2009年03月25日
春の肌トラブル、皮膚科疾患


1.白癬、でん風、マラセチア毛包炎(背中、胸のニキビ)などの出現、悪化。
急に暖かくなり汗をかきやすくなると、高温多湿のカビにとっては繁殖しやすい環境となり、白癬菌やマラセチアなどが原因の疾患が増えます。
ウールのセーターや通気性の悪い合成の素材の下着などを着るのを控え、まめに着脱して体温調節をしましょう。汗はこまめにふきとりましょう。

2.花粉、黄砂によるアレルギー疾患の悪化
スギやヒノキの花粉が飛散する2月~4月末(ヒノキの場合は5月頃まで)は、アレルギー性鼻炎、結膜炎のみならず、皮膚もトラブルをおこしやすくなります。黄砂も同様です。
これらに反応がみられる方は花粉が飛散し終わる次期まで抗ヒスタミン剤を内服し、マスクを着用したり、肌が乾燥しないようなスキンケアを心がけましょう。また、メークは控えめにし、この時期に化粧品を変えたり、パックをしたりなどを行うとかえって肌トラブルをまねくことがありますので注意しましょう。

3.季節の変わり目による皮膚の乾燥、小じわの悪化
季節の変化にまだ肌が対応できない状態ですので、洗顔は控えめにし、低刺激の保湿成分の配合された化粧水や乳液、クリームなどを適度に使用しましょう。

適宜ビタミンA、C、E入りの美容液などを小じわに対して使用することもありますが、まずは乾燥を防ぐスキンケアが重要です。
4.日光アレルギー
まだまだ日傘をさしている方は少ないようですが、紫外線量は増えてきています。
まずは、日傘、帽子などを利用しなるべく肌に紫外線が届かないようにしましょう。
その上で、ノンケミカルタイプの日焼け止め(紫外線吸収剤不使用のもの)が低刺激ですので、肌に合うかテストした上で使用してください。光接触性皮膚炎は肌に外用したものに日光があたり起こることがありますので注意してください。

5.紫外線が増えることによるしみの増強
普段の生活ではSPF20~30レベルの日焼け止めをきちんと塗りましょう。
紫外線を浴びてすぐに悪化する雀卵斑のようなシミもありますが、紫外線暴露後しばらくして出現する老人性色素斑などもあります。
まずはシミを作らないように予防を心がけましょう。

6.にきびの悪化(日光、季節の変わり目、就職、新生活などの原因による)
この季節は乾燥もしやすいので乾燥ニキビ肌の方は必要以上に洗顔をしないようにしましょう。日光もニキビにはよくありませんので、ノンコメドジェニックタイプの日焼け止めを使用しましょう。また、喫煙、ストレス、寝不足はニキビを悪化させますので、気をつけてください。

Posted by yoshiko at
00:24
2009年03月14日
足トラブル回避のための靴選びの10カ条
自分の足に合わない靴を履いていると、皮膚科的には魚の目、たこ(鶏眼、ベンチ腫)や陥入爪、巻き爪などのトラブルをまねいてくることがあります。


そこで今日は靴選びのコツをお話します。
1.夕方に選ぶ。
2.靴の長さ:つま先を曲げすに踵に小指1本入る程度。
靴幅:母趾(親指)と小趾(小指)の付け根の部分がきちんと合っている。
腰革の高さ:外果(足首の外側の骨の出っ張り)下端より1cm下がよい。
3.母趾(親指)の付け根の関節部分が靴の内側の一番広い位置である。
4.足趾が靴の中で動かせる。
5.土踏まずから踵の部分の靴底の硬さがしっかりしている。
6.足背と踵の部分がしっかり足をつつみ、固定性がよく、靴の中で足がずれたりしない。
7.ヒールは3cm~5cmまで。
8.靴の先端は内側(母趾)よりである。
9.靴を曲げた時できるしわが趾の付け根の関節と一致する。
10.両足とも靴を履いて数分程歩いてみる。
そこで今日は靴選びのコツをお話します。

1.夕方に選ぶ。
2.靴の長さ:つま先を曲げすに踵に小指1本入る程度。
靴幅:母趾(親指)と小趾(小指)の付け根の部分がきちんと合っている。
腰革の高さ:外果(足首の外側の骨の出っ張り)下端より1cm下がよい。
3.母趾(親指)の付け根の関節部分が靴の内側の一番広い位置である。
4.足趾が靴の中で動かせる。
5.土踏まずから踵の部分の靴底の硬さがしっかりしている。
6.足背と踵の部分がしっかり足をつつみ、固定性がよく、靴の中で足がずれたりしない。
7.ヒールは3cm~5cmまで。
8.靴の先端は内側(母趾)よりである。
9.靴を曲げた時できるしわが趾の付け根の関節と一致する。
10.両足とも靴を履いて数分程歩いてみる。
Posted by yoshiko at
22:52
2009年03月07日
化粧品選びの注意点

1.自分の肌質に合った必要最小限の化粧品を選びましょう。
脂性肌の方は不必要な油分が肌にとっては大敵です。オイルクレンジング、クリーム、リキッドファンデーションなどを使用し続けるとニキビなどの原因となることがあります。メークはノンコメドジェニックタイプのものを最小限選びましょう。
敏感肌、かぶれやすい肌の方は化粧品の成分のどれかにかぶれてしまうことがあります。成分が多い化粧品は控えましょう。なるべく少ない成分でできている化粧品を、5日間ほど頸やこめかみなどでテスト使用をして、問題がなければ使用してみましょう。また、化粧品の種類も控え目にしましょう。
2.無添加、天然、植物性などの文句におどらされないようにしましょう。
化粧品は全くの無添加で製造することは不可能です。また、天然、植物由来の物質にかぶれることはよくあります。よって、これらの言葉は聞こえは良いのですが、化粧品選びの上ではあまり意味をなしません。
代わりにノンケミカルタイプ(紫外線吸収剤不使用)、無香料などの表示は皮膚が弱い方には選ぶポイントとなります。
3.長い間使用している化粧品でもかぶれを起こすことがあります。
毎日使用している化粧品でも、成分に感作されるとついにいよいよ合わなくなります。ムズムズ感、かゆみがある、しみるなどの違和感がある場合には使用を中止しましょう。
4.新しい製品を使用する場合は試供品などで5日間ほどテスト使用をし、使用を開始することをお勧めします。
特に肌の弱い方、かぶれやすい方、アレルギー体質の方は注意してください。
5.季節により、同じ方でも肌状態は変わります。
乾燥しやすい冬と、汗をかく夏などでは大いに異なります。自分の肌状態をよく観察し、その時に合った必要最小限の化粧品を使用するようにしましょう。
夏場乾燥していないにもかかわらず、保湿力の高いクリームを使用する必要はありません。
かといって、季節により化粧品を買い替える必要はなく、足りない部分をプラスしたり、十分すぎる部分をマイナスしたりの程度が良いかとおもわれます。(冬場乾燥するところにクリームや乳液をプラスする、夏場は化粧水のみにするなど)
6.古い化粧品は思い切って捨てましょう。
7.かぶれやすい肌の方のために製品を研究開発しているメーカーもありますので、説明をよく聞き、テスト使用を行い、必要最小限に使用するのも良いでしょう。
ただし、製品が合う合わないは個人差がありますので、過信せず、必ずテスト使用などで確認しましょう。

Posted by yoshiko at
00:01