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2008年07月16日

にきびに似た疾患(顔)

今日は一見にきびに似ている疾患をお話します。face01
似ているのですが、病態や治療法は異なります。
1.毛包炎

毛穴に赤味がでたり、膿がたまります。かいた傷や、汗や、ステロイドの外用などが原因となることがあります。
治療:原因を取り除き、内容物の圧出、抗生物質の内服、外用などを行います。
2.尋常性毛瘡

毛包炎が男性のひげが生えている部位に起きた場合をいいます。ひげそりが悪化の引き金になります。
治療:抗生物質の内服などを行います。
3.稗粒腫

白にきびのように見えるのですが、にきびとは異なります。眼のまわりによくみられます。
治療:注射針などを用い内容物を出します。
4.酒さ

いわゆる赤ら顔、毛細血管拡張などを伴い、赤色の丘疹が頬などにできます。
中年の女性に多く、慢性に経過します。油分を多く含んだ化粧品の使用を控えましょう。
治療: ビタミンB群の内服を行います。赤色の丘疹がある場合は抗生物質(ミノマイシン)などの内服、毛細血管の拡張に対しては、ダイレーザー、Vビームなどのレーザー治療が効果的なことがあります。
5.酒さ様皮膚炎

脂漏部位(口周り、Tゾーン)に対し、不適切なステロイド外用を続けると生じることがあります。
治療:まずはステロイドの使用を中止します。ステロイドの使用中止により、一時的に悪化したようになることもありますが、正しいスキンケアを行いながら、必要に応じて抗生物質(ミノマイシン)などの内服、抗菌剤(アクアチムクリーム)などの外用を行います。治るのに時間を要します。
6.顔面播種状粟粒性狼瘡

青年男女におきますが、比較的珍しい疾患です。通常ニキビが出来にくい下まぶた、眼のまわりに赤い一見膿んだように見える丘疹(浮腫状)ができます。
治療:ミノマイシンの内服治療。
  


Posted by yoshiko at 23:16