2007年08月21日

顔にできる腫瘍(パート2)

前回の続きですicon12
今日は、皮下にできる腫瘍などを中心にお話ししますねface02

1.皮下にできる腫瘍で皮膚が膨らんでいるもの

粉瘤(ふんりゅう)
別名、アテロームとも言います。皮膚に小さな穴が開いていることが多く、炎症を伴いだすと、赤く腫れ、痛みを伴います。自然に自潰することもあります。
治療:感染を起こしていないなら、皮下の腫瘍を袋ごと切除するのが一番です。
感染を起こし、化膿している場合は、病院で皮膚を少し切開し膿を出してもらうと治りが早まります。
ただし、一旦おさまっても、腫瘍の袋が残っているかぎり、また再発することが多いものです。顔にできる腫瘍(パート2)

石灰化上皮腫
子供や女性にみられることがあり、皮下に比較的硬いかたまりとして触れます。
治療:切除術顔にできる腫瘍(パート2)

黄色腫(おうしょくしゅ)
上まぶたや、まぶたの内側に黄色味がかったふくらみとしてみられます。高脂血症との関連があることがあります。
治療:コレステロールの高い方に多いので、血液検査をして、コレステロールが高いようならコレステロールを下げる薬を内服します。必要に応じて切除術を行います。顔にできる腫瘍(パート2)

2.赤や紫に見える腫瘍

血管腫
生まれつきのものもありますが、ここでは加齢性の小さなものを取り上げます。この腫瘍は皮膚の腫瘍です。
治療:ダイレーザー、Vビームなどのレーザー、もしくは炭酸ガスレーザーによる焼灼です。顔にできる腫瘍(パート2)

静脈湖
唇に紫がかった腫瘍としてみられます。
治療:切除術です。顔にできる腫瘍(パート2)

まだまだ、これ以外にもいろいろなできものが顔にはできます。もちろん悪性の腫瘍や、それになりかけのものなどもあります。自己判断せず、心配な時は病院で診察を受けられてくださいねface02



Posted by yoshiko at 19:23