2009年06月05日

切除した方がよい皮膚腫瘍

今日は、比較的よくみかける腫瘍で切除した方がよい腫瘍についてお話します。
1.青色母斑
切除した方がよい皮膚腫瘍
青い色合いのほくろに似た母斑です。まれに悪性化するので、切除をお勧めします。
2.足底の7mm以上の色素性母斑(ほくろ)、または炎症を起こしている色素性母斑
切除した方がよい皮膚腫瘍
皮膚科などで診てもらい良性のほくろの場合、7mmぐらいまでは経過観察でよいのですが、これを超える場合は、念のため切除し病理検査を行います。また、赤味などの炎症を伴っている場合も切除、病理検査の適応になります。
3.粉瘤
切除した方がよい皮膚腫瘍
放置すると次第に大きくなり化膿することがあります。自然に消滅することはありません。
4.診断に迷うイボ(老人性イボなど):
切除した方がよい皮膚腫瘍
典型的な老人性イボやウイルス性イボは病理検査の必要はありませんが、診断がはっきりしない場合や、悪性の可能性も否定できない場合は切除し病理検査を行います。
5.脂腺母斑
切除した方がよい皮膚腫瘍
頭部や顔面に先天的に存在します。頭部の場合、腫瘍部は毛髪がまだらか欠損しています。悪性化することがありますので切除をお勧めします。診断に迷う場合は生検(組織の一部を切除し検査)します。
6.その他
診断に迷う腫瘍の場合は、必要に応じて切除、病理検査を行います。



Posted by yoshiko at 10:53