺青、アートメークも含む、青、黒が特に効果的、
レーザーによっては赤、ピンク、紫にも効果あり)
6.その他
1,2は浅いしみ、3~5は真皮(表皮の下の層)に及ぶ深いしみです。
1、2のような浅いしみは、レーザー照射後、褐色の薄い被膜(かさぶた)ができ、それが1週間程度でとれ、レーザー後の赤味がでます。その後、赤味が次第にとれてきます。
レーザー後の色素沈着をおこすこともありますが、外用治療などと併用するとかなり効果的にしみが改善します。
レーザー後は日焼け止めなどの遮光が重要です。
3~5のような深いしみは、レーザー照射後、かさぶたにはなりません。機種によっては軽い内出血がおきることもありますが、1週間程度で吸収されます。
遅発性太田母斑の場合、多くのケースで一過性に濃くなり(レーザー後の色素沈着)、数か月から1年ぐらいかけて次第に色素が薄くなります。
深いしみの場合はしみの濃さにより、半年おきぐらいに数回(場合によっては数十回)の照射が必要となります。
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12:30
2008年05月19日
加齢性のしみとイボのお話
今日は年齢を重ねると出現するしみとイボについてお話します。
若い頃無防備にあびた日光が皮膚の修復機能を衰えさせ、年齢を重ねると褐色の比較的丸いしみとして出現します。このしみの事を老人性色素斑と呼びます。
これが更に発展すると、次第に皮膚表面が隆起してきます。この隆起した状態が、脂漏性角化症(老人性イボ)です。
つまり、この2つの加齢性の変化は異なる変化ではなく、一連のものです。
治療
隆起していない状態(老人性色素斑):Qスイッチレーザーなど
隆起している状態(老人性イボ):CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)で焼灼など
また、必要に応じ、レーザー後の色素沈着や、十分色素がとれなかったケースでは、更に外用治療(トレチノイン、ハイドロキノン治療、オバジニューダームシステムなど)を行います。
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16:42
2008年05月13日
かぶれを治すコツ
今日はかぶれをきちんと治すコツについてお話します。
1.原因をなるべくつきとめ、その刺激、接触をやめましょう。
原因が続く限り、湿疹はなかなか治りません。
原因には、湿疹が出来ている部位につけているもの(化粧品、香水、医薬品など)、接触するもの(腕時計、革靴、衣類、ストッキングなど)、気付かないうちにかかっているもの(シャンプー、リンス、毛染め、プールの塩素など)、洋服などについていたもの(洗剤、ドライクリーニングの溶剤など)が挙げれます。
数え上げたらきりがないくらいです。意外なものが原因の事もありますので、まずは疑って考えてみてください。
2.塗り薬を塗ることは誰でも考えつくことですが、まず大事なのはこれ以上かぶれを悪化させないように、皮膚を安静に保ち、刺激から守ってあげることです。
つまり、石鹸や洗浄剤(洗顔剤)をかぶれている所に使用しないことのみならず、水やお湯も傷んだ肌には悪さをしますので、なるべくワセリンやビニールの手袋などで保護してから、水やお湯を扱いましょう。
洗顔、歯磨き、洗濯、炊事、手洗い、入浴、洗髪など水やお湯にさらされて、かぶれが悪化する状況は沢山あります。
めんどくさがらないでください。治りを早めるためのカギを握っている部分です。
3.上記を守った上で、適切な外用薬を使用しましょう。
自己判断で外用をすると良くありません。最寄の皮膚科で処方された薬を、使用上の注意(使用回数、使用部位など)を良く守って使用してください。また、医師の指示を守って必要な時に診察を受けられ、自己判断でステロイドの外用を続けたり、まったく違う部位に使用したりされないようにしてください。間違った使用をされていると、外用薬による副作用(酒さ様皮膚炎など)を起こすこともあります。
1~2週間しても治りが悪い場合は、もう一度診せましょう。
かぶれは始めが肝心です。こじらせないうちに早めに治しましょう。
1.原因をなるべくつきとめ、その刺激、接触をやめましょう。
原因が続く限り、湿疹はなかなか治りません。
原因には、湿疹が出来ている部位につけているもの(化粧品、香水、医薬品など)、接触するもの(腕時計、革靴、衣類、ストッキングなど)、気付かないうちにかかっているもの(シャンプー、リンス、毛染め、プールの塩素など)、洋服などについていたもの(洗剤、ドライクリーニングの溶剤など)が挙げれます。
数え上げたらきりがないくらいです。意外なものが原因の事もありますので、まずは疑って考えてみてください。
2.塗り薬を塗ることは誰でも考えつくことですが、まず大事なのはこれ以上かぶれを悪化させないように、皮膚を安静に保ち、刺激から守ってあげることです。
つまり、石鹸や洗浄剤(洗顔剤)をかぶれている所に使用しないことのみならず、水やお湯も傷んだ肌には悪さをしますので、なるべくワセリンやビニールの手袋などで保護してから、水やお湯を扱いましょう。
洗顔、歯磨き、洗濯、炊事、手洗い、入浴、洗髪など水やお湯にさらされて、かぶれが悪化する状況は沢山あります。
めんどくさがらないでください。治りを早めるためのカギを握っている部分です。
3.上記を守った上で、適切な外用薬を使用しましょう。
自己判断で外用をすると良くありません。最寄の皮膚科で処方された薬を、使用上の注意(使用回数、使用部位など)を良く守って使用してください。また、医師の指示を守って必要な時に診察を受けられ、自己判断でステロイドの外用を続けたり、まったく違う部位に使用したりされないようにしてください。間違った使用をされていると、外用薬による副作用(酒さ様皮膚炎など)を起こすこともあります。
1~2週間しても治りが悪い場合は、もう一度診せましょう。
かぶれは始めが肝心です。こじらせないうちに早めに治しましょう。
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22:11
2008年05月08日
皮膚のカビのお話(水虫他)
今年も皮膚のカビ(白癬菌、カンジダなど)が活発になる季節になりました。
カビにとって大好きな環境は高温、多湿です。つまり、これからの季節元気になってくるわけです。
今日は、皮膚のカビにはどのような病気があるのかお話しましょう。
1.水虫(一般的なのは足白癬です):指の間がむけるタイプ、小さな水疱ができるタイプ、いよいよ白癬菌が繁殖して足の裏全体が硬くなり、ひび割れてくるタイプなどがあります。
治療:抗真菌剤外用、ひどい方の場合は抗真菌剤の内服
2.爪白癬:足の水虫を治療しないで放置しておくと、次第に爪も白癬菌におかされ、黄色や白色のもろい、肥厚した爪となります。
治療:主に抗真菌剤の内服治療
3.体白癬、股部白癬:始め小さな赤い丘疹ですが、次第に環状に広がってきます。最近はペットから感染することも多いです。
治療:抗真菌剤外用、蒸れない衣類の着用を心掛ける
4.癜風:聞きなれない言葉かもしれませんが、意外に若い人にみられます。皮膚の一部が褐色や白色になり、一見しみのように見えることもあります。胸や腋、背中によく見られます。
治療:抗真菌剤外用
5.カンジタ性間擦疹:擦れるところにできます。太った方の乳房下部や、内股の部分などにみられることが多いです。
治療:抗真菌剤外用、亜鉛華粉(シッカロール)などの塗付
6.脂漏性皮膚炎:頭、顔、外耳道、胸、背中などの脂漏部位に赤味を伴った皮向けなどがみられます。脂性肌の人にみられ、かゆみはあっても軽度です。マラセチアという皮膚にいる常在菌が原因でおきると言われています。
治療:炎症が強い時にはステロイドの外用をすることもありますが、繰り返しやすいため、なるべく抗真菌剤の外用に早めに切り替えます。油性の化粧品を使用しないようにしましょう。
7.マラセチア毛包炎(背中、胸、頸のにきびに多い):時にかゆみを伴うしつこい背中や胸のニキビはこれであることが多いです。
治療:抗真菌剤外用、ほかニキビの治療
8.その他:この他にも、顔や頭に白癬ができたり、口角部にカンジタ性のびらんが生じたりすることもあります。
よくわからない時は皮膚科を受診されるとよいでしょう。必要に応じて真菌検査などを行います。
カビにとって大好きな環境は高温、多湿です。つまり、これからの季節元気になってくるわけです。
今日は、皮膚のカビにはどのような病気があるのかお話しましょう。
1.水虫(一般的なのは足白癬です):指の間がむけるタイプ、小さな水疱ができるタイプ、いよいよ白癬菌が繁殖して足の裏全体が硬くなり、ひび割れてくるタイプなどがあります。
治療:抗真菌剤外用、ひどい方の場合は抗真菌剤の内服
2.爪白癬:足の水虫を治療しないで放置しておくと、次第に爪も白癬菌におかされ、黄色や白色のもろい、肥厚した爪となります。
治療:主に抗真菌剤の内服治療
3.体白癬、股部白癬:始め小さな赤い丘疹ですが、次第に環状に広がってきます。最近はペットから感染することも多いです。
治療:抗真菌剤外用、蒸れない衣類の着用を心掛ける
4.癜風:聞きなれない言葉かもしれませんが、意外に若い人にみられます。皮膚の一部が褐色や白色になり、一見しみのように見えることもあります。胸や腋、背中によく見られます。
治療:抗真菌剤外用
5.カンジタ性間擦疹:擦れるところにできます。太った方の乳房下部や、内股の部分などにみられることが多いです。
治療:抗真菌剤外用、亜鉛華粉(シッカロール)などの塗付
6.脂漏性皮膚炎:頭、顔、外耳道、胸、背中などの脂漏部位に赤味を伴った皮向けなどがみられます。脂性肌の人にみられ、かゆみはあっても軽度です。マラセチアという皮膚にいる常在菌が原因でおきると言われています。
治療:炎症が強い時にはステロイドの外用をすることもありますが、繰り返しやすいため、なるべく抗真菌剤の外用に早めに切り替えます。油性の化粧品を使用しないようにしましょう。
7.マラセチア毛包炎(背中、胸、頸のにきびに多い):時にかゆみを伴うしつこい背中や胸のニキビはこれであることが多いです。
治療:抗真菌剤外用、ほかニキビの治療
8.その他:この他にも、顔や頭に白癬ができたり、口角部にカンジタ性のびらんが生じたりすることもあります。
よくわからない時は皮膚科を受診されるとよいでしょう。必要に応じて真菌検査などを行います。
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01:32
2008年04月28日
しみを防ぐ生活
しみを防ぐ日常生活の注意点について今日はお話します。
1.一年中きちんと日焼け止めを塗りましょう。
普段はSPF20~30以上のものがよいでしょう。
山や海など日差しの強い所に行く場合は、SPF40~50ものを使用し、汗をかいたり2時間以上経過したら塗りなおしましょう。
日焼け止めを過信せず、日傘、帽子なども着用しましょう。
2.ちょっと洗濯物干し、ちょっと外出でもきちんと日焼け止めを塗ってからにしましょう。
3.自分の肌に合わない化粧品を使用することで、炎症性のニキビを作ったり、皮膚炎(かぶれ)を起こしたりすると、皮膚の炎症により、その後色素沈着が起きやすくなります。正しいスキンケアをしましょう。合わない化粧品はもつたいないと思わずに使用するのを中止しましょう。
例えば脂性肌ではオイルクレンジングや、リキッドファンデを使用しないなど。
敏感肌では、植物性、香料入り、紫外線吸収剤入りなどの製品を使用しないなど。
4.ニキビも皮膚炎も治すタイミングがあります。放置していよいよびどくなってから治療するよりも、早めの治療の方が治療期間も少なくて済みますし、炎症後の色素沈着などを起こしにくいものです。
5.日頃のお手入れで、しみを予防する目的で使用するなら、ビタミンC入りの化粧水(ビタミンA,E入りもよい)、アルブチン入り、ルシノール入り、コウジ酸入りなどがよいでしょう。更に積極的にしみを予防するには、ハイドロキノン入りのクリーム、美容液などもよいです。
だだし、ハイドロキノンは人によっては合わないことがありますので、使用上は医師の説明をよく守ってください。
6.しみを予防する目的の内服なら、ビタミンC,Eなどがあります。ただし、バランスのよい食生活で野菜、果物からビタミンを摂取した方が、効率がよいものです。サプリメントを飲んでいるから、食生活はどうでもいいでは、やはりしみを予防することは十分ではありません。
7.すでにできてしまったしみに関しては、医学的に積極的に治療した方が効果的です。
なぜなら、一般の化粧品などに含まれている美白剤はビタミンCなどが中心で、ほとんど積極的にしみをとる効果は期待できないからです。
しみの内容により、治療の適応が異なりますので、美容皮膚科や形成外科などに相談されてみてください。
例えば、Qスイッチレーザーなどのレーザー治療、トレチノイン、ハイドロキノンの外用治療などがあります。
1.一年中きちんと日焼け止めを塗りましょう。
普段はSPF20~30以上のものがよいでしょう。
山や海など日差しの強い所に行く場合は、SPF40~50ものを使用し、汗をかいたり2時間以上経過したら塗りなおしましょう。
日焼け止めを過信せず、日傘、帽子なども着用しましょう。
2.ちょっと洗濯物干し、ちょっと外出でもきちんと日焼け止めを塗ってからにしましょう。
3.自分の肌に合わない化粧品を使用することで、炎症性のニキビを作ったり、皮膚炎(かぶれ)を起こしたりすると、皮膚の炎症により、その後色素沈着が起きやすくなります。正しいスキンケアをしましょう。合わない化粧品はもつたいないと思わずに使用するのを中止しましょう。
例えば脂性肌ではオイルクレンジングや、リキッドファンデを使用しないなど。
敏感肌では、植物性、香料入り、紫外線吸収剤入りなどの製品を使用しないなど。
4.ニキビも皮膚炎も治すタイミングがあります。放置していよいよびどくなってから治療するよりも、早めの治療の方が治療期間も少なくて済みますし、炎症後の色素沈着などを起こしにくいものです。
5.日頃のお手入れで、しみを予防する目的で使用するなら、ビタミンC入りの化粧水(ビタミンA,E入りもよい)、アルブチン入り、ルシノール入り、コウジ酸入りなどがよいでしょう。更に積極的にしみを予防するには、ハイドロキノン入りのクリーム、美容液などもよいです。
だだし、ハイドロキノンは人によっては合わないことがありますので、使用上は医師の説明をよく守ってください。
6.しみを予防する目的の内服なら、ビタミンC,Eなどがあります。ただし、バランスのよい食生活で野菜、果物からビタミンを摂取した方が、効率がよいものです。サプリメントを飲んでいるから、食生活はどうでもいいでは、やはりしみを予防することは十分ではありません。
7.すでにできてしまったしみに関しては、医学的に積極的に治療した方が効果的です。
なぜなら、一般の化粧品などに含まれている美白剤はビタミンCなどが中心で、ほとんど積極的にしみをとる効果は期待できないからです。
しみの内容により、治療の適応が異なりますので、美容皮膚科や形成外科などに相談されてみてください。
例えば、Qスイッチレーザーなどのレーザー治療、トレチノイン、ハイドロキノンの外用治療などがあります。
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23:21
2008年04月21日
紫外線の害について(肌)
紫外線について
そろそろ紫外線が気になる季節になってきました。
紫外線の肌に及ぼす影響には以下のようなものがあります。
1.しみ(老人性色素斑、雀卵斑、肝斑など)
2.しわ(深いしわ)
3.日光皮膚炎(いわゆるひどい日焼けのこと)
4.光線過敏性皮膚炎
5.慢性光線性皮膚炎
6.その他
1~2は紫外線対策がおろそかだと、年齢と共に次第に顕著になってきます。
3は日焼け止めを塗らずに急激に日焼けすると水ぶくれなどが生じ、やけどに似た状態になることです。
4は遺伝的な要素のもの、食品や薬剤内服し日光をあびることでおこすもの、外用するもの(化粧水、香水、場合によっては日焼け止めなど)を塗り、日光をあびることでおこすものなどがあります。
5は中年の男性に多くみられ、日光が当たる部位に繰り返し治りにくい湿疹が生じ、赤ら顔、皮膚の肥厚などを起こしてくるものです。
治療:
1.いずれも日光を浴びたことが原因となるので、まずは紫外線対策が必要です。特に4,5は徹底的な遮光が重要です。
肌の弱い、かぶれやすい方はノンケミカル(紫外線吸収剤を含まない)日焼け止めをしっかり塗った上に、帽子、日傘など肌より遠くで紫外線をブロックしましょう。SPFは普通の生活では20~30レベルで良いのですが、2時間ぐらいしか持たないので汗をかいたりした時などは必ず塗りなおしましょう。4,5に関してはもっと徹底的な管理が必要です。
2.その上で、1にはレーザー、美白剤などの外用治療(ハイドロキノン、トレチノインなど)、2はボトックス、コラーゲン、ヒアルロン酸などの注入、美容外科的な手術、3~5に対しては皮膚科外用治療、内服治療となります。
そろそろ紫外線が気になる季節になってきました。
紫外線の肌に及ぼす影響には以下のようなものがあります。
1.しみ(老人性色素斑、雀卵斑、肝斑など)
2.しわ(深いしわ)
3.日光皮膚炎(いわゆるひどい日焼けのこと)
4.光線過敏性皮膚炎
5.慢性光線性皮膚炎
6.その他
1~2は紫外線対策がおろそかだと、年齢と共に次第に顕著になってきます。
3は日焼け止めを塗らずに急激に日焼けすると水ぶくれなどが生じ、やけどに似た状態になることです。
4は遺伝的な要素のもの、食品や薬剤内服し日光をあびることでおこすもの、外用するもの(化粧水、香水、場合によっては日焼け止めなど)を塗り、日光をあびることでおこすものなどがあります。
5は中年の男性に多くみられ、日光が当たる部位に繰り返し治りにくい湿疹が生じ、赤ら顔、皮膚の肥厚などを起こしてくるものです。
治療:
1.いずれも日光を浴びたことが原因となるので、まずは紫外線対策が必要です。特に4,5は徹底的な遮光が重要です。
肌の弱い、かぶれやすい方はノンケミカル(紫外線吸収剤を含まない)日焼け止めをしっかり塗った上に、帽子、日傘など肌より遠くで紫外線をブロックしましょう。SPFは普通の生活では20~30レベルで良いのですが、2時間ぐらいしか持たないので汗をかいたりした時などは必ず塗りなおしましょう。4,5に関してはもっと徹底的な管理が必要です。
2.その上で、1にはレーザー、美白剤などの外用治療(ハイドロキノン、トレチノインなど)、2はボトックス、コラーゲン、ヒアルロン酸などの注入、美容外科的な手術、3~5に対しては皮膚科外用治療、内服治療となります。
Posted by yoshiko at
10:53
2008年04月12日
炭酸ガスレーザー治療
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)で治療可能な腫瘍、疾患は以下のとおりです。
1.ほくろ(大きさ、濃さ、部位により適応が異なります)
2.老人性イボ(脂漏性角化症)
3.スキンタッグ(頸などにできる小さな加齢性のイボ)
4.老人性血管腫(小さなもの)
5.尋常性イボ(顔、頸、膝などにできたもの、ウイルス性)
6.汗管腫
7.脾粒腫
8.老人性脂腺増殖症
9.軟線維腫(茎の細いもの)
10.黄色腫(まぶたの黄色の腫瘍)
11.炎症性ニキビの圧出
12.その他
1.ほくろ(大きさ、濃さ、部位により適応が異なります)
2.老人性イボ(脂漏性角化症)
3.スキンタッグ(頸などにできる小さな加齢性のイボ)
4.老人性血管腫(小さなもの)
5.尋常性イボ(顔、頸、膝などにできたもの、ウイルス性)
6.汗管腫
7.脾粒腫
8.老人性脂腺増殖症
9.軟線維腫(茎の細いもの)
10.黄色腫(まぶたの黄色の腫瘍)
11.炎症性ニキビの圧出
12.その他
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00:08
2008年04月01日
足のほくろ
今日は足のほくろ(色素性病変)についてお話します。
足の裏の色素性病変は悪いものの可能性があるから気をつけよ!とよく言われます。
良性のほくろ
悪性の病変(悪性黒色腫など)
次の点に注意して足の裏のほくろを観察してください。
1.形がいびつでないか。
2.色合い(色素)にむらがないか。
3.急に大きくなっていないか。
4.出血などしていないか。
5.皮膚のしわが乱れていないか。
6.ほくろの周りが赤くなっていないか。
7.表面がふくらんでいないか。
以上のような兆候がある場合と7mm以上の大きいほくろの場合は皮膚科を受診しましょう。
また、よくわからない、気にかかり心配であるなどの場合も、案じているより皮膚科で診てもらって下さいね。
皮膚科では拡大鏡、ダーモスコピーなどで病変を拡大して観察し、切除した方がよいものかなどの判断をします。
足の裏の色素性病変は悪いものの可能性があるから気をつけよ!とよく言われます。
良性のほくろ
悪性の病変(悪性黒色腫など)
次の点に注意して足の裏のほくろを観察してください。
1.形がいびつでないか。
2.色合い(色素)にむらがないか。
3.急に大きくなっていないか。
4.出血などしていないか。
5.皮膚のしわが乱れていないか。
6.ほくろの周りが赤くなっていないか。
7.表面がふくらんでいないか。
以上のような兆候がある場合と7mm以上の大きいほくろの場合は皮膚科を受診しましょう。
また、よくわからない、気にかかり心配であるなどの場合も、案じているより皮膚科で診てもらって下さいね。
皮膚科では拡大鏡、ダーモスコピーなどで病変を拡大して観察し、切除した方がよいものかなどの判断をします。
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22:07
2008年03月22日
オバジ治療(にきび)
今日はオバジニューダームシステム(オバジCではない)の治療結果についてお話します。
1.ニキビのでき方が減ります。
トレチノインの作用により皮脂分泌が減り、つまりニキビが改善します。
2.ニキビ後の色素沈着が改善します。
トレチノイン、ハイドロキノン(クリア、ブレンダー)の相乗効果によります。
3.ニキビ後の浅い陥凹変形が改善し、毛穴が引き締まります。
トレチノイン、エクスフォダームなどの作用によります。
とても効果的な治療ですが、ダウンタイムがありますし、3か月ほど治療にかかります。
また、使用法をあやまると効果が出ないばかりか、かぶれてしまうことなどもありますので、必ず、医師の指導のもとに行われることをお勧めします。
1.ニキビのでき方が減ります。
トレチノインの作用により皮脂分泌が減り、つまりニキビが改善します。
2.ニキビ後の色素沈着が改善します。
トレチノイン、ハイドロキノン(クリア、ブレンダー)の相乗効果によります。
3.ニキビ後の浅い陥凹変形が改善し、毛穴が引き締まります。
トレチノイン、エクスフォダームなどの作用によります。
とても効果的な治療ですが、ダウンタイムがありますし、3か月ほど治療にかかります。
また、使用法をあやまると効果が出ないばかりか、かぶれてしまうことなどもありますので、必ず、医師の指導のもとに行われることをお勧めします。
Posted by yoshiko at
18:16
2008年03月19日
赤ら顔(酒さ)
酒さ 聞きなれない言葉かもしれませんが、赤ら顔と言ったらわかりやすいかもしれません。
原因不明ですが、30歳以降の女性に多く見られ、繰り返しおこる顔面のほてり、紅斑(赤ら顔)、赤い丘疹、毛細血管の拡張といった状態を呈します。丘疹は、にきびに似ていますが、にきびではありません。肌は敏感な状態になり、かゆみを伴ったり、皮向け(落屑)がみられることがあります。ストレス、アルコール、激辛などの香辛料、不規則な生活などで悪化しやすいです。
治療:
まず、この状態は慢性的によくなったり、悪くなったりを繰り返します。すっかり治ることはむしろ少なく、上手につきあっていくしかありません。
まず、酒さかどうか皮膚科にみせらてください。
ステロイドの外用薬はむしろ状態を悪化させますので使用しないようにしましょう。(もちろん、かぶれが合併している時はその限りではないので皮膚科の診察を受けられてください)
ビタミンB2,B6の内服、赤い丘疹ができているときはミノマイシンなどの抗生物質の内服をします。毛細血管の拡張、赤ら顔にはダイレーザー、Vビームなどが効果的なことがあります。
スキンケア:低刺激のできるだけ少ない成分でできた化粧品を使用しましょう。洗顔は優しく行い、むやみに肌を刺激しないようにしてください。油性の化粧品(オイル、クリームなど)は状態を悪化させますので、使用しないようにしましょう。
生活上の注意点:ストレスをためないようにし、バランスのとれた食生活をしましょう。刺激物の摂取は控えて下さいね。
原因不明ですが、30歳以降の女性に多く見られ、繰り返しおこる顔面のほてり、紅斑(赤ら顔)、赤い丘疹、毛細血管の拡張といった状態を呈します。丘疹は、にきびに似ていますが、にきびではありません。肌は敏感な状態になり、かゆみを伴ったり、皮向け(落屑)がみられることがあります。ストレス、アルコール、激辛などの香辛料、不規則な生活などで悪化しやすいです。
治療:
まず、この状態は慢性的によくなったり、悪くなったりを繰り返します。すっかり治ることはむしろ少なく、上手につきあっていくしかありません。
まず、酒さかどうか皮膚科にみせらてください。
ステロイドの外用薬はむしろ状態を悪化させますので使用しないようにしましょう。(もちろん、かぶれが合併している時はその限りではないので皮膚科の診察を受けられてください)
ビタミンB2,B6の内服、赤い丘疹ができているときはミノマイシンなどの抗生物質の内服をします。毛細血管の拡張、赤ら顔にはダイレーザー、Vビームなどが効果的なことがあります。
スキンケア:低刺激のできるだけ少ない成分でできた化粧品を使用しましょう。洗顔は優しく行い、むやみに肌を刺激しないようにしてください。油性の化粧品(オイル、クリームなど)は状態を悪化させますので、使用しないようにしましょう。
生活上の注意点:ストレスをためないようにし、バランスのとれた食生活をしましょう。刺激物の摂取は控えて下さいね。
Posted by yoshiko at
13:30
2008年03月12日
ボトックス、ヒアルロン酸
今日はしわの治療についてお話しましょう。
ボトックス注射は、額、眉間、目尻、鼻根部のしわに効果的です。
注射後3日程して効果が現われます。
これらの部位の深く刻まれたしわには、ボトックスに加え、ヒアルロン酸、コラーゲンなどのフィラーを皮膚の直下(真皮、皮下)に注入し、底上げする方がよい結果が得れます。
副作用:
1.いずれも注射による内出血(特に眼のまわり)がおきうる可能性がありますが、もしおこしたとしても2~3週間ほどすると吸収されます。
2.現在わかっている感染症に対しては、検査がされており心配いりませんが、未知の感染症に対してはその限りではありません。
3.牛のコラーゲンを使用する際は、前もって皮内テストが必要ですが、ヒトコラーゲン、ヒアルロン酸は皮内テストの必要はありません。普通はアレルギー反応を起こすことはありませんが、非常にまれに起こすことがあります。
しわの部位、状態によって、注射の効果、組み合わせが異なりますので、詳しくは、診察の際おたずねくださいね。当院でも3/17より3月末まで、ボトックスの治療をおこなっています。
ボトックス注射は、額、眉間、目尻、鼻根部のしわに効果的です。
注射後3日程して効果が現われます。
これらの部位の深く刻まれたしわには、ボトックスに加え、ヒアルロン酸、コラーゲンなどのフィラーを皮膚の直下(真皮、皮下)に注入し、底上げする方がよい結果が得れます。
副作用:
1.いずれも注射による内出血(特に眼のまわり)がおきうる可能性がありますが、もしおこしたとしても2~3週間ほどすると吸収されます。
2.現在わかっている感染症に対しては、検査がされており心配いりませんが、未知の感染症に対してはその限りではありません。
3.牛のコラーゲンを使用する際は、前もって皮内テストが必要ですが、ヒトコラーゲン、ヒアルロン酸は皮内テストの必要はありません。普通はアレルギー反応を起こすことはありませんが、非常にまれに起こすことがあります。
しわの部位、状態によって、注射の効果、組み合わせが異なりますので、詳しくは、診察の際おたずねくださいね。当院でも3/17より3月末まで、ボトックスの治療をおこなっています。
Posted by yoshiko at
23:33