2009年10月06日

口周りのいろいろな病変

 今日は顔のいろいろなできものの最終編です。face02
口、口周りの病変(できもの、湿疹など)についてお話します。
icon98まずはできものです。
1.静脈湖
口周りのいろいろな病変
口唇にできる静脈成分の腫瘍です。
治療:切除術を行います。
2.色素性母斑
口周りのいろいろな病変
治療:切除術もしくはCO2レーザーによる焼灼切除術をおこないます。
3.色素斑
口周りのいろいろな病変
治療:Qスイッチレーザーを行います。レーザーでの治療効果が十分でない場合は、切除術などの他の治療を検討することもあります。
4.その他
icon98次に皮膚炎ほかです
1.接触性皮膚炎(かぶれ)
口周りのいろいろな病変
くちびるの周囲に小さな水疱ができ、皮がむける状態が続くことがあります。
口唇ヘルペスと間違われますが、くちびるの辺縁全体に皮疹ができることが、ヘルペスとは異なる点です。
治療:まずかぶれの原因となっていることをやめます。加えて、湿疹に準じた治療を行います。プロペトの外用による口唇の保護に加え、症状によっては短期間ステロイドの外用などを行います。
2.口唇ヘルペス
口周りのいろいろな病変
単純ヘルペスウイルスによる感染及び、再燃によりおきます。風邪をひいた、生理前である、日光を強く浴びたなど、疲れているなど、免疫力が低下した時におきやすく、違和感(主に痛み)、赤味、小水疱が出現します。
治療:抗ウイルス薬の内服や外用を行います。
3.口角炎
口周りのいろいろな病変
口角部がただれたり、切れたりします。
原因はかぶれやアトピー性皮膚炎でおきる場合と、細菌やカンジダに感染しておきる場合があります。
治療:原因に応じた外用薬を選択します。口角部のプロぺトによる保護に加え、湿疹の場合は短期間のステロイド外用、カンジダ感染の場合は抗真菌剤の外用などを行います。だだれている場合は亜鉛華軟膏を使用すると効果的です。
4.その他



Posted by yoshiko at 22:41