ニキビ治療(アダパレンを中心として)

yoshiko

2009年02月04日 22:03

 ニキビ治療には保険治療と保険外治療がありますが、今日は保険治療を中心にお話します。
 にきびはでき始めの面皰(白ニキビ)、炎症を伴った赤ニキビ、膿をもった膿疱、ニキビ痕(赤み、陥凹、肥厚性瘢痕)といろいろな段階があります。
 ニキビの状況に応じた適切な治療を行うことで、ニキビが早く改善し、ニキビ痕になるのを防ぐことができます。
 では、状況に応じた適切な治療とは?
面皰(黒、白ニキビ) 


アダパレン(ディフェリンゲル)外用、面皰圧出
軽症の赤ニキビ 

 
抗菌剤外用(ダラシンTゲル、アクアチムクリームなど)、アダパレン(ディフェリンゲル)外用、にきび出し
中等症の化膿ニキビ、膿疱 

 抗菌剤内服(ミノマイシン、ルリッドなど)、抗菌剤外用(ダラシンTゲル、アクアチムクリームなど)、アダパレン(ディフェリンゲル)外用、ニキビ出し
重症の化膿ニキビ(多発性膿疱)
 抗菌剤内服(ミノマイシン、ルリッドなど)、抗菌剤外用(ダラシンTゲル、アクアチムクリームなど)、アダパレン(ディフェリンゲル)外用、ニキビ出し
ニキビ後硬結、ニキビ後肥厚性瘢痕、ケロイド 

ステロイド局注
アダパレンは2008年10月に日本でも使用が可能となりました。

毛穴の角化異常を改善し、面皰、白ニキビ、黒ニキビに特に効果があります。また、抗炎症作用により炎症をともなった赤ニキビにも効果があります。このように効果的な外用薬なのですが、よい効果を出すためには使用上のコツがあります。
アダパレン(ディフェリンゲル)使用上のこつ
1.夜のみ洗顔後に使用してください。
2.妊娠中、授乳中は使用してはいけません。
3.使用開始後、乾燥感、皮向け、軽度の赤みを感じることがありますが、心配いりません。次第に慣れてきます。
4.他のニキビの外用薬よりも薄く薄くぬりましょう。
5.使用前に皮膚炎、かぶれなどの肌トラブルがある時には使用開始を控えましょう。
6.もともと乾燥肌の方、敏感肌の方は、ニキビを悪化させない保湿力のある化粧水などを塗ったあとに使用するとよいです。
また、ディフェリンゲルの使用により肌が乾燥しはじめた方も、同様に保湿力のある化粧水(ヒアルロン酸入りなど)を塗ったあとに使用しましょう。
7.かゆみやかぶれなどの症状が起きた場合は医師に相談してください。