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2008年05月27日

Qスイッチレーザーの効くしみ

今日は、Qスイッチレーザーが良く効くしみについてお話しましょう。face01
 そもそもQスイッチレーザーとは、正常の細胞に損傷を与えないような照射時間(パルス幅)ナノ秒で、シミ細胞(メラニン細胞)のみを破壊し、シミを薄くします。
 しみの深さ、濃さなどにより照射の強さ、程度を変えて照射します。
 
Qスイッチレーザーが効くしみ
1.老人性色素斑
2.雀卵斑(そばかす)
3.遅発性太田母斑
 太田母斑
 伊藤母斑

4.異所性蒙古斑
5.刺青(外傷後刺青、アートメークも含む、青、黒が特に効果的、
      レーザーによっては赤、ピンク、紫にも効果あり)
6.その他


1,2は浅いしみ、3~5は真皮(表皮の下の層)に及ぶ深いしみです。

 icon761、2のような浅いしみは、レーザー照射後、褐色の薄い被膜(かさぶた)ができ、それが1週間程度でとれ、レーザー後の赤味がでます。その後、赤味が次第にとれてきます。
 レーザー後の色素沈着をおこすこともありますが、外用治療などと併用するとかなり効果的にしみが改善します。
 レーザー後は日焼け止めなどの遮光が重要です。

 icon763~5のような深いしみは、レーザー照射後、かさぶたにはなりません。機種によっては軽い内出血がおきることもありますが、1週間程度で吸収されます。
 遅発性太田母斑の場合、多くのケースで一過性に濃くなり(レーザー後の色素沈着)、数か月から1年ぐらいかけて次第に色素が薄くなります。
 深いしみの場合はしみの濃さにより、半年おきぐらいに数回(場合によっては数十回)の照射が必要となります。
  


Posted by yoshiko at 12:30

2008年05月19日

加齢性のしみとイボのお話


今日は年齢を重ねると出現するしみとイボについてお話します。

若い頃無防備にあびた日光が皮膚の修復機能を衰えさせ、年齢を重ねると褐色の比較的丸いしみとして出現します。このしみの事を老人性色素斑と呼びます。
これが更に発展すると、次第に皮膚表面が隆起してきます。この隆起した状態が、脂漏性角化症(老人性イボ)です。

 つまり、この2つの加齢性の変化は異なる変化ではなく、一連のものです。
icon76治療
隆起していない状態(老人性色素斑):Qスイッチレーザーなど
隆起している状態(老人性イボ):CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)で焼灼など
また、必要に応じ、レーザー後の色素沈着や、十分色素がとれなかったケースでは、更に外用治療(トレチノイン、ハイドロキノン治療、オバジニューダームシステムなど)を行います。face02
  


Posted by yoshiko at 16:42

2008年05月13日

かぶれを治すコツ

今日はかぶれをきちんと治すコツについてお話します。



1.原因をなるべくつきとめ、その刺激、接触をやめましょう。
原因が続く限り、湿疹はなかなか治りません。
原因には、湿疹が出来ている部位につけているもの(化粧品、香水、医薬品など)、接触するもの(腕時計、革靴、衣類、ストッキングなど)、気付かないうちにかかっているもの(シャンプー、リンス、毛染め、プールの塩素など)、洋服などについていたもの(洗剤、ドライクリーニングの溶剤など)が挙げれます。
数え上げたらきりがないくらいです。意外なものが原因の事もありますので、まずは疑って考えてみてください
2.塗り薬を塗ることは誰でも考えつくことですが、まず大事なのはこれ以上かぶれを悪化させないように、皮膚を安静に保ち、刺激から守ってあげることです。
つまり、石鹸や洗浄剤(洗顔剤)をかぶれている所に使用しないことのみならず水やお湯も傷んだ肌には悪さをしますのでなるべくワセリンやビニールの手袋などで保護してから、水やお湯を扱いましょう。
洗顔、歯磨き、洗濯、炊事、手洗い、入浴、洗髪など水やお湯にさらされて、かぶれが悪化する状況は沢山あります。
めんどくさがらないでください。治りを早めるためのカギを握っている部分です。
3.上記を守った上で、適切な外用薬を使用しましょう。
自己判断で外用をすると良くありません。最寄の皮膚科で処方された薬を、使用上の注意(使用回数、使用部位など)を良く守って使用してください。また、医師の指示を守って必要な時に診察を受けられ、自己判断でステロイドの外用を続けたり、まったく違う部位に使用したりされないようにしてください。間違った使用をされていると、外用薬による副作用(酒さ様皮膚炎など)を起こすこともあります。
1~2週間しても治りが悪い場合は、もう一度診せましょう。
icon76かぶれは始めが肝心です。こじらせないうちに早めに治しましょう。face02
  


Posted by yoshiko at 22:11

2008年05月08日

皮膚のカビのお話(水虫他)

今年も皮膚のカビ(白癬菌、カンジダなど)が活発になる季節になりました。
カビにとって大好きな環境は高温、多湿です。つまり、これからの季節元気になってくるわけです。
今日は、皮膚のカビにはどのような病気があるのかお話しましょう。
1.水虫(一般的なのは足白癬です):指の間がむけるタイプ、小さな水疱ができるタイプ、いよいよ白癬菌が繁殖して足の裏全体が硬くなり、ひび割れてくるタイプなどがあります。

icon76治療:抗真菌剤外用、ひどい方の場合は抗真菌剤の内服
2.爪白癬:足の水虫を治療しないで放置しておくと、次第に爪も白癬菌におかされ、黄色や白色のもろい、肥厚した爪となります。

icon76治療:主に抗真菌剤の内服治療
3.体白癬、股部白癬:始め小さな赤い丘疹ですが、次第に環状に広がってきます。最近はペットから感染することも多いです。

icon76治療:抗真菌剤外用、蒸れない衣類の着用を心掛ける
4.癜風:聞きなれない言葉かもしれませんが、意外に若い人にみられます。皮膚の一部が褐色や白色になり、一見しみのように見えることもあります。胸や腋、背中によく見られます。

icon76治療:抗真菌剤外用
5.カンジタ性間擦疹:擦れるところにできます。太った方の乳房下部や、内股の部分などにみられることが多いです。

icon76治療:抗真菌剤外用、亜鉛華粉(シッカロール)などの塗付
6.脂漏性皮膚炎:頭、顔、外耳道、胸、背中などの脂漏部位に赤味を伴った皮向けなどがみられます。脂性肌の人にみられ、かゆみはあっても軽度です。マラセチアという皮膚にいる常在菌が原因でおきると言われています。

icon76治療:炎症が強い時にはステロイドの外用をすることもありますが、繰り返しやすいため、なるべく抗真菌剤の外用に早めに切り替えます。油性の化粧品を使用しないようにしましょう。
7.マラセチア毛包炎(背中、胸、頸のにきびに多い):時にかゆみを伴うしつこい背中や胸のニキビはこれであることが多いです。

icon76治療:抗真菌剤外用、ほかニキビの治療
8.その他:この他にも、顔や頭に白癬ができたり、口角部にカンジタ性のびらんが生じたりすることもあります。
face02よくわからない時は皮膚科を受診されるとよいでしょう。必要に応じて真菌検査などを行います。
  


Posted by yoshiko at 01:32