2008年03月04日

効くしみの治療

今日はしみの治療についてお話します。
しみの治療はしみの種類によって異なります。
以前ブログでその違いについてはお話しましたので、今回はしみの治療に効果的な2本柱について、特徴、効果のあるしみ、治療経過、期間などについてお話します。2本柱とは、
1.レーザー治療(主にQスイッチレーザー)
2.外用治療(主にトレチノイン・ハイドロキノン治療(オバジニューダームシステムなど))
です。
レーザー治療:
特徴:Qスイッチレーザーは、正常の細胞に影響をあたえずに、しみの原因となっている色素を選択的に破壊し、しみを薄くします。
効果のあるしみ:老人性色素斑(日光性黒子)、そばかす、遅発性太田母斑様色素斑など
治療経過、期間:老人性色素斑、そばかすは、レーザー照射部は褐色のかさぶたになり、1週間~10日程度でかさぶたが取れ、レーザー後の赤味となります。その後、1か月~3か月ぐらいで赤味はとれます。
効くしみの治療
 レーザー後、2週間から1か月ほどで一度とれたシミが再びでてくることがありますが、これはレーザー後の色素沈着で、次第に落ちつきます。
 十分とれなかった場合やレーザー後の色素沈着がおきた場合では、後療法としてトレチノイン・ハイドロキノンの外用をおこなうと更に改善します。
 遅発性太田母斑では、レーザー照射後かさぶたにはなりません。ほとんどの場合、一過性にレーザー後の色素沈着(いったん、しみが濃くなります)がおきます。外用治療などを行うと、2か月ぐらいしてもとの濃さに戻り、その後、少しずつ薄くなります。薄くなるスピードはレーザーの機種によっても異なります。おおよそ、4か月~1年かかります。しみの濃さにより、数回同じ治療を行います。
外用治療(トレチノイン・ハイドロキノン治療):
特徴:全体的にくすみがある場合、薄いしみが多くある場合、ニキビ後の色素沈着、怪我の後の色素沈着、炎症後の色素沈着などの改善に効果的です。しみが改善するだけでなく、肌のきめを整えたり、肌にはりをもたらせ、若がえらせる効果があります。
効果のあるしみ:浅いシミなら全般的に効果があります。薄い老人性色素斑、そばかす、肝斑、ニキビ、炎症後の色素沈着など。
(遅発性太田母斑は深いしみなので、効果がありません。)
治療経過、期間:トレチノイン・ハイドロキノン治療には、いろいろなやり方がありますが、オバジニューダームシステムの場合、約3か月間治療を行います。医師の指導のもとに、自宅で外用を行います。治療開始後1~2週目に医師のもとに必ず反応を確認します。副作用などの問題なければ、2~3週間に1度クリニックに通院され、しみの取れ方に応じた指導を受けます。治療開始後約6週間ほどは赤味、皮向け、乾燥などの症状がみられます(皮膚の生まれかわりの速度を早める治療のため)。その後、次第に皮向けは落ち着き、3か月ほどすると、浅いしみは薄くなり、肌にはりがでてきます。(ただし、大きなしわは改善しません。)
効くしみの治療
効くしみの治療



Posted by yoshiko at 17:23