2009年04月28日
皮膚老化(しみ、イボ、たるみ、しわ)のいろいろ

皮膚の老化による変化(加齢性変化)には、
1.しみなどの色素性の変化
2.老人性イボなどの腫瘍性の変化
3.白斑などの色素脱出
4.しわ、たるみなど皮膚の膠原線維、弾性線維などの変化
5.下眼瞼の脂肪の脱出によるふくらみ、まぶたの下垂
6.皮脂の分泌低下による乾燥
7.その他などがあります。

1.色素性変化
老人性色素斑、くすみなどがあります。過去に浴びた日光の影響や、合わない化粧品の使用による湿疹などの炎症、こすり刺激などにより生じることもあります。

2.腫瘍性変化
老人性イボ(脂漏性角化症)、老人性脂腺増殖症、老人性血管腫などがあります。

3.老人性白斑
皮膚のメラニン細胞が欠如し、小さな白斑がみられるようになることがあります。

4.しわ、たるみ
しわ、たるみは、紫外線や活性酸素などの影響などにより、皮膚のはりのもとになっている真皮の膠原線維や弾性線維が様々に変化することが原因です。膠原線維は不規則に走行し、線維の束が細くなり、真皮は薄くなります。また、真皮乳頭部の弾性線維が減少消失し、更に深い部分では弾性線維は太く、走行も不規則になります。
まぶたが年齢とともに下垂し始めると、額の筋肉を利用して瞼を挙上しようとし、額にしわがよりやすくなったり、老眼で目を細めたりすることで、眉間にしわを寄せたり、笑ったりしかめ面をしたり長年繰り返したことで、表情じわがきざまれていきます。

5.上眼瞼の下垂、下眼瞼のたるみ
まぶたを挙げる筋肉の瞼板への付着部が薄くなったり、ゆるんだり、断裂することにより、瞼が開けにくくなります。
また、下眼瞼の場合、年齢とともに皮膚に張りがなくなり、眼窩脂肪が脱出し下方がふくらんできます。

6・乾燥
加齢により皮脂の分泌の低下及び、皮膚の水分含有量の低下がおきます。


Posted by yoshiko at
22:03
2009年04月14日
皮膚腫瘍、色素斑(しみ)、色素脱出の原因
いろいろな原因で皮膚腫瘍や色素斑は出現します。今日は、現在わかっている範囲で、何故いろいろな皮膚変化(できもの、しみなど)が起きてくるかについてお話したいと思います。
ほくろ(色素性母斑):胎生期に神経堤由来の母斑細胞が異常増殖することにより生じます。

イボ:老人性イボ(脂漏性角化症)は加齢性の変化です。老人性色素斑が隆起し生じることもあります。頸などに生じるスキンタッグの場合、こすり刺激が原因とも言われます。

ウイルス性イボ(尋常性イボ)はイボウイルスに感染したことが原因です。皮膚の小さな傷などからうつりますが、(例えばびげそりのあとなど)イボに対する免疫を獲得していない人がうつりやすく、治りにくい傾向にあります。
稗粒腫:胎生期の上皮芽の迷入により出現すると考えられています。眼のまわりによく見かける腫瘍です。

汗管腫:真皮内の汗の管が増殖したと言われていますが、はっきりした原因はわかっていません。女性に多く、眼のまわりに多くみられます。

粉瘤(アテローム):表皮や毛穴の入り口部分の上皮成分が真皮内に陥入し、袋を形成し、その中に角質物質がたまりおきます。
大抵は偶然できることが多いのですが、足底などの場合小さな傷がきっかけに出現したり、体質的に多発する方もいます。(慢性膿皮症)

老人性色素斑:メラニン色素の増加を伴うケラチノサイトの異常増殖が原因で、以前に浴びた紫外線の影響により、しばらくしてから出現します。

肝班:性ホルモンの異常や紫外線の影響でメラニン細胞が活性化するため生じると考えられています。

雀卵班:紫外線(日光)の影響で起きますが、遺伝的傾向があります。

尋常性白斑:メラニンやメラニン細胞を自分の細胞が攻撃すること(自己免疫)などが原因として考えられています。

ほくろなどのまわりが白くなる現象(サットン現象)などもあります。これは、中心部のほくろ細胞に存在するメラニンに対する自己免疫が生じ、周囲のメラニンに対しても免疫反応が生じるためと考えられています。

ほくろ(色素性母斑):胎生期に神経堤由来の母斑細胞が異常増殖することにより生じます。
イボ:老人性イボ(脂漏性角化症)は加齢性の変化です。老人性色素斑が隆起し生じることもあります。頸などに生じるスキンタッグの場合、こすり刺激が原因とも言われます。
ウイルス性イボ(尋常性イボ)はイボウイルスに感染したことが原因です。皮膚の小さな傷などからうつりますが、(例えばびげそりのあとなど)イボに対する免疫を獲得していない人がうつりやすく、治りにくい傾向にあります。
稗粒腫:胎生期の上皮芽の迷入により出現すると考えられています。眼のまわりによく見かける腫瘍です。
汗管腫:真皮内の汗の管が増殖したと言われていますが、はっきりした原因はわかっていません。女性に多く、眼のまわりに多くみられます。
粉瘤(アテローム):表皮や毛穴の入り口部分の上皮成分が真皮内に陥入し、袋を形成し、その中に角質物質がたまりおきます。
大抵は偶然できることが多いのですが、足底などの場合小さな傷がきっかけに出現したり、体質的に多発する方もいます。(慢性膿皮症)
老人性色素斑:メラニン色素の増加を伴うケラチノサイトの異常増殖が原因で、以前に浴びた紫外線の影響により、しばらくしてから出現します。
肝班:性ホルモンの異常や紫外線の影響でメラニン細胞が活性化するため生じると考えられています。
雀卵班:紫外線(日光)の影響で起きますが、遺伝的傾向があります。
尋常性白斑:メラニンやメラニン細胞を自分の細胞が攻撃すること(自己免疫)などが原因として考えられています。
ほくろなどのまわりが白くなる現象(サットン現象)などもあります。これは、中心部のほくろ細胞に存在するメラニンに対する自己免疫が生じ、周囲のメラニンに対しても免疫反応が生じるためと考えられています。
Posted by yoshiko at
14:40
2009年04月04日
傷をきれいに治すコツ
日常生活をおくっていると思わぬアクシデントで傷を作ってしまうことがあります。
起きてしまったことは仕方がないので、なるべく傷痕にならないようにきちんと処置をしましょう。
深い傷、汚染された傷、化膿している傷などは自己判断せずに、最寄の病院(形成外科、皮膚科など)に診せましょう。
1.砂などの異物が入っている場合はよくぬるま湯で洗ってください。異物を残すと後から刺青のような色が残ることがあります。

この際石鹸などは使用せずに、ぬるま湯で十分流すことが一番です。
2.乾燥させないようにしましょう。
傷は乾燥させてしまうとかさぶたになってしまい、傷の治る速度が遅くなります。

十分洗ったあとは抗生物質入りの軟膏などを綿棒などで塗り、浸出液(傷からしみ出す液)が多い時にはガーゼ、少ない時には絆創膏などを貼り乾燥させないようにしましょう。
3.腫れている場合は冷やしましょう。
4.傷がある場合は、初期段階では入浴を控える方が賢明です。どうしてもの場合にはシャワーにしましょう。
5.顔の傷の場合には、傷のある部位への化粧は避けましょう。
6.傷が治ったあとは、紫外線に注意しましょう。(遮光しましょう。)赤みが残っている時期に強い日差しを浴びると色素沈着になりやすいものです。
7.傷痕が気になる時は早めに形成外科や皮膚科を受診し相談しましょう。経過を観察しながら、適切な時期に必要に応じた治療を行うことができます。


深い傷、汚染された傷、化膿している傷などは自己判断せずに、最寄の病院(形成外科、皮膚科など)に診せましょう。
1.砂などの異物が入っている場合はよくぬるま湯で洗ってください。異物を残すと後から刺青のような色が残ることがあります。
この際石鹸などは使用せずに、ぬるま湯で十分流すことが一番です。
2.乾燥させないようにしましょう。
傷は乾燥させてしまうとかさぶたになってしまい、傷の治る速度が遅くなります。

十分洗ったあとは抗生物質入りの軟膏などを綿棒などで塗り、浸出液(傷からしみ出す液)が多い時にはガーゼ、少ない時には絆創膏などを貼り乾燥させないようにしましょう。
3.腫れている場合は冷やしましょう。
4.傷がある場合は、初期段階では入浴を控える方が賢明です。どうしてもの場合にはシャワーにしましょう。
5.顔の傷の場合には、傷のある部位への化粧は避けましょう。
6.傷が治ったあとは、紫外線に注意しましょう。(遮光しましょう。)赤みが残っている時期に強い日差しを浴びると色素沈着になりやすいものです。
7.傷痕が気になる時は早めに形成外科や皮膚科を受診し相談しましょう。経過を観察しながら、適切な時期に必要に応じた治療を行うことができます。
Posted by yoshiko at
21:11