2008年02月26日
にきびの内服薬
今日はにきびの内服薬についてです。
1.アクネ菌に対する抗菌剤、抗炎症作用:
ミノマイシン、ルリッド、クラリシッド、クラビッドなど。


中でもミノマイシンが効果的(切れ味が良い)ですが、めまい、色素沈着、胃腸障害などの副作用がでることがあります。
2.ホルモン剤:
低用量ピル、ジオールなど。

低用量ピルは卵巣でアンドロゲンが作られるのを抑制します。ちなみに、アンドロゲンは脂腺の成長を促し、皮脂が作られるのを促進し、にきびの原因となります。
ジオールはプロゲステロンの尿中代謝産物で、ホルモン作用はありませんが、血液中のテストステロン(男性ホルモン)を減少させることで、皮脂の分泌などを低下させ、生理前に悪化するにきびに効果的です。
3.漢方薬
漢方は治療の中で補助的な役割を果たします。
清上防風湯、荊芥連翹湯、排膿散及湯、桃核承気湯などがあります。
4.ビタミン剤 補助的な役割を果たします。



ビタミンB2,B6が皮脂の分泌を抑制します。
ビタミンCはにきび後の色素沈着などに対し内服します。
5.アキュテイン(イソトレチノイン)
重症の化膿にきびに有効な薬ですが、催奇性などの副作用があります。欧米ではにきび治療に使用されていますが、日本ではまだ一般的ではありません。
以上です。にきびの治療に際しては、症状に応じた適切な内服薬を処方してもらってくださいね
。
1.アクネ菌に対する抗菌剤、抗炎症作用:
ミノマイシン、ルリッド、クラリシッド、クラビッドなど。
中でもミノマイシンが効果的(切れ味が良い)ですが、めまい、色素沈着、胃腸障害などの副作用がでることがあります。
2.ホルモン剤:
低用量ピル、ジオールなど。
低用量ピルは卵巣でアンドロゲンが作られるのを抑制します。ちなみに、アンドロゲンは脂腺の成長を促し、皮脂が作られるのを促進し、にきびの原因となります。
ジオールはプロゲステロンの尿中代謝産物で、ホルモン作用はありませんが、血液中のテストステロン(男性ホルモン)を減少させることで、皮脂の分泌などを低下させ、生理前に悪化するにきびに効果的です。
3.漢方薬
漢方は治療の中で補助的な役割を果たします。
清上防風湯、荊芥連翹湯、排膿散及湯、桃核承気湯などがあります。
4.ビタミン剤 補助的な役割を果たします。
ビタミンB2,B6が皮脂の分泌を抑制します。
ビタミンCはにきび後の色素沈着などに対し内服します。
5.アキュテイン(イソトレチノイン)
重症の化膿にきびに有効な薬ですが、催奇性などの副作用があります。欧米ではにきび治療に使用されていますが、日本ではまだ一般的ではありません。


Posted by yoshiko at
14:05
2008年02月19日
にきびの外用薬
今日はにきびの治療薬(塗り薬)についてお話します。
外用薬は大きく分けて3つの作用があります。

1.毛穴の角質の詰まりを改善するもの(毛穴の角化異常の改善):
イオウ製剤、トレチノイン、アダパレン(日本ではまだ発売されていません)など
2.ニキビ桿菌(アクネ菌)に抗菌作用のあるもの:
ダラシンTゲル、ダラシンローション
アクアチムクリーム、アクアチムローションなど
3.皮脂の分泌を減らし、皮膚のターンオーバーを早めるもの(ニキビ後色素沈着改善、浅い陥凹変形の改善効果:
トレチノイン
イオウ製剤やトレチノインは使用中皮膚が乾燥します。特に、トレチノインはニキビ改善効果、ニキビ痕の改善効果が高いのですが、赤味、皮向け、乾燥などがおきますので、医師の説明を十分受け使用しましょう。
ダラシンTゲルはアクアチムクリームより、アクネ菌に対する抗菌力が強力です。
いずれも炎症性のニキビに効果があり、白ニキビには効果があまりありません。
これらの抗菌薬は、抗生物質などに合わない方の場合、皮膚炎などをおこすこともありますので、合わない場合は医師に相談しましょう。自分に合った外用薬を使用しましょう。
ローション製剤はアルコールが含まれているので、脂性肌には良いのですが、乾燥ニキビ肌の方の場合乾燥したりしますので、ゲルやクリーム製剤の方が良いでしょう。また、アルコールにかぶれる方はローションは使用しないでください。
ニキビは早めの治療が肝心です。ニキビ痕を残さないためにも、早めに皮膚科を受診し、適切な治療を受けて下さいね。

外用薬は大きく分けて3つの作用があります。
1.毛穴の角質の詰まりを改善するもの(毛穴の角化異常の改善):
イオウ製剤、トレチノイン、アダパレン(日本ではまだ発売されていません)など
2.ニキビ桿菌(アクネ菌)に抗菌作用のあるもの:
ダラシンTゲル、ダラシンローション
アクアチムクリーム、アクアチムローションなど
3.皮脂の分泌を減らし、皮膚のターンオーバーを早めるもの(ニキビ後色素沈着改善、浅い陥凹変形の改善効果:
トレチノイン


いずれも炎症性のニキビに効果があり、白ニキビには効果があまりありません。
これらの抗菌薬は、抗生物質などに合わない方の場合、皮膚炎などをおこすこともありますので、合わない場合は医師に相談しましょう。自分に合った外用薬を使用しましょう。
ローション製剤はアルコールが含まれているので、脂性肌には良いのですが、乾燥ニキビ肌の方の場合乾燥したりしますので、ゲルやクリーム製剤の方が良いでしょう。また、アルコールにかぶれる方はローションは使用しないでください。


Posted by yoshiko at
20:55
2008年02月09日
ビタミンEの効能
ビタミンEの効能
ビタミンEは抗酸化作用、末梢循環の改善(血行を良くする)などの作用があります。
この季節、しもやけなどに困っている方もおられると思いますが、ビタミンEの内服、外用が効果的です。また、加齢による細胞の酸化防止にも役立ちます。

多く含まれる食べ物は、種実類(ひまわりの種、ナッツ類など)、アマニ油、オリーブ油などです。

ビタミンEは抗酸化作用、末梢循環の改善(血行を良くする)などの作用があります。
この季節、しもやけなどに困っている方もおられると思いますが、ビタミンEの内服、外用が効果的です。また、加齢による細胞の酸化防止にも役立ちます。
多く含まれる食べ物は、種実類(ひまわりの種、ナッツ類など)、アマニ油、オリーブ油などです。
Posted by yoshiko at
10:50
2008年02月04日
ほくろ治療
ほくろには、平らなほくろ、隆起したほくろ、褐色、黒色以外にも青色のほくろなどいろいろあります。

そのため、ほくろの細胞(母斑細胞)が存在する深さも様々です。
ほくろの治療には主に2つありますが、適応、利点、欠点をのべますね
1.CO2レーザーによる切除、焼灼
適応:小さく、色の濃くないほくろ
利点:すぐできます。 簡便です。
欠点:再発があります。陥凹、肥厚などがみられる場合があります。
2・手術による切除
適応: 大きなほくろ(4mm以上)、濃いほくろ、青色母斑
利点:病理組織検査が可能です。再発の心配がありません。
欠点:手術翌日、抜糸時などの通院が必要です。30分程の手術時間を要します。
*隆起しているほくろは、かなり小さなほくろでない限り、切除術の方が確実です。
そのため、ほくろの細胞(母斑細胞)が存在する深さも様々です。
ほくろの治療には主に2つありますが、適応、利点、欠点をのべますね

1.CO2レーザーによる切除、焼灼
適応:小さく、色の濃くないほくろ
利点:すぐできます。 簡便です。
欠点:再発があります。陥凹、肥厚などがみられる場合があります。
2・手術による切除
適応: 大きなほくろ(4mm以上)、濃いほくろ、青色母斑
利点:病理組織検査が可能です。再発の心配がありません。
欠点:手術翌日、抜糸時などの通院が必要です。30分程の手術時間を要します。
*隆起しているほくろは、かなり小さなほくろでない限り、切除術の方が確実です。
Posted by yoshiko at
14:53