2010年04月20日

水虫のいろいろ

また、水虫の方が増えてくる季節になりました。
水虫のいろいろ水虫のいろいろ
毎年ゴールデンウイークあたりから水虫(白癬)の症状がでてくる方が多いものです。
icon76水虫には大まかに3パターンあります。
1.指の間がじくじくするもの
2.水疱(水ぶくれ)を生じるもの
3.足の裏が角化し、ひび割れなどをおこしているもの(白癬が進行した状態)

icon76更に、発展して他の要素を伴っている場合もあります。
4.細菌感染、蜂窩織炎を伴っているもの(炎症があるもの)
5.かぶれ(接触性皮膚炎)を伴っているもの

icon99今日は水虫のいろいろなパターンを紹介し、症状に応じた治療、アドバイスを行います。
いずれにせよ、水虫かなと思ったら、自己判断せず、早めに皮膚科を受診しましょう。
1.
水虫のいろいろ
水虫のいろいろ
水虫のいろいろ
指の間がじくじくするものに関しては、早く乾燥させることが第一ですサトウザルべや亜鉛華粉などを外用します。
じくじくが落ち着いたら、抗真菌剤の外用に切り替えます。
icon76じくじくしている内に抗真菌剤を外用すると、抗真菌剤によるかぶれなどを起こすことがありますので注意が必要です。
2.
水虫のいろいろ
水虫のいろいろ
水泡を生じるものは小さなものはそのままにしますが、大きなものは針などで内容物を排出し、サトウザルべや亜鉛華粉などを外用します。びらん面がおちついたら、抗真菌剤を外用します。
3.
水虫のいろいろ
水虫のいろいろ
角化を伴っているものに関しては、抗真菌剤の外用に加え、サリチル酸ワセリンなど角質を柔らかくする外用を併用することもあります。
4.
水虫のいろいろ
細菌感染をともない紅く腫れているような場合は、まずは炎症に対する治療を行います。速やかに治療しないと、炎症が進行し大変なことになります。
洗浄が必要な場合は行い、抗生物質の内服(あるいは点滴)、炎症を起こしている部位の安静を保ちます。(足の場合はクッションの上に乗せて挙上するなど)
炎症が落ち着いてきたら、抗真菌剤の外用を開始します。
5.
水虫のいろいろ
かぶれている場合
多くは抗真菌剤によるかぶれを、更に水虫が進行してしまったと思いこみ、外用を続けたことによりおこります。上記の1の状態などは、痛んだ皮膚表面からの外用薬の吸収がよく、かぶれを引き起こしてしまうことがあります。
また、水虫ではない足背の方まで広く抗真菌剤を外用しすぎておこすこともあります。
icon76治りが悪い、外用によりかゆみが悪化した、皮膚の状態が悪化した場合は、自己判断せず早めに始めに診てもらった病院を受診しましょう。



Posted by yoshiko at 23:38