2011年05月26日
6、7月の肌トラブル
最近は心地よい気候の季節がなく、5月でも気温が30℃になったりと亜熱帯化している感じさえします。
また、6月になると梅雨に入り、湿度も増してきます。この時期に多い肌トラブルについてお話しましょう。
6月はやはりカビ、真菌が原因となる疾患が増えます。
カビ、真菌が原因の疾患は下記のものです。
1.水虫(白癬):すでに5月頃より症状(小水疱、皮むけ、びらんなど)がでている方も、この季節更に悪化しがちになります。白癬は足以外にも、陰部や体幹部など蒸れてしまう部分にもできることがあります。環状に広がっていくのが特徴です。
足白癬
体部白癬
治療:皮膚科で真菌検査をしてもらい、白癬の場合は抗真菌剤などの外用、爪白癬の場合は抗真菌薬の内服が必要になります。
2.マラセチア毛包炎:胸、背中、頸すじにニキビのようなものができます。高温、多湿で悪化します。

治療:吸湿性の良い下着を着ましょう。合成で蒸れやすい素材のものはよくありません。まめに汗を拭きましょう。抗真菌剤を外用します。
3.癜風:まるでシミのような褐色の斑が体幹部にできます。マラセチアという皮膚にいる常在の真菌が原因です。

治療:皮膚科で真菌検査をしてもらい、マラセチアが存在するようなら、抗真菌剤の外用をします。やはり、蒸れにくい下着を着ましょう。
カビ、真菌以外でも、この季節は虫や細菌が原因でおきる疾患が多くなります。
4.チャドクガ皮膚炎(毛虫皮膚炎):椿などの葉の裏にいる毛虫の毛が原因で、かゆみを伴う紅い皮疹が局所的に生じます。毛虫に直接触れなくても、木の剪定作業などでおきることがあります。


治療:ステロイドの外用をします。
5.とびひ:じくじくした湿疹が急に広がります。アトピー性皮膚炎がある方などは、細菌感染に弱いので特に注意が必要です。

治療:湿疹をこじらせないうちに、早めに皮膚科を受診しましょう。抗生剤の内服や、亜鉛華軟膏、ステロイドの外用など症状に応じて選択します。
6.化膿:粉瘤などの皮下腫瘍が炎症を起こしやすくなったりします。
治療:粉瘤などは炎症を起こす前に皮膚科、形成外科で切除をしてもらいましょう。炎症を起こしている場合は皮膚を切開し、膿を出す応急処置をします。
7.虫さされ:薄着になり、海や山と活動範囲が増えるので虫にさされる機会も増えます。

治療:症状に応じて、ステロイドの外用などを行いますが、ムカデ、蜂などの毒性の強いものに刺された場合などはすぐに医療機関を受診しましょう。腫れている場合は温めてはいけません。冷やしましょう。
日差しによる疾患としては次のようなものがあります。
8.日光皮膚炎(いわゆる日焼けによる紅斑、水疱形成など):強く日焼けをした場合におきます。

治療:日焼け止めを外用し、不用意に日焼けをしないようにしましょう。後々、シミや皮膚癌の原因をなることがあります。おきてしまったら、冷やして早めに皮膚科を受診しましょう。症状に応じてステロイドの外用などをします。
9.そばかすなどの増加:夏場はどうしても増えてしまいます。

治療:日傘、日焼け止めなどで予防するのが一番ですが、増えてしまった場合は、秋など日差しが弱まってから、レーザー治療、美白剤(トレチノイン、ハイドロキノンなど)の外用治療などを行うとよいでしょう。
10.その他
また、6月になると梅雨に入り、湿度も増してきます。この時期に多い肌トラブルについてお話しましょう。



1.水虫(白癬):すでに5月頃より症状(小水疱、皮むけ、びらんなど)がでている方も、この季節更に悪化しがちになります。白癬は足以外にも、陰部や体幹部など蒸れてしまう部分にもできることがあります。環状に広がっていくのが特徴です。
足白癬
体部白癬
治療:皮膚科で真菌検査をしてもらい、白癬の場合は抗真菌剤などの外用、爪白癬の場合は抗真菌薬の内服が必要になります。
2.マラセチア毛包炎:胸、背中、頸すじにニキビのようなものができます。高温、多湿で悪化します。
治療:吸湿性の良い下着を着ましょう。合成で蒸れやすい素材のものはよくありません。まめに汗を拭きましょう。抗真菌剤を外用します。
3.癜風:まるでシミのような褐色の斑が体幹部にできます。マラセチアという皮膚にいる常在の真菌が原因です。
治療:皮膚科で真菌検査をしてもらい、マラセチアが存在するようなら、抗真菌剤の外用をします。やはり、蒸れにくい下着を着ましょう。

4.チャドクガ皮膚炎(毛虫皮膚炎):椿などの葉の裏にいる毛虫の毛が原因で、かゆみを伴う紅い皮疹が局所的に生じます。毛虫に直接触れなくても、木の剪定作業などでおきることがあります。
治療:ステロイドの外用をします。
5.とびひ:じくじくした湿疹が急に広がります。アトピー性皮膚炎がある方などは、細菌感染に弱いので特に注意が必要です。
治療:湿疹をこじらせないうちに、早めに皮膚科を受診しましょう。抗生剤の内服や、亜鉛華軟膏、ステロイドの外用など症状に応じて選択します。
6.化膿:粉瘤などの皮下腫瘍が炎症を起こしやすくなったりします。
治療:粉瘤などは炎症を起こす前に皮膚科、形成外科で切除をしてもらいましょう。炎症を起こしている場合は皮膚を切開し、膿を出す応急処置をします。
7.虫さされ:薄着になり、海や山と活動範囲が増えるので虫にさされる機会も増えます。
治療:症状に応じて、ステロイドの外用などを行いますが、ムカデ、蜂などの毒性の強いものに刺された場合などはすぐに医療機関を受診しましょう。腫れている場合は温めてはいけません。冷やしましょう。

8.日光皮膚炎(いわゆる日焼けによる紅斑、水疱形成など):強く日焼けをした場合におきます。
治療:日焼け止めを外用し、不用意に日焼けをしないようにしましょう。後々、シミや皮膚癌の原因をなることがあります。おきてしまったら、冷やして早めに皮膚科を受診しましょう。症状に応じてステロイドの外用などをします。
9.そばかすなどの増加:夏場はどうしても増えてしまいます。
治療:日傘、日焼け止めなどで予防するのが一番ですが、増えてしまった場合は、秋など日差しが弱まってから、レーザー治療、美白剤(トレチノイン、ハイドロキノンなど)の外用治療などを行うとよいでしょう。
10.その他
Posted by yoshiko at
07:10
2011年04月11日
4.5月の肌トラブル(ニキビ、肌荒れ、水虫など)
4月は入学したり、就職して新しい仕事を始めたりと、新生活をスタートする方が多い時期です。また、自分自身が新スタートでなくても、職場のメンバーが変わったりと周りの人も何かと気を使ったりストレスのかかる時期でもあります。
今日はこの時期よく見られる疾患、対策、治療についてお話します。
1.新しい生活スタートによるストレス、化粧などによるニキビなどの悪化
対策:なるべく睡眠をとり、食生活のバランスに気をつけましょう。化粧品はいろいろつけず必要最小限にしましょう。オイル系の化粧品は控えましょう。
治療:症状に応じて抗生物質の内服や、ディフェリンゲル、ダラシンTゲルなどの外用を行います。ニキビ出しやイオン導入、ピーリングに加え、ニキビの症状が激しく、ニキビ痕などが気になる場合は、トレチノイン、ハイドロキノン治療などを行うことがあります。
治療前
治療中
2.皮膚アレルギー症状(ヒノキ、スギなどの飛散による)
対策:花粉症などのアレルギー既往がある方は、マスクなど着用し、なるべくアレルゲンにさらされないようにしましょう。この時期は乾燥しがちになりますので、洗顔剤の使用を控えめにし、化粧品を新しく変えたりするのは控えましょう。(不用意に変えると、肌が荒れている分、内容成分に感作されやすくなり、かぶれたりすることがあります。)
治療:まずスキンケアを見直します。加えて、症状に応じて抗ヒスタミン剤の内服、ステロイドの外用、ワセリンなどによる皮膚の保護、保湿剤の使用などを行います。
3.不慣れな仕事からくる怪我(やけど、切創、機械にまきこまれることによるの挫傷など)
対策:作業中には注意を怠らないようにしましょう。作業上、安全な服装の上、仕事に臨みましょう。職業によっては衣類の袖、靴などにも気を配りましょう。
治療:怪我をした場合は速やかに最寄りの医療機関で治療を受けましょう。怪我をして縫合などが必要な場合、時間がたって縫合すると(6~8時間以上)細菌などが繁殖して結果が悪くなる場合があります。やけど場合は、いろいろ外用したりせずに、とにかく冷やして早めに医療機関を受診しましょう。
4.水虫の症状の顕著化

対策:蒸れない靴下、靴を履きましょう。ウールの靴下、ナイロンストッキング、ビニール靴、きっちり覆われた革靴などは蒸れやすいです。
治療:疑わしい場合は皮膚科を受診しましょう。真菌検査などで白癬の場合は、抗真菌薬の外用、爪白癬の場合は抗真菌薬の内服を行います。
5.日差しが強くなることで雀卵斑などのしみが目立つようになる、ストレス、ホルモンバランスの崩れによる肝斑の増強など
対策:日傘、帽子、日焼け止め、サングラスなどを使用し、なるべく紫外線から肌を守りましょう。また、喫煙、不摂生(睡眠不足、バランスの悪い食生活など)は慎みましょう。これらは体を錆びつかせる活性酸素を体内で増やし、しみだけでなく細胞の老化を早めます。
治療:レーザー治療、トレチノイン、ハイドロキノンなどの外用治療、トランサミンなどの内服治療、イオン導入などがあります。しみによって効果が異なりますし、治療によりダウンタイムも様々です。しみの内容によってはいろいろな治療を組み合わせて行うこともあります。しみの内容は診察しないと判断がつきにくいので、まずは美容皮膚科、形成外科などを受診され相談されてください。
そばかす治療前
そばかす治療後
今日はこの時期よく見られる疾患、対策、治療についてお話します。
1.新しい生活スタートによるストレス、化粧などによるニキビなどの悪化
対策:なるべく睡眠をとり、食生活のバランスに気をつけましょう。化粧品はいろいろつけず必要最小限にしましょう。オイル系の化粧品は控えましょう。
治療:症状に応じて抗生物質の内服や、ディフェリンゲル、ダラシンTゲルなどの外用を行います。ニキビ出しやイオン導入、ピーリングに加え、ニキビの症状が激しく、ニキビ痕などが気になる場合は、トレチノイン、ハイドロキノン治療などを行うことがあります。
治療前

治療中

2.皮膚アレルギー症状(ヒノキ、スギなどの飛散による)
対策:花粉症などのアレルギー既往がある方は、マスクなど着用し、なるべくアレルゲンにさらされないようにしましょう。この時期は乾燥しがちになりますので、洗顔剤の使用を控えめにし、化粧品を新しく変えたりするのは控えましょう。(不用意に変えると、肌が荒れている分、内容成分に感作されやすくなり、かぶれたりすることがあります。)
治療:まずスキンケアを見直します。加えて、症状に応じて抗ヒスタミン剤の内服、ステロイドの外用、ワセリンなどによる皮膚の保護、保湿剤の使用などを行います。
3.不慣れな仕事からくる怪我(やけど、切創、機械にまきこまれることによるの挫傷など)
対策:作業中には注意を怠らないようにしましょう。作業上、安全な服装の上、仕事に臨みましょう。職業によっては衣類の袖、靴などにも気を配りましょう。
治療:怪我をした場合は速やかに最寄りの医療機関で治療を受けましょう。怪我をして縫合などが必要な場合、時間がたって縫合すると(6~8時間以上)細菌などが繁殖して結果が悪くなる場合があります。やけど場合は、いろいろ外用したりせずに、とにかく冷やして早めに医療機関を受診しましょう。
4.水虫の症状の顕著化

対策:蒸れない靴下、靴を履きましょう。ウールの靴下、ナイロンストッキング、ビニール靴、きっちり覆われた革靴などは蒸れやすいです。
治療:疑わしい場合は皮膚科を受診しましょう。真菌検査などで白癬の場合は、抗真菌薬の外用、爪白癬の場合は抗真菌薬の内服を行います。
5.日差しが強くなることで雀卵斑などのしみが目立つようになる、ストレス、ホルモンバランスの崩れによる肝斑の増強など
対策:日傘、帽子、日焼け止め、サングラスなどを使用し、なるべく紫外線から肌を守りましょう。また、喫煙、不摂生(睡眠不足、バランスの悪い食生活など)は慎みましょう。これらは体を錆びつかせる活性酸素を体内で増やし、しみだけでなく細胞の老化を早めます。
治療:レーザー治療、トレチノイン、ハイドロキノンなどの外用治療、トランサミンなどの内服治療、イオン導入などがあります。しみによって効果が異なりますし、治療によりダウンタイムも様々です。しみの内容によってはいろいろな治療を組み合わせて行うこともあります。しみの内容は診察しないと判断がつきにくいので、まずは美容皮膚科、形成外科などを受診され相談されてください。
そばかす治療前

そばかす治療後

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12:01
2011年03月16日
救急時の傷判断、治療、傷痕にしないコツ
今回は大震災のこともありますので、日常で注意すべき救急時の傷などに対する対応、処置などをお話します。
傷の場合
1.異物が混入している場合は丁寧に流水で洗い流します。
(石鹸などは刺激になりますので使用しない方がよいです。)
2.深く異物(砂など)が入り込んでいる場合は、使用していない歯ブラシなどで除去します。
3.すりむき傷などは乾燥させないように軟膏などを外用するか(乾燥させない方が傷の治りがよいです)、きれいな傷の場合はキズパワーパッドなどを使用します。(ただし、汚染された傷には使用してはいけません)
4.深い傷の場合は最寄りの病院で処置(縫合など)をしてもらいましょう。
打撲の場合
1.冷やしましょう。(湿布はいけません)
2.打撲したところをおさえた時強い痛みがある場合、動かしにくい場合、変形している場合、腫れ(腫脹)が強い場合には、骨折などの可能性もありますので、医療機関に診せましょう。
また、なるべく動かさないようにしましょう。(布や木片などを使用し副木代わりにするのもよいでしょう。)
顔面の場合は形成外科、四肢、体幹部の場合は整形外科が適切です。
3.入浴、飲酒、サウナ、運動などは控えましょう。
やけどの場合
1.冷やしましょう。
2.いろいろ外用すると逆に悪化する場合がありますので、早めに皮膚科、形成外科などを受診しましょう。(特に低温熱傷(湯たんぽ、カイロなどによるやけど)は深くなりやすいので要注意です。)


化膿、炎症病変の場合
1.傷ややけど、場合によっては水虫などを放置すると、細菌が感染してひょう疽、蜂窩織炎などに至ることがあります。こうなった場合はすぐに最寄り病院を受診してください。
抗生物質の投与や、切開排膿、洗浄処置などが必要になります。このような状況にならないためにも早めの対応、処置をされてください。
ひょう疽
蜂窩織炎
2.傷などの急性の病変でなくとも、アテローム(粉瘤)などの腫瘍が炎症を起こし、痛み、赤み、膿などが出てくることもあります。このような場合も早めに皮膚科、形成外科などを受診されてください。


1.異物が混入している場合は丁寧に流水で洗い流します。
(石鹸などは刺激になりますので使用しない方がよいです。)
2.深く異物(砂など)が入り込んでいる場合は、使用していない歯ブラシなどで除去します。
3.すりむき傷などは乾燥させないように軟膏などを外用するか(乾燥させない方が傷の治りがよいです)、きれいな傷の場合はキズパワーパッドなどを使用します。(ただし、汚染された傷には使用してはいけません)
4.深い傷の場合は最寄りの病院で処置(縫合など)をしてもらいましょう。

1.冷やしましょう。(湿布はいけません)
2.打撲したところをおさえた時強い痛みがある場合、動かしにくい場合、変形している場合、腫れ(腫脹)が強い場合には、骨折などの可能性もありますので、医療機関に診せましょう。
また、なるべく動かさないようにしましょう。(布や木片などを使用し副木代わりにするのもよいでしょう。)

3.入浴、飲酒、サウナ、運動などは控えましょう。

1.冷やしましょう。
2.いろいろ外用すると逆に悪化する場合がありますので、早めに皮膚科、形成外科などを受診しましょう。(特に低温熱傷(湯たんぽ、カイロなどによるやけど)は深くなりやすいので要注意です。)



1.傷ややけど、場合によっては水虫などを放置すると、細菌が感染してひょう疽、蜂窩織炎などに至ることがあります。こうなった場合はすぐに最寄り病院を受診してください。
抗生物質の投与や、切開排膿、洗浄処置などが必要になります。このような状況にならないためにも早めの対応、処置をされてください。
ひょう疽

蜂窩織炎

2.傷などの急性の病変でなくとも、アテローム(粉瘤)などの腫瘍が炎症を起こし、痛み、赤み、膿などが出てくることもあります。このような場合も早めに皮膚科、形成外科などを受診されてください。
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22:47
2011年02月16日
これからの時期の治療パート2
この時期はまだ日差しが弱く、汗などもかくことが少ないので、腫瘍(できもの)を治療するには良い時期です。
今日はよく見られる腫瘍の治療法をお伝えします。
まずは、よく見られる腫瘍ベスト3です。
1.ほくろ(色素性母斑)
大きさ、濃さにより炭酸ガスレーザーによる焼灼切除と、手術による切除があります。
傷が治るのにレーザーの場合、約2週間、手術の場合、約1週間かかります。
更に、傷の赤みがひくのには3カ月から半年かかります。
手術前
手術後
レーザー前
レーザー後2週
2.イボ(脂漏性角化症(老人性イボ)、ウイルス性イボ)
いずれも液体窒素による冷凍凝固、炭酸ガスレーザーなどによる焼灼術などがあります。顔面の老人性イボなどに対する治療は主に炭酸ガスレーザーで行います。
傷が治るのに約1週間(冷凍凝固で水疱ができた場合は約2週間)、赤みが引くのに3カ月程度かかります。
顔レーザー前
レーザー後
頸レーザー前
レーザー後
3.粉瘤(アテローム)
手術による摘出術を行います。炎症を起こしている場合は、皮膚を切開し膿を出す施術を行います。
手術前
手術後
次に時々見られる腫瘍です。
4.皮膚線維腫
皮膚が褐色ドーム型に隆起した腫瘍です。盛り上がった皮膚を含め切除術を行います。
5.脂肪腫
摘出術を行います。
6.黄色腫
眼瞼に発生することが多く、高コレステロール血症との関連があります。手術による切除や炭酸ガスレーザーによる焼灼術などがありますが、同時にコレステロールを下げる内服なども行います。
コレステロールのコントロールを行わないと再発しやすい傾向にあります。
手術前
手術後
7.汗管腫
炭酸ガスレーザーによる焼灼を行い、少しずつ目立たなくします。
8.稗粒腫
針で小さな穴をあけて圧出します。
9.脂腺増殖症
炭酸ガスレーザーによる切除、もしくはくりぬき切除を行います。
10.石灰化上皮腫
摘出術を行います。
11.線維性丘疹
鼻部にできることが多いのですが、他の部位にもできます。切除術を行います。
12.多発性毛包のう腫
1か所のみ確定診断を得るために摘出することもありますが、多発している場合、多くは針で切開、黄色のクリーム状の内容物を圧出します。
13.その他
以上です。気になる時は、皮膚科、形成外科を受診しましょう
。


1.ほくろ(色素性母斑)
大きさ、濃さにより炭酸ガスレーザーによる焼灼切除と、手術による切除があります。
傷が治るのにレーザーの場合、約2週間、手術の場合、約1週間かかります。
更に、傷の赤みがひくのには3カ月から半年かかります。
手術前

手術後

レーザー前

レーザー後2週

2.イボ(脂漏性角化症(老人性イボ)、ウイルス性イボ)
いずれも液体窒素による冷凍凝固、炭酸ガスレーザーなどによる焼灼術などがあります。顔面の老人性イボなどに対する治療は主に炭酸ガスレーザーで行います。
傷が治るのに約1週間(冷凍凝固で水疱ができた場合は約2週間)、赤みが引くのに3カ月程度かかります。
顔レーザー前

レーザー後

頸レーザー前

レーザー後

3.粉瘤(アテローム)
手術による摘出術を行います。炎症を起こしている場合は、皮膚を切開し膿を出す施術を行います。
手術前
手術後


4.皮膚線維腫
皮膚が褐色ドーム型に隆起した腫瘍です。盛り上がった皮膚を含め切除術を行います。
5.脂肪腫
摘出術を行います。
6.黄色腫
眼瞼に発生することが多く、高コレステロール血症との関連があります。手術による切除や炭酸ガスレーザーによる焼灼術などがありますが、同時にコレステロールを下げる内服なども行います。
コレステロールのコントロールを行わないと再発しやすい傾向にあります。
手術前

手術後

7.汗管腫
炭酸ガスレーザーによる焼灼を行い、少しずつ目立たなくします。
8.稗粒腫
針で小さな穴をあけて圧出します。
9.脂腺増殖症
炭酸ガスレーザーによる切除、もしくはくりぬき切除を行います。
10.石灰化上皮腫
摘出術を行います。
11.線維性丘疹
鼻部にできることが多いのですが、他の部位にもできます。切除術を行います。
12.多発性毛包のう腫
1か所のみ確定診断を得るために摘出することもありますが、多発している場合、多くは針で切開、黄色のクリーム状の内容物を圧出します。
13.その他
以上です。気になる時は、皮膚科、形成外科を受診しましょう

Posted by yoshiko at
11:16
2011年01月17日
この時期のスキンケア、治療(花粉症、しみ、乾燥の方へ)
1.花粉症、アレルギーのある方
今年は花粉の飛散量が昨年の天候の関係で多いようです。 1月の中下旬ごろから花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎の症状のある方は、予防的に抗ヒスタミン剤の内服に加え、皮膚に症状が出やすい方は洗顔剤、石鹸、シャンプーなどの使用を控えめにしましょう。湿疹化している場合は早めに皮膚科を受診されることをお勧めします。
2.しみの気になる方
3月、4月に卒業式、入学式やイベントを控えている方で、しみなどを気にしている方は今が治療のチャンスです。 シミ治療は、シミの内容により異なります。肝斑の場合、トランサミンなどの内服が効果的ですが、効果が表れるのに個人差はありますが、2~3カ月程度かかります。また、老人性色素斑、そばかすなどのQスイッチレーザーが効果的なしみも、レーザーした後、赤みが引くのに数カ月かかりますし、場合によっては一過性にレーザー後の色素沈着が生じたり、レーザーのみでは効果が不十分な場合もあります。
レーザー前
レーザー後
こういった場合、トレチノイン、ハイドロキノンなどの外用治療を2~3カ月程度行うと効果的ですが、仕上げまでの治療期間を考えると早めに治療をされることをお勧めします。
3.乾燥の気になる方
引続き寒く、湿度が低く、乾燥した日がつづきます。特に膝下、手などが皮脂の分泌が少なく、乾燥しやすいですので、熱いお湯の使用、洗浄剤の使用は控えめにし、濡れたり洗ったりした後はこまめに保湿を行いましょう。唇なども以外に乾燥しますので、ワセリン(プロぺト)の外用をこまめに行い、歯磨き粉の落とし方が不十分だったり、唇をなめたりしないようにしましょう。

この場合も湿疹化している場合は早めに皮膚科に診せましょう。
今年は花粉の飛散量が昨年の天候の関係で多いようです。 1月の中下旬ごろから花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎の症状のある方は、予防的に抗ヒスタミン剤の内服に加え、皮膚に症状が出やすい方は洗顔剤、石鹸、シャンプーなどの使用を控えめにしましょう。湿疹化している場合は早めに皮膚科を受診されることをお勧めします。
2.しみの気になる方
3月、4月に卒業式、入学式やイベントを控えている方で、しみなどを気にしている方は今が治療のチャンスです。 シミ治療は、シミの内容により異なります。肝斑の場合、トランサミンなどの内服が効果的ですが、効果が表れるのに個人差はありますが、2~3カ月程度かかります。また、老人性色素斑、そばかすなどのQスイッチレーザーが効果的なしみも、レーザーした後、赤みが引くのに数カ月かかりますし、場合によっては一過性にレーザー後の色素沈着が生じたり、レーザーのみでは効果が不十分な場合もあります。
レーザー前

レーザー後

こういった場合、トレチノイン、ハイドロキノンなどの外用治療を2~3カ月程度行うと効果的ですが、仕上げまでの治療期間を考えると早めに治療をされることをお勧めします。
3.乾燥の気になる方
引続き寒く、湿度が低く、乾燥した日がつづきます。特に膝下、手などが皮脂の分泌が少なく、乾燥しやすいですので、熱いお湯の使用、洗浄剤の使用は控えめにし、濡れたり洗ったりした後はこまめに保湿を行いましょう。唇なども以外に乾燥しますので、ワセリン(プロぺト)の外用をこまめに行い、歯磨き粉の落とし方が不十分だったり、唇をなめたりしないようにしましょう。
この場合も湿疹化している場合は早めに皮膚科に診せましょう。
Posted by yoshiko at
12:27
2010年12月28日
毛穴、赤ら顔の治療
前回の続きです。
1.脂っぽい肌の場合
脂っぽい肌の方は油分を含む製品が良くありません(オイルクレンジング、オイル、クリーム、乳液など)。かといってこの肌質の方でも冬場は洗いすぎは禁物です。洗えば洗うほど更に皮脂を補うために皮脂の分泌が多くなるからです。皮脂の分泌が多いTゾーンを中心に優しく洗顔しましょう。
このような肌の方は皮脂の分泌の調節にイオン導入や毛穴の改善にピーリングなどが効果的です。
2.毛穴が開きぎみである肌の場合
皮脂腺発達している頬から鼻部にかけては毛穴はもともと他の部位より目立っています。毛穴から皮脂を分泌して肌を保護する役目を担っているからです。
しかし、通常より毛穴の1つ1つが目立つ方の場合は、カーボンピール(顔に炭(カーボン)を塗布し、レーザーを照射する方法)やピーリングが効果があります。2週間に1度、4~6回程度施行します。
3.赤ら顔の場合
医学的には酒さと呼びます。20代の後半ごろから目立ち始めます。油性の化粧品の使用(オイルクレンジング、オイル、クリームなど)、ストレスなどで悪化し、赤いぶつぶつ(丘疹)が生じます。
まず、肌を刺激しないスキンケア(洗いすぎない、油性の化粧品を使用しない)を心がけます。
ビタミンB群の内服に加え、赤い丘疹が生じた場合はミノマイシンなどを内服します。ダラシンTゲル、アクアチムクリームなどの外用薬は場合によって使用する場合もありますが、むしろいろいろ外用しない方が無難です。赤ら顔に対してはGentle MAXなどのレーザーも劇的ではありませんが効果があります。
GMAX前
GMAX後
1.脂っぽい肌の場合
脂っぽい肌の方は油分を含む製品が良くありません(オイルクレンジング、オイル、クリーム、乳液など)。かといってこの肌質の方でも冬場は洗いすぎは禁物です。洗えば洗うほど更に皮脂を補うために皮脂の分泌が多くなるからです。皮脂の分泌が多いTゾーンを中心に優しく洗顔しましょう。
このような肌の方は皮脂の分泌の調節にイオン導入や毛穴の改善にピーリングなどが効果的です。
2.毛穴が開きぎみである肌の場合
皮脂腺発達している頬から鼻部にかけては毛穴はもともと他の部位より目立っています。毛穴から皮脂を分泌して肌を保護する役目を担っているからです。
しかし、通常より毛穴の1つ1つが目立つ方の場合は、カーボンピール(顔に炭(カーボン)を塗布し、レーザーを照射する方法)やピーリングが効果があります。2週間に1度、4~6回程度施行します。
3.赤ら顔の場合
医学的には酒さと呼びます。20代の後半ごろから目立ち始めます。油性の化粧品の使用(オイルクレンジング、オイル、クリームなど)、ストレスなどで悪化し、赤いぶつぶつ(丘疹)が生じます。
まず、肌を刺激しないスキンケア(洗いすぎない、油性の化粧品を使用しない)を心がけます。
ビタミンB群の内服に加え、赤い丘疹が生じた場合はミノマイシンなどを内服します。ダラシンTゲル、アクアチムクリームなどの外用薬は場合によって使用する場合もありますが、むしろいろいろ外用しない方が無難です。赤ら顔に対してはGentle MAXなどのレーザーも劇的ではありませんが効果があります。
GMAX前
GMAX後
Posted by yoshiko at
10:56
2010年12月07日
肌改善の総合治療(しみ、小皺、毛穴、赤ら顔など)
前回はスキンケアのお話でしたので、今回は、肌を総合的に整える総合的な治療についてお話します。
日頃よく気になる肌のトラブルは下記のようなものです。
1.シミっぽい
2.乾燥していて、小皺などが気になる
3.脂っぽい
4.毛穴が開きぎみである
5.赤ら顔である
これら各々について数回に分けて治療法を説明します。
1.シミっぽい肌の場合
シミのように見えても本当にしみ(老人性色素斑、肝斑、雀卵斑、遅発性太田母斑)の場合と、色素性母斑(ほくろ)や脂漏性角化症(老人性イボ)のように腫瘍の場合とあります。まずは、これらをきちんと診断して、適切な治療計画をたてるのが成功への秘訣です。美容皮膚科、形成外科などのクリニックで診てもらうのがよいでしょう。
しみなら、老人性色素斑はQスイッチレーザー、雀斑斑はQスイッチレーザー、GMAXレーザーなど、遅発性太田母斑はQスイッチレーザー、肝斑はトランサミン内服治療などが最も効果的ですが、トレチノイン、ハイドロキノン治療(オバジニューダームシステムなど)も、レーザー後の色素沈着や十分に取りきれなかった浅いしみの治療の仕上げとして、また総合的にくすみ、しみ、毛穴を改善する治療として効果的です。
老人性色素斑、レーザー前
後
雀斑斑、レーザー前
後
遅発性太田母斑、レーザー前
後
腫瘍の場合、色素性母斑で小さなものは炭酸ガスレーザー焼灼しますが、濃くて大きなものの場合は切除術の適応となります。老人性イボの場合も、炭酸ガスレーザーでの焼灼治療を行います。
老人性イボ、炭酸ガスレーザー前
後
東洋人の場合、レーザー治療後に色素沈着を起こしやすいので、治療後は日焼けをしない、肌をこすらないなどのケアも必要です。起こしてしまった場合は、上述したトレチノイン、ハイドロキノン治療が効果的です。
2.乾燥していて、小皺などが気になる肌の場合
乾燥している場合、湿疹化しているか、ただ乾燥しているだけか、見極めるのが重要です。湿疹化している場合は基礎化粧品により、さらに湿疹が悪化する場合が多いからです。
ただ乾燥しているだけの肌の場合は、洗いすぎないことがコツですが、ヒアルロン酸やグリセリンが含まれた化粧水を適量使用し、セラミド入りのクリームなどを使用するとよいでしょう。ただし、パックなどは禁物です。
湿疹化している場合は、皮膚科を早めに受診しましょう。肌を安静にし、適切な外用を行いましょう。
小皺が気になる場合、眼の周りの小皺なら保湿クリーム、バイミネラルコンプレックス配合のエラスチダームアイクリームなどの使用がソフトな治療ですが、表情じわ(眉間、額、目じり)などが気になる場合は、ボトックス注射やヒアルロン酸注入などが適応となります。
エラスチダームアイクリーム使用前
後
ボトックス、ヒアルロン酸注入前
後
次回は脂っぽい肌、毛穴、赤ら顔などについて治療をお話します。

日頃よく気になる肌のトラブルは下記のようなものです。
1.シミっぽい
2.乾燥していて、小皺などが気になる
3.脂っぽい
4.毛穴が開きぎみである
5.赤ら顔である
これら各々について数回に分けて治療法を説明します。

シミのように見えても本当にしみ(老人性色素斑、肝斑、雀卵斑、遅発性太田母斑)の場合と、色素性母斑(ほくろ)や脂漏性角化症(老人性イボ)のように腫瘍の場合とあります。まずは、これらをきちんと診断して、適切な治療計画をたてるのが成功への秘訣です。美容皮膚科、形成外科などのクリニックで診てもらうのがよいでしょう。
しみなら、老人性色素斑はQスイッチレーザー、雀斑斑はQスイッチレーザー、GMAXレーザーなど、遅発性太田母斑はQスイッチレーザー、肝斑はトランサミン内服治療などが最も効果的ですが、トレチノイン、ハイドロキノン治療(オバジニューダームシステムなど)も、レーザー後の色素沈着や十分に取りきれなかった浅いしみの治療の仕上げとして、また総合的にくすみ、しみ、毛穴を改善する治療として効果的です。
老人性色素斑、レーザー前
後
雀斑斑、レーザー前
後
遅発性太田母斑、レーザー前
後
腫瘍の場合、色素性母斑で小さなものは炭酸ガスレーザー焼灼しますが、濃くて大きなものの場合は切除術の適応となります。老人性イボの場合も、炭酸ガスレーザーでの焼灼治療を行います。
老人性イボ、炭酸ガスレーザー前
後


乾燥している場合、湿疹化しているか、ただ乾燥しているだけか、見極めるのが重要です。湿疹化している場合は基礎化粧品により、さらに湿疹が悪化する場合が多いからです。
ただ乾燥しているだけの肌の場合は、洗いすぎないことがコツですが、ヒアルロン酸やグリセリンが含まれた化粧水を適量使用し、セラミド入りのクリームなどを使用するとよいでしょう。ただし、パックなどは禁物です。
湿疹化している場合は、皮膚科を早めに受診しましょう。肌を安静にし、適切な外用を行いましょう。
小皺が気になる場合、眼の周りの小皺なら保湿クリーム、バイミネラルコンプレックス配合のエラスチダームアイクリームなどの使用がソフトな治療ですが、表情じわ(眉間、額、目じり)などが気になる場合は、ボトックス注射やヒアルロン酸注入などが適応となります。
エラスチダームアイクリーム使用前
後
ボトックス、ヒアルロン酸注入前
後
次回は脂っぽい肌、毛穴、赤ら顔などについて治療をお話します。

Posted by yoshiko at
21:21
2010年11月22日
美肌を保つ肌ケア


そもそも肌の表面には皮脂膜という自分が作り出している天然の保護膜があります。この皮脂膜は皮膚表面に膜をはり、外界からアレルゲンなどの抗原や、細菌が皮膚の内部に侵入するのを防ぎ、肌の潤いを保つ一旦を担っています。
不必要に洗顔剤をつけて洗ったり、ごしごしこすり洗い(いわいるキュッキュするまで洗う)をすると、この大事な皮脂膜(皮膚のバリア)がとれてしまい、肌にとって不利益ないろいろな侵入物が入りやすくなります。このような侵入物が入り込むと、かぶれたり、炎症をおこしたり、それが慢性的に続くと色素沈着をおこしてきます(肌のくすみの原因の一部)。また、もともとアレルギーを持っている方はそうでなくても皮膚のバリア機能が低いのでこのようなスキンケアをしていると普通の肌の方よりもトラブルを起こしやすいものです。
同様の理由で、化粧品をいろいろ使用していると、リッチな成分が入っているほど、その内容成分が多いほど、そのどれかに合わない場合、肌は炎症をおこし、赤みがでたり、痒みがでたりして、やがてはかぶれを引き起こすことになります。また、化粧品をすりこんだり、激しくパッティングしたり、強くマッサージしたり、長時間のパック(3分以上)などを行ってしまうと、肌の表面は傷めつけられ、皮脂膜がとれてしまい、化粧品の良い成分以外の悪い成分も肌のなかに侵入し、せっかく肌をよくするつもりでスキンケアをしているつもりが、益々肌を乾燥させ、炎症を起こし、シミっぽくしてしまうことになりかねません。
次によくある間違いが、肌がひどく乾燥したり、かぶれたりした時に、何か更に化粧品をつけて何とか元に戻そうという考えです。痛んだ肌にいろいろなものを外用すると、肌のバリアがなくなっていますので、本来肌に侵入しなっかったいろいろな成分が肌の中にはいってしまい、更に炎症を引き起こすことになります。
肌が傷んでいる時は、なるべく水にも濡らさずにそっとしておくことが一番です。もちろんかぶれ、湿疹にまで進んだ場合には、皮膚科を受診して、早めに適切な治療を受けましょう。早めに治療すると、慢性的な炎症が原因の炎症後の色素沈着などをおこすことを防ぎやすくします。
以上、肌ケア上の注意点おわかりになられましたか?

1.肌のバリア(皮脂膜)をすこやかに保ちましょう。
洗いすぎない、いろいろつけない(必要最小限)
2.湿疹化した場合は速やかに治療しましょう。
自己判断でいろいろなことをしてしまうとかえって逆効果です。
3.美肌はいろいろしない方が実現しやすいものです。
肌への刺激をやめ、バランスのとれた食生活、睡眠をとりましょう。
どうしても気になるシミ(老人性色素斑、そばかす、肝斑、遅発性太田母斑など)がある場合は、市販の化粧品でしみを取る力まではないので、専門のクリニックで適切なアドバイス、治療を受けてください。
Posted by yoshiko at
21:07
2010年10月22日
よく見かける皮膚良性腫瘍


A.

B.
C.
D.
E.
F.

G.

H.

I.
答え
A.アテローム(粉瘤)


B.軟性線維腫


C.色素性母斑(ほくろ)


D.脂漏性角化症(老人性イボ)

顔の場合、老人性色素斑(しみ)と合併していることもしばしばです。よくみられるのは顔、頸ですが、体や四肢にもできます。

E.皮膚線維腫


F.ひ粒腫


G.汗管腫


H.老人性脂腺増殖症


I.尋常性イボ(ウイルス性イボ)


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21:49
2010年09月28日
皮膚腫瘍(導入編、診断について)
今回は久しぶりに皮膚の腫瘍(できもの)についてお話します。
皮膚腫瘍には大きく分けて、良性のできものと悪性のできもの、その中間があります。
これを見分けることはとても重要で、予後、治療法などに大きく関わってきます。
色調にむらがある、かなり色が濃い(真黒)、形がいびつである、急速に大きくなる(経過が短い)、出血するなどの症状があれば、悪性の可能性がありますが、一概には判断できません。まずは心配なら皮膚科を受診を受診されてください。湿疹と思っていても、日光角化症、ボーエン病のように表皮内癌病変のこともありますので、治らない湿疹様の病変も要注意です。
日光角化症:慢性湿疹と間違えられることあり。
ボーエン病:慢性湿疹と間違えられることあり。
次にできている部位により、皮膚腫瘍、皮下腫瘍に分けられ、更にどの成分から生じたかにより、様々に分けられます。例えば、メラノサイト系母斑、表皮系の腫瘍、毛包系の腫瘍、神経系の腫瘍、血管系の腫瘍、線維組織系の腫瘍、骨系の腫瘍などといった感じです。具体的には、
線維組織系腫瘍の軟線維腫です。治療:切除
メラノサイト系母斑の色素性母斑です。治療:切除
血管系腫瘍の老人性血管腫です。治療:レーザー、切除
神経系腫瘍の神経線維腫です。治療:切除
毛包系腫瘍の毛包腫です。治療:切除
といった具合です。
診断は、肉眼的(見た目)、触った感じ、ダーモスコピー(皮膚表面を拡大して確認)である程度推測し、場合によっては画像検査(エコー、CT、MRIなど)で更に詳しく性状や部位を見極めることがあります。ここまではあくまでも推測で、最終的には、手術や生検で組織を病理検査に提出し、確定診断を行います。
次回は良性のできものについて具体的に治療も含め、お話しましょう。

これを見分けることはとても重要で、予後、治療法などに大きく関わってきます。
色調にむらがある、かなり色が濃い(真黒)、形がいびつである、急速に大きくなる(経過が短い)、出血するなどの症状があれば、悪性の可能性がありますが、一概には判断できません。まずは心配なら皮膚科を受診を受診されてください。湿疹と思っていても、日光角化症、ボーエン病のように表皮内癌病変のこともありますので、治らない湿疹様の病変も要注意です。








といった具合です。

次回は良性のできものについて具体的に治療も含め、お話しましょう。

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10:54
2010年09月08日
夏から秋への肌ケア(シミ、乾燥など中心に)
まだ暑い日が続いていますが、台風の到来とともにすこしづつ秋の気配を感じるようになってきました。
今日は夏から秋への季節の変わり目の肌トラブル、スキンケア上の注意点についてお話します
。
1.今年の夏は蒸し暑かったのですが、秋になると湿度、気温ともにさがり、肌の乾燥が目立ち出します。→不用意に化粧品をかえたり、長時間のパックなどをすると、かえって肌を傷めることがあります。乾燥を感じたら、洗顔を控えめにし、肌を刺激しないようにしましょう。保湿剤を使用するなら、いろいろな成分が入っていないセラミドやヒアルロン酸中心の製品にしましょう。
2.夏の日差しの影響によるしみ、くすみが気になってきます。→しみの種類によって治療法は異なります。具体的には、下記のとおりです。
肝斑は内服が効果的ですし、老人性色素斑などの浅いしみで、ある程度色の濃いものはQスイッチレーザ-照射が効果的です。
前
後
色の薄いものは、外用治療(トレチノイン、ハイドロキノン)が効果的です。 雀卵斑はQスイッチレーザー、Gentle MAXなどのダウンタイムの少ないレーザー、トレチノイン、ハイドロキノンなどの外用治療などいずれも効果的ですが、各々しみのとれるスピードが異なります。
前
後
また、一見シミのように見えますが、褐色で皮膚のふくらみがあるタイプは、脂漏性角化症(いわゆる老人性イボ)の可能性があります。このタイプはシミのレーザーではとれないので、炭酸ガスレーザーなどで皮膚の隆起部を焼灼します。
いろいろなシミが組み合わさっている場合は、これらの治療を組み合わせて総合的な治療を行います。
3.日焼けや虫さされのあとの色素沈着は次第に軽減しますが、気になる場合には→日焼けに関してはひりつき、皮向けが落ち着いた後、ビタミンCなどのイオン導入やハイドロキノンなどのが効果的です。虫刺されのあとは次第に改善しますが、結節化してかゆみが続いたり、ドーム状の褐色の皮膚隆起がある場合は腫瘍(皮膚線維腫)になっている場合がありますので気になる場合は皮膚科を受診しましょう。
今日は夏から秋への季節の変わり目の肌トラブル、スキンケア上の注意点についてお話します

1.今年の夏は蒸し暑かったのですが、秋になると湿度、気温ともにさがり、肌の乾燥が目立ち出します。→不用意に化粧品をかえたり、長時間のパックなどをすると、かえって肌を傷めることがあります。乾燥を感じたら、洗顔を控えめにし、肌を刺激しないようにしましょう。保湿剤を使用するなら、いろいろな成分が入っていないセラミドやヒアルロン酸中心の製品にしましょう。
2.夏の日差しの影響によるしみ、くすみが気になってきます。→しみの種類によって治療法は異なります。具体的には、下記のとおりです。
肝斑は内服が効果的ですし、老人性色素斑などの浅いしみで、ある程度色の濃いものはQスイッチレーザ-照射が効果的です。
前
後
色の薄いものは、外用治療(トレチノイン、ハイドロキノン)が効果的です。 雀卵斑はQスイッチレーザー、Gentle MAXなどのダウンタイムの少ないレーザー、トレチノイン、ハイドロキノンなどの外用治療などいずれも効果的ですが、各々しみのとれるスピードが異なります。
前

後
また、一見シミのように見えますが、褐色で皮膚のふくらみがあるタイプは、脂漏性角化症(いわゆる老人性イボ)の可能性があります。このタイプはシミのレーザーではとれないので、炭酸ガスレーザーなどで皮膚の隆起部を焼灼します。
いろいろなシミが組み合わさっている場合は、これらの治療を組み合わせて総合的な治療を行います。
3.日焼けや虫さされのあとの色素沈着は次第に軽減しますが、気になる場合には→日焼けに関してはひりつき、皮向けが落ち着いた後、ビタミンCなどのイオン導入やハイドロキノンなどのが効果的です。虫刺されのあとは次第に改善しますが、結節化してかゆみが続いたり、ドーム状の褐色の皮膚隆起がある場合は腫瘍(皮膚線維腫)になっている場合がありますので気になる場合は皮膚科を受診しましょう。
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23:27
2010年08月20日
真夏に多い肌トラブル ベスト10
今年は熱中症が多く本当に蒸し暑い日々が続きますが、今日は真夏に多い肌トラブルとその対処法についてお話します。
1.汗疹(あせも)

通気性の良い衣類を着用し、まめに汗を拭きましょう。
炎症がない場合は亜鉛華粉などを塗布するとよいでしょう。かゆみや炎症がある場合はステロイドクリームなどを外用します。
2.汗疱(手のひらや足の裏にできる小水疱)

手のひらや足の裏に水疱ができる疾患は他にもいろいろありますので鑑別が必要ですが、白癬菌などがいない場合、汗疱である可能性があります。皮膚科で診てもらいましょう。
症状に応じて、ステロイド外用などを行います。
3.汗によるアトピー性皮膚炎などの皮膚炎症状の悪化
ぬるいシャワーなどで汗をさっと流すのは良いのですが、ごしごし洗いは禁物です。
シルクなどの通気性の良い肌着を着用し、汗はまめにこすらず抑えぶきしましょう。
かかりつけの皮膚科で皮膚症状に応じた治療を行いましょう。
4.ニキビ、毛包炎などの悪化

髪の毛は必ず良く乾かしましょう。濡れたままでいると細菌感染をおこしじくじくしたり、皮膚トラブルの原因となります。
クリームなどの保湿剤の使用は控えめにし、化粧はなるべく早めに落としましょう。
ニキビ出し、抗生物質の内服などを行います。
5.背中、胸のニキビ(マラセチア毛包炎)

皮膚常在菌であるマラセチアによるもので、高温、多湿になるとできることがあります。
蒸れない下着を着用し、まめに汗を拭きましょう。
抗真菌薬の外用を行います。
6.癜風

上記のマラセチア毛包炎の原因と同じマラセチア(真菌)が原因でおきます。
主に体幹部に褐色のしみのような病変が生じます。
抗真菌剤の外用を行います。
7.水虫(白癬)

蒸れない靴をはき、ストッキングはなるべく着用しないようにしましょう。
軽石でゴシゴシこするのも禁物です。
抗真菌薬を外用します。爪にまで病変が及ぶ場合は抗真菌薬の内服を行います。
8.日光皮膚炎(日焼けによる皮膚炎)

海などで直射日光をじかにあびるのはよくありません。日焼け止めを外用し、長時間肌を焼いたりしないようにしましょう。ひりつき、赤みがある場合は冷やしましょう。
水疱などができている場合は、やけど(熱傷)と同じ状態ですので、皮膚科を受診しましょう。
9.虫刺症(毛虫皮膚炎、クラゲ刺症、蚊など)

水疱を形成したり、腫脹、掻痒が強い場合、適切な処置をしないと痕になる場合があります。こういう場合は早めに皮膚科を受診しましょう。
ステロイド含有テープ貼付やステロイドの外用を行います。
10.雀卵斑などの日光によるしみの悪化

とにかく日傘、帽子、日焼け止めの使用をきちんと行いましょう。
シミになってしまった場合は、レーザーやトレチノイン、ハイドロキノンなどの外用治療をおこないます。
以上に注意して暑い夏を乗り切りましょう。

1.汗疹(あせも)
通気性の良い衣類を着用し、まめに汗を拭きましょう。

2.汗疱(手のひらや足の裏にできる小水疱)
手のひらや足の裏に水疱ができる疾患は他にもいろいろありますので鑑別が必要ですが、白癬菌などがいない場合、汗疱である可能性があります。皮膚科で診てもらいましょう。

3.汗によるアトピー性皮膚炎などの皮膚炎症状の悪化
ぬるいシャワーなどで汗をさっと流すのは良いのですが、ごしごし洗いは禁物です。
シルクなどの通気性の良い肌着を着用し、汗はまめにこすらず抑えぶきしましょう。

4.ニキビ、毛包炎などの悪化
髪の毛は必ず良く乾かしましょう。濡れたままでいると細菌感染をおこしじくじくしたり、皮膚トラブルの原因となります。
クリームなどの保湿剤の使用は控えめにし、化粧はなるべく早めに落としましょう。

5.背中、胸のニキビ(マラセチア毛包炎)
皮膚常在菌であるマラセチアによるもので、高温、多湿になるとできることがあります。
蒸れない下着を着用し、まめに汗を拭きましょう。

6.癜風
上記のマラセチア毛包炎の原因と同じマラセチア(真菌)が原因でおきます。
主に体幹部に褐色のしみのような病変が生じます。

7.水虫(白癬)
蒸れない靴をはき、ストッキングはなるべく着用しないようにしましょう。
軽石でゴシゴシこするのも禁物です。

8.日光皮膚炎(日焼けによる皮膚炎)
海などで直射日光をじかにあびるのはよくありません。日焼け止めを外用し、長時間肌を焼いたりしないようにしましょう。ひりつき、赤みがある場合は冷やしましょう。

9.虫刺症(毛虫皮膚炎、クラゲ刺症、蚊など)
水疱を形成したり、腫脹、掻痒が強い場合、適切な処置をしないと痕になる場合があります。こういう場合は早めに皮膚科を受診しましょう。

10.雀卵斑などの日光によるしみの悪化
とにかく日傘、帽子、日焼け止めの使用をきちんと行いましょう。

以上に注意して暑い夏を乗り切りましょう。

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23:10
2010年08月04日
Gentle MAXによる血管性病変、赤ら顔治療
ジェントルマックス(G MAX)治療の第4段です。
今回は血管腫、毛細血管拡張、赤ら顔に対する治療をお話します。
このレーザーをYAGレーザーで設定すると、単純性血管腫、老人性血管腫、毛細血管拡張症、赤ら顔などに効果があります。
酒さなどの赤ら顔は、顔面の毛細血管の拡張をきたす慢性炎症性疾患です。劇的に効果がある治療はありませんが、油分を含まない、肌を刺激しないスキンケア、ミノマイシンなどの内服に加え、Gentle YAGを1カ月に1度5回程度照射すると効果があります。すべて赤みが引くわけではありませんが、改善がみられます。
前
後
前
後
前
後
老人性血管腫は加齢とともに出現する赤い小さな腫瘍ですが、Gentle YAGを1回~2回程度照射すると効果的です。
単純性血管腫の場合は、Gentle YAGを数回(1回~3回程度)照射します。
今回は血管腫、毛細血管拡張、赤ら顔に対する治療をお話します。

このレーザーをYAGレーザーで設定すると、単純性血管腫、老人性血管腫、毛細血管拡張症、赤ら顔などに効果があります。

前
後
前
後
前
後


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21:11
2010年07月21日
G-MAXレーザーによるタイトニング治療
今日はGentle MAXのタイトニング治療についてお話します。
大きなたるみにはフェイスリフトやしわ取り手術、表情しわにはボトックス、ヒアルロン酸注入などが効果的ですが、手術となると大がかりですし、ダウンタイムもあります。
そこでダウンタイムがほとんどなく、肌の若返りの治療として、Gentle MAXの治療は有意義です。
YAGレーザーの照射により、肌をひきしめ、肌のきめを整えます。





冷却ガスを当てながらレーザー光照射を照射しますので、痛み、ダウンタイムもほとんど
なく、化粧は直後からされてかまいません。(ただし、肌の暖かい感じが数時間つづき、少しひりつきを感じられる方もおられますので、このような場合はひりつき感が落ち着いてから化粧をされてください。)
1カ月に1度、5回程度照射すると効果的です。効果は数カ月持続します。定期的におこえば肌の活性化が促進され、肌のきめを整え若々しく保つことができます。
顔の赤みの改善にも効果があります。

大きなたるみにはフェイスリフトやしわ取り手術、表情しわにはボトックス、ヒアルロン酸注入などが効果的ですが、手術となると大がかりですし、ダウンタイムもあります。
そこでダウンタイムがほとんどなく、肌の若返りの治療として、Gentle MAXの治療は有意義です。
YAGレーザーの照射により、肌をひきしめ、肌のきめを整えます。
冷却ガスを当てながらレーザー光照射を照射しますので、痛み、ダウンタイムもほとんど
なく、化粧は直後からされてかまいません。(ただし、肌の暖かい感じが数時間つづき、少しひりつきを感じられる方もおられますので、このような場合はひりつき感が落ち着いてから化粧をされてください。)
1カ月に1度、5回程度照射すると効果的です。効果は数カ月持続します。定期的におこえば肌の活性化が促進され、肌のきめを整え若々しく保つことができます。

顔の赤みの改善にも効果があります。
Posted by yoshiko at
10:59
2010年07月07日
G-MAXレーザーによるフェイシャル、しみ治療
今日は新しいレーザーGentle MAXの機能、しみ治療、フェイシャル治療についてです。
このレーザーの良い点はダウンタイムが少ないことです。Qスイッチレーザーでは、しっかりしたかさぶたができ、かさぶたがとれるまで約1週間~2週間程度のガーゼやテープによる保護が必要です。一方、Gentle MAXは軽い褐色の被膜が反応した部分にできる程度なので翌日から通常通りのメークができます。この軽い被膜は1週間~10日程度で自然にはがれおちます。
また、シミの部分のみでなく、シミが存在する部位に全体的に照射しますので、肌のきめやくすみの改善効果も同時に得ることができます。
前
後
1カ月に1度3~5回程度繰り返し照射を重ねることで徐々に肌の質感が改善していきます。
このように肌の質感(くすみ、きめ、毛穴など)を改善する点では優れていますが、濃く大きな老人性色素斑などは、Qスイッチレーザーの方がダウンタイムはありますが効果的です。Gentle MAXのしみ取り治療でお勧めのしみは、そばかす(雀卵斑)や小さな色素斑(浅い色素斑)です。
前
後
1カ月に1度3回~5回程度のレーザー治療を行うと徐々に改善がみられます。特にそばかすには効果的です。
また、注意点としては、肝斑が濃く存在する方の場合、肝斑の部分にもレーザー光があたりますので、あらかじめ内服、外用治療で肝斑を薄くした後の照射の方が安全です。何故なら肝斑はレーザー照射により濃くなることが多いからです。
日焼けした肌や日焼けする予定の肌への照射も避けるべきです。日焼けした場合は日焼けの影響が取れてから治療をします。それまでは、美白剤の外用、イオン導入で様子をみます。

このレーザーの良い点はダウンタイムが少ないことです。Qスイッチレーザーでは、しっかりしたかさぶたができ、かさぶたがとれるまで約1週間~2週間程度のガーゼやテープによる保護が必要です。一方、Gentle MAXは軽い褐色の被膜が反応した部分にできる程度なので翌日から通常通りのメークができます。この軽い被膜は1週間~10日程度で自然にはがれおちます。

また、シミの部分のみでなく、シミが存在する部位に全体的に照射しますので、肌のきめやくすみの改善効果も同時に得ることができます。
前

後

1カ月に1度3~5回程度繰り返し照射を重ねることで徐々に肌の質感が改善していきます。
このように肌の質感(くすみ、きめ、毛穴など)を改善する点では優れていますが、濃く大きな老人性色素斑などは、Qスイッチレーザーの方がダウンタイムはありますが効果的です。Gentle MAXのしみ取り治療でお勧めのしみは、そばかす(雀卵斑)や小さな色素斑(浅い色素斑)です。
前
後
1カ月に1度3回~5回程度のレーザー治療を行うと徐々に改善がみられます。特にそばかすには効果的です。


Posted by yoshiko at
21:13
2010年06月15日
新しいレーザー(ジェントルマックス)
Gentle MAX

今日は新しいレーザー機器の紹介をしましょう。(6月末頃から治療可能です)
この器械は下記のようないろいろな治療が可能です。
1.レーザー脱毛
前
後
2.しみ治療
そばかすや小老人性色素斑などを薄くします。1カ月に1度、3回程度の治療で、翌日からメークができダウンタイムの少ない治療です。
前
後
3.レーザーフェイシャル
毛孔、くすみ、浅い色素斑を改善します。1カ月おきに3回~5回程度の治療となります。
4.レーザータイトニング
肌のたるみ、引き締めに効果的です。1カ月おきに5回程度の治療となります。
前
後
5.毛孔性苔癬の改善
6.毛細血管拡張、小血管腫の治療
前
後
7.その他
今日は第1段としてレーザー脱毛についてお話します。
脱毛レーザーはいろいろな機器がありますが、当院のレーザーはアレックスレーザーです。

治療の目安は1カ月~1カ月半に一度、5回程度ですが、部位によってはもう少し回数が必要な場合があります。
また、脱毛レーザーは永久脱毛ではありません。永久減毛と表現した方が適切です。治療後も1~4%程度の残存毛が存在しますが、ほとんど剃毛しなくてよい程度になります。
脱毛レーザーを行う前には2週間以上、脱毛予定部位の毛を自然に生やし、決して脱毛クリームやピンセットによる毛抜きを行ってはいけません。また、脱毛予定部位の日焼けも禁物です。
脱毛ご希望の場合は前もって診察を受けられ(この際は毛の生え具合を観察する必要がありますので、毛を自然に生やした状態で来院されてください)、注意事項を守られてください。
次回はGentel MAXのしみ治療他です。

今日は新しいレーザー機器の紹介をしましょう。(6月末頃から治療可能です)
この器械は下記のようないろいろな治療が可能です。
1.レーザー脱毛
前
後
2.しみ治療
そばかすや小老人性色素斑などを薄くします。1カ月に1度、3回程度の治療で、翌日からメークができダウンタイムの少ない治療です。
前
後
3.レーザーフェイシャル
毛孔、くすみ、浅い色素斑を改善します。1カ月おきに3回~5回程度の治療となります。
4.レーザータイトニング
肌のたるみ、引き締めに効果的です。1カ月おきに5回程度の治療となります。
前
後
5.毛孔性苔癬の改善
6.毛細血管拡張、小血管腫の治療
前
後
7.その他

脱毛レーザーはいろいろな機器がありますが、当院のレーザーはアレックスレーザーです。
治療の目安は1カ月~1カ月半に一度、5回程度ですが、部位によってはもう少し回数が必要な場合があります。
また、脱毛レーザーは永久脱毛ではありません。永久減毛と表現した方が適切です。治療後も1~4%程度の残存毛が存在しますが、ほとんど剃毛しなくてよい程度になります。


次回はGentel MAXのしみ治療他です。

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21:55
2010年05月16日
目元対策
目元の悩みの代表的なものには
1.目元の小皺、表情しわ

2.目元のくま、くすみなどがあります。
今日は各々に対する対策をお話します。
1.目元の小皺、表情しわ
自宅でできる対策:
・皮脂を取りすぎないように、洗顔のしすぎ、こすり刺激に気をつけましょう。
・適度な保湿をおこないます。(ヒアルロン酸、セラミド、ビタミンA,C,E入りの保湿剤、美容液など)
・肌の小皺にはりをもたせるクリームを使用する。(バイミネラルコンプレックス入りのクリームなど)
クリニックなどで行う積極的な対策:
・ボトックス注射、コラーゲン、ヒアルロン酸注入:表情しわには上記の方法は余り効果がありません。からすの足跡のようなしわにはボトックス注射や、コラーゲン、ヒアルロン酸などのフィラーを併用すると効果的です。ただし、持続効果は3カ月~6カ月です。

・しわとり手術:下眼瞼のたるみ、上眼瞼の垂れ下がりが顕著な場合は、上記のいずれの方法でも改善が難しいので手術の適応となります。

2.目元のくすみ、くま
目元のくまの原因には、血流の停滞、低下、メラニン量の増加、遅発性太田母斑などのしみの存在などがあげられます。
自宅でできる対策:
・睡眠を十分に取る
・ホットタオルなどで短時間温め、血流を促します。
・ビタミンA,C,E入りの美容液などを外用します。
クリニックなどで行う積極的な対策:
・外用治療:肝斑などに対してはハイドロキノン外用(トレチノインを併用する場合もあります)、トランサミン内服などをおこないます。
・レーザー治療:遅発性太田母斑などのしみに対してはQスイッチレーザー、トレチノイン、ハイドロキノン外用などを行います。ただし、炎症後色素沈着などはレーザーの適応にはなりません。
1.目元の小皺、表情しわ
2.目元のくま、くすみなどがあります。
1.目元の小皺、表情しわ

・皮脂を取りすぎないように、洗顔のしすぎ、こすり刺激に気をつけましょう。
・適度な保湿をおこないます。(ヒアルロン酸、セラミド、ビタミンA,C,E入りの保湿剤、美容液など)
・肌の小皺にはりをもたせるクリームを使用する。(バイミネラルコンプレックス入りのクリームなど)

・ボトックス注射、コラーゲン、ヒアルロン酸注入:表情しわには上記の方法は余り効果がありません。からすの足跡のようなしわにはボトックス注射や、コラーゲン、ヒアルロン酸などのフィラーを併用すると効果的です。ただし、持続効果は3カ月~6カ月です。
・しわとり手術:下眼瞼のたるみ、上眼瞼の垂れ下がりが顕著な場合は、上記のいずれの方法でも改善が難しいので手術の適応となります。
2.目元のくすみ、くま

・睡眠を十分に取る
・ホットタオルなどで短時間温め、血流を促します。
・ビタミンA,C,E入りの美容液などを外用します。

・外用治療:肝斑などに対してはハイドロキノン外用(トレチノインを併用する場合もあります)、トランサミン内服などをおこないます。
・レーザー治療:遅発性太田母斑などのしみに対してはQスイッチレーザー、トレチノイン、ハイドロキノン外用などを行います。ただし、炎症後色素沈着などはレーザーの適応にはなりません。
Posted by yoshiko at
18:03
2010年04月20日
水虫のいろいろ
また、水虫の方が増えてくる季節になりました。


毎年ゴールデンウイークあたりから水虫(白癬)の症状がでてくる方が多いものです。
水虫には大まかに3パターンあります。
1.指の間がじくじくするもの
2.水疱(水ぶくれ)を生じるもの
3.足の裏が角化し、ひび割れなどをおこしているもの(白癬が進行した状態)
更に、発展して他の要素を伴っている場合もあります。
4.細菌感染、蜂窩織炎を伴っているもの(炎症があるもの)
5.かぶれ(接触性皮膚炎)を伴っているもの
今日は水虫のいろいろなパターンを紹介し、症状に応じた治療、アドバイスを行います。
いずれにせよ、水虫かなと思ったら、自己判断せず、早めに皮膚科を受診しましょう。
1.



指の間がじくじくするものに関しては、早く乾燥させることが第一です。サトウザルべや亜鉛華粉などを外用します。
じくじくが落ち着いたら、抗真菌剤の外用に切り替えます。
じくじくしている内に抗真菌剤を外用すると、抗真菌剤によるかぶれなどを起こすことがありますので注意が必要です。
2.


水泡を生じるものは小さなものはそのままにしますが、大きなものは針などで内容物を排出し、サトウザルべや亜鉛華粉などを外用します。びらん面がおちついたら、抗真菌剤を外用します。
3.


角化を伴っているものに関しては、抗真菌剤の外用に加え、サリチル酸ワセリンなど角質を柔らかくする外用を併用することもあります。
4.

細菌感染をともない紅く腫れているような場合は、まずは炎症に対する治療を行います。速やかに治療しないと、炎症が進行し大変なことになります。
洗浄が必要な場合は行い、抗生物質の内服(あるいは点滴)、炎症を起こしている部位の安静を保ちます。(足の場合はクッションの上に乗せて挙上するなど)
炎症が落ち着いてきたら、抗真菌剤の外用を開始します。
5.

かぶれている場合
多くは抗真菌剤によるかぶれを、更に水虫が進行してしまったと思いこみ、外用を続けたことによりおこります。上記の1の状態などは、痛んだ皮膚表面からの外用薬の吸収がよく、かぶれを引き起こしてしまうことがあります。
また、水虫ではない足背の方まで広く抗真菌剤を外用しすぎておこすこともあります。
治りが悪い、外用によりかゆみが悪化した、皮膚の状態が悪化した場合は、自己判断せず早めに始めに診てもらった病院を受診しましょう。


毎年ゴールデンウイークあたりから水虫(白癬)の症状がでてくる方が多いものです。

1.指の間がじくじくするもの
2.水疱(水ぶくれ)を生じるもの
3.足の裏が角化し、ひび割れなどをおこしているもの(白癬が進行した状態)

4.細菌感染、蜂窩織炎を伴っているもの(炎症があるもの)
5.かぶれ(接触性皮膚炎)を伴っているもの

いずれにせよ、水虫かなと思ったら、自己判断せず、早めに皮膚科を受診しましょう。
1.



指の間がじくじくするものに関しては、早く乾燥させることが第一です。サトウザルべや亜鉛華粉などを外用します。
じくじくが落ち着いたら、抗真菌剤の外用に切り替えます。

2.


水泡を生じるものは小さなものはそのままにしますが、大きなものは針などで内容物を排出し、サトウザルべや亜鉛華粉などを外用します。びらん面がおちついたら、抗真菌剤を外用します。
3.


角化を伴っているものに関しては、抗真菌剤の外用に加え、サリチル酸ワセリンなど角質を柔らかくする外用を併用することもあります。
4.

細菌感染をともない紅く腫れているような場合は、まずは炎症に対する治療を行います。速やかに治療しないと、炎症が進行し大変なことになります。
洗浄が必要な場合は行い、抗生物質の内服(あるいは点滴)、炎症を起こしている部位の安静を保ちます。(足の場合はクッションの上に乗せて挙上するなど)
炎症が落ち着いてきたら、抗真菌剤の外用を開始します。
5.

かぶれている場合
多くは抗真菌剤によるかぶれを、更に水虫が進行してしまったと思いこみ、外用を続けたことによりおこります。上記の1の状態などは、痛んだ皮膚表面からの外用薬の吸収がよく、かぶれを引き起こしてしまうことがあります。
また、水虫ではない足背の方まで広く抗真菌剤を外用しすぎておこすこともあります。

Posted by yoshiko at
23:38
2010年04月03日
しみ、しわ、たるみなどの加齢による変化の総合治療パート2
ご存じのように20代をすぎると少しずつ肌は加齢による変化がおきてきます。30代、40代、50代、60代と年齢を重ねるにつれ、いろいろな皮膚の変化がおきてきます。
ではどのような変化があるのでしょうか?
1.加齢性腫瘍の出現
老人性いぼ(脂漏性角化症)、老人性脂腺増殖症、老人性血管腫(ルビー血管腫)など
2.しみ(色素斑)の出現
老人性色素斑、肝斑、遅発性太田母斑などに加え、皮膚の生まれ変わりの速度が低下することにより、色素むら、黄ばみなどが目立ちだします。
3.しわの出現
眉間、目じり、額に表情じわが、鼻唇溝部などに皮膚のたるみによるしわが出現してきます。また、皮脂の分泌が減り、乾燥しやすくなることによるちりめんじわなどが目立ちだします。
4.上まぶたのたるみ(老人性眼瞼下垂)、下眼瞼のふくらみ
年齢ととにまぶたの下垂が進み、重瞼のラインが浅くなったりします。下まぶたも同様で眼窩脂肪が皮膚側に脱出し、たるんだ印象になります。
5.その他
赤ら顔(酒さ)などは30代から人によっては症状が少しずつおき、更年期に顕著になる傾向があります。
このような変化は人間的な味わいを与えてくれ、決して悪いものではないですが、やはり目立ちすぎると実年齢よりふけた印象をあたえ、気になってしまうものです。
今回からは数回にわたり上記のような変化をどのように改善すればよいか、症例をみながら勉強してみましょう。
Q.では、このケースは

老人性色素斑、治療はQスイッチレーザーなど
老人性いぼ、治療は炭酸ガスレーザーなどによる焼灼
総合治療:このケースは上記の老人性色素斑や老人性いぼにレーザー治療を行った後に全体的なくすみにトレチノイン、ハイドロキノン治療(オバジニューダームシステム)などの治療を行って仕上げるとよいでしょう。
Q.ケース2


老人性いぼ
老人性色素斑
肝斑、治療はトランサミン内服など
総合的治療:ケース2は肝斑に対するトランサミンの内服をしつつ、上記の老人性いぼや老人性色素斑に対しレーザー治療を行います。
Q.ケース3

老人性色素斑
炎症後色素沈着(一部に色素が真皮の深い部分にまで存在)、治療はトレチノイン、ハイドロキノン治療など
総合治療:まず、老人性色素斑などにレーザー治療を行い、オバジニューダームシステムなどの外用治療を行います。目じりのしわに関してはボトックス注射、コラーゲン注入などを行います。

ではどのような変化があるのでしょうか?
1.加齢性腫瘍の出現
老人性いぼ(脂漏性角化症)、老人性脂腺増殖症、老人性血管腫(ルビー血管腫)など
2.しみ(色素斑)の出現
老人性色素斑、肝斑、遅発性太田母斑などに加え、皮膚の生まれ変わりの速度が低下することにより、色素むら、黄ばみなどが目立ちだします。
3.しわの出現
眉間、目じり、額に表情じわが、鼻唇溝部などに皮膚のたるみによるしわが出現してきます。また、皮脂の分泌が減り、乾燥しやすくなることによるちりめんじわなどが目立ちだします。
4.上まぶたのたるみ(老人性眼瞼下垂)、下眼瞼のふくらみ
年齢ととにまぶたの下垂が進み、重瞼のラインが浅くなったりします。下まぶたも同様で眼窩脂肪が皮膚側に脱出し、たるんだ印象になります。
5.その他
赤ら顔(酒さ)などは30代から人によっては症状が少しずつおき、更年期に顕著になる傾向があります。


Q.では、このケースは




Q.ケース2






Q.ケース3




Posted by yoshiko at
20:52
2010年03月16日
新スタートアドバイス(化粧、ピアス、しみ、にきび他)
4月は大学に入学したり、就職したりなど新しいスタートをきる時期です。スタートにあたりいろいろと気になることがある方もおられると思います。また、新生活をはじめるとストレスなどでいろいろな肌トラブルも生じやすくなります。
今日はそのような方に治療の時期も含めアドバイスをしたいと思います。
1.化粧を始める方
基礎化粧を含め、自分肌質を考えて必要最小限の化粧を心がけましょう。
にきび肌の方はオイル系を使用しないようにしてくださいね。(特にオイルクレンジングはにきびを悪化させます)
乾燥肌、アレルギー肌の方は、洗浄力の強い洗顔、ダブル洗顔は控えましょう。
肌に異常が生じた場合は使用を中止して、早めに皮膚科を受診しましょう。
2.ピアスを開けたい方

ピアッシングは病院でしてもらいましょう。ピアッシング後は最低1カ月ファーストピアスをはずすことができません。また、セカンドピアスはメッキなどのものは使用しないようにしましょう。(18金、チタン製、プラスチック製などが好ましいです。)
ピアスの調子が悪い場合は、いろいろな原因がありますので、早めに病院で診てもらいましょう。
3.しみを改善したい方

しみの治療の時期としては日差しの強い真夏は避けた方が賢明です。
しみにはいろいろな種類があります。しみの種類によっても治療内容が異なりますので、気になる方は形成外科、美容皮膚科の診察を受けられ、治療計画をたてて治療を行うことをお勧めします。
また、レーザーなどの治療後はレーザー後のケアが重要です。これをおこたるとよい結果を得ることができません。2週間~1カ月後ぐらいがレーザー後の色素沈着を起こしやすい時期です。起こした場合は、再レーザーするのではなく、しみの外用治療などを行います。
4.腫瘍(ほくろを含め)とりたい方

ほくろの治療に関しては、炭酸ガスレーザーで焼灼切除する方法と、手術で確実に切除する方法があります。ほくろの大きさ、色合いにより治療方法を選択します。いずれの治療を選択しても治療後の赤みが引くまでに約半年かかります。
ほくろ以外のできものには皮膚の腫瘍と皮下の腫瘍があります。皮膚科、形成外科を受診され、治療を受けましょう。
5.にきび、にきび痕を改善したい方

にきび治療には内服、外用に加えて、にきび出し(圧出)、イオン導入、ピーリング、トレチノイン治療など様々な治療があります。
にきび、にきび痕の程度、生活スタイルなどに合わせて医師と相談して治療を行いましょう。また、オイル系を使用しないなどのスキンケアも重要です。
今日はそのような方に治療の時期も含めアドバイスをしたいと思います。

1.化粧を始める方
基礎化粧を含め、自分肌質を考えて必要最小限の化粧を心がけましょう。



2.ピアスを開けたい方


3.しみを改善したい方
しみの治療の時期としては日差しの強い真夏は避けた方が賢明です。

また、レーザーなどの治療後はレーザー後のケアが重要です。これをおこたるとよい結果を得ることができません。2週間~1カ月後ぐらいがレーザー後の色素沈着を起こしやすい時期です。起こした場合は、再レーザーするのではなく、しみの外用治療などを行います。
4.腫瘍(ほくろを含め)とりたい方


5.にきび、にきび痕を改善したい方

にきび、にきび痕の程度、生活スタイルなどに合わせて医師と相談して治療を行いましょう。また、オイル系を使用しないなどのスキンケアも重要です。
Posted by yoshiko at
22:01