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2011年11月23日

肌質ごとのスキンケア、および12月、1月の肌トラブル

 前回がしみ、皮膚腫瘍についてお話しましたので、今日はそれぞれの肌質ごとの起きやすい疾患、肌トラブル、およびスキンケア上の注意点、治療などについてお話しします
icon76脂性肌:もともと皮脂の分泌の多い肌の方です。


起きやすい疾患、肌トラブルニキビ、脂漏性皮膚炎など
スキンケア上の注意点:ダブル洗顔が基本ですが、このような肌の方でも冬場は部分的に乾燥することがあります。また、脂漏性皮膚炎の場合(赤味があり脂漏性のふけのようなものがでている場合)、湿疹化している状態なので、洗いすぎるとかえって悪化します。ソフトに洗顔しましょう。
治療:脂性肌のニキビ、脂漏性皮膚炎に関しては、ビタミンB群の内服が効果的です。
ニキビに関しては、程度に応じて、ニキビ出し、イオン導入、抗菌剤外用やディフェリンゲルやトレチノインなどの毛穴の異常を改善し、毛穴のつまりをとる外用薬などを使用するとよいでしょう。他にピーリングなどもあります。
 脂漏性皮膚炎ニゾラールクリームなどの外用をします。場合によっては、ステロイドを使用することもありますが、不適切に使用すると酒さ様皮膚炎などになることがありますので、必ず医師の指導を守り、長期に使用することのないようにしてください。

icon76乾燥肌:すぐ肌がつっぱり、皮がむけたりする肌です。


起きやすい疾患、肌トラブル皮脂欠乏性湿疹、かぶれ、小じわ、乾燥によるニキビなど
スキンケア上の注意点:この肌の方は洗顔をしすぎてはいけません。特に冬場は通常より湿度、気温ともに低いので、更に乾燥しがちになります。朝の洗顔はぬるま湯、または水だけにし、夜もクレンジングを中心に行い、ダブル洗顔などをしない方がよいでしょう。自分ではよごれを落としているつもりでも、大事な皮脂までとってしまっているケースが多くみられます。(皮脂は余計なものが肌に侵入しないように肌を守ってくれているものなのです。)洗顔後はいろいろつけるより、香料や美容成分などの含まれていない低刺激の保湿製品を必要な分だけ使用しましょう。いろいろ使用すると、肌が傷んでいる場合、かぶれやすくなります。また、シャンプー、リンス、歯磨き粉なども、顔につく界面活性剤なので低刺激なものを選び、適切に使用しましょう
治療乾燥だけならプロぺトなどのワセリンで肌を保護したり、保湿剤を使用します。
しかし、赤味、かゆみなどの炎症を伴っている場合は湿疹化していますので、医師の指導のもとに、適切な強さのステロイドなどを使用します。このような場合も、原因となることを取り除くのが一番大事です。つまり。スキンケア(上記)に気を付け、かぶれている場合は原因となる物質、製品を使用しないようにしましょう。
 小じわに関しては、保湿剤の使用、エラスチダームアイクリームなどの小じわに効果がある製品などを肌状態に合わせて使用します。

icon76混合肌:混合肌の場合はケースバイケースです。自分の肌の置かれている状況に応じて判断し、スキンケアを行いますが、わからない場合は自己判断せずに医師に相談しましょう。

icon76酒さ:いわゆる赤ら顔の肌の方です。調子が悪い場合は赤い丘疹(ぶつぶつ)ができる場合もありあります。


起きやすい疾患酒さ様皮膚炎です。これは脂漏性皮膚炎などに対し不適切にステロイドを使用した場合や、顔面に比較的長期にステロイドなどを外用した結果生じる肌トラブルです。
スキンケア上の注意点オイルが含まれている製品はよくありません。オイルクレンジング、乳液、クリーム、リキッドファンデーションなどは使用しないようにしましょう。また、アルコールやメントールなどが含まれている製品もよくありません。洗いすぎないようにし、クレンジングを中心に行い、石鹸は使用しないようにしましょう。
治療:酒さ様皮膚炎は難治性です。しかしながら、根気強く治療すれば改善しますので、自己判断せず、早めに専門の皮膚科を受診しましょう。


icon99最後に12月、1月の肌トラブルについてお話します。
この時期は冬場の乾燥が気になる季節です。

1.皮脂欠乏性湿疹
スキンケア:まずは洗いすぎない、熱いお湯に長時間つからないことが重要です。湯船につかるよりシャワーの方がよいでしょう。入浴後には保湿剤を外用しましょう。
治療:湿疹化した場合は早めの治療が必要です。特にじくじくしている場合は早めに病院を受診しましょう。ステロイドの外用、保湿剤の外用を行います。
2.熱傷
ホッカイロ、湯たんぽ、暖房器具などを使用するようになると、熱傷を起こすケースがでてきます。暖房器具を使用したまま入眠したりしないようにしましょう。低温でやけどをしてしましい、深いやけどとなってしまいます。
応急処置:すぐに、流水もしくは保冷剤をタオルなどに包んで冷やしましょう。20分~30分程度冷やすとよいでしょう。自己判断で外用はしない方がよい場合が多いので、早めに病院を受診しましょう。
治療:浅い場合は軟膏処置で治りますが、深い場合は壊死した組織を切除し、植皮などが必要な場合もあります。

3.乾燥によるアトピー性皮膚炎などの悪化
皮脂欠乏性湿疹に同様です。また、原因となるスギが1月の下旬より飛散しはじめますので、アレルギーのある方は気を付けてください。早めに抗ヒスタミン剤の内服をしましょう。face02

  


Posted by yoshiko at 11:48